し‐にく【歯肉】
は‐じし【歯▽肉/×齗/×齦】
は‐にく【歯肉】
読み方:はにく
歯の根もとの肉。はぐき。
歯肉
【英】:Gingiva
歯肉は上顎および下顎の歯槽突起は口腔粘膜で被われており、その結合組織は固く骨膜と癒着している。頬または口唇と歯肉の間の移行帯ではこれに対し、この結びつきはゆるく、ここでは炎症過程によって粘膜がもり上がることがある(このときにはしばしば鼻唇溝やオトガイ唇溝が消失する)。外縁上皮は歯槽突起の外面の粘膜上皮であって、厚みがあり高い乳頭突起でもって粘膜結合組織としっかり咬み合っており、ところどころで角化がみられることがある。内縁上皮は歯槽の上縁を越えて、歯頚に達し歯根膜を上から被っている。
保護歯周組織
別名:歯肉
学名:Periodontium protectoris
【英】:Gum
歯肉は上顎および下顎の歯槽突起は口腔粘膜で被われており、その結合組織は固く骨膜と癒着している。頬または口唇と歯肉の間の移行帯ではこれに対し、この結びつきはゆるく、ここでは炎症過程によって粘膜がもり上がることがある(このときにはしばしば鼻唇溝やオトガイ唇溝が消失する)。外縁上皮は歯槽突起の外面の粘膜上皮であって、厚みがあり高い乳頭突起でもって粘膜結合組織としっかり咬み合っており、ところどころで角化がみられることがある。内縁上皮は歯槽の上縁を越えて、歯頚に達し歯根膜を上から被っている。
歯肉(しにく)
歯肉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/04 05:05 UTC 版)
歯 |
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歯肉(しにく、はにく)は、口腔粘膜の一部[1][2]で、歯周組織の一つ[2]。歯の歯根および歯槽骨を囲む。歯槽骨を覆い始める部分より根尖側は歯槽粘膜であり、その境を歯肉歯槽粘膜境という[3]。
健康で正常な歯肉は、ピンク色ないし淡赤色を取り、歯にしっかりとつく。また、付着歯肉や乳頭歯肉の表面にはスティップリング (stippling) と呼ばれる小窩が存在する。
不適切ないし不十分な口腔衛生環境においては、単純性歯肉炎などの歯周病を引き起こす。
種類
付着歯肉
歯肉の大部分を占める不動な部分。歯肉繊維によってセメント質や歯槽骨に結合している。
歯間乳頭
歯と歯の間の部分の歯肉。乳頭歯肉ともいう。ここのマッサージが歯周病予防の上で大変重要になる。具体的には、歯間ブラシの習慣が歯周病の予防に役立つ。
遊離歯肉
歯頸部の周りを囲み、歯肉溝を形成する。
脚注
参考文献
- 田中昭夫 著「第1章 歯周疾患を正しく理解するための基礎知識 2.歯周組織の構造・組織学」、和泉雄一、沼部幸博、山本松男、木下淳博 編『ザ・ペリオドントロジー』(第1版)永末書店、京都市上京区、2009年10月14日、24-29頁。ISBN 978-4-8160-1208-2。 NCID BA9190312X。
- 中塚敏弘『口腔解剖学サイドリーダー -歯科のための頭頚部解剖学・口腔解剖学要説-』(第1版第4刷)学建書院、東京都文京区。ISBN 4-7624-0106-4。
関連項目
歯肉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/18 05:26 UTC 版)
歯肉と歯の結合はdentogingival junctionと呼ばれる。この結合は歯肉上皮、歯肉溝上皮、付着上皮という三種類の上皮を持つ。これら三種類の上皮は歯と上皮の間の epithelial cuffとして知られる多くの上皮細胞から作られる。 歯肉の発生は十分には解明されていない。しかし、ヘミデスモソームが歯肉上皮と歯の間に生じ、primary epithelial attachmentとなることは知られている。ヘミデスモソームは、残存しているエナメル芽細胞によって作られるフィラメント状の構造を通り、細胞間を連結する。一度連結すれば、付着上皮がエナメル器から作られる退縮エナメル上皮から生じ、急速に分裂を始める。このことが付着上皮層が生涯に大きさを増し、残存しているエナメル芽細胞へ栄養が向かわないようにする。エナメル芽細胞が無くなるとともに歯肉溝が形成される。
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