歯周組織
別名:歯根膜
【英】:Periodontium
歯を顎骨に支持する組織で、セメント質、歯根膜、歯槽骨、歯肉を総括して歯周組織という。歯根が顎骨に挿入されている穴を歯槽といい、顎骨の中で歯槽の壁をなす骨質をとくに歯槽骨という。歯槽骨とセメント質との歯には歯根膜とよばれる強靱な密線維性結合組織が存在し、歯根膜を構成するSharpy線維が、一方では歯槽骨に埋入され、他方ではセメント質に埋入されることによって歯が固定されている。歯槽縁付近をおおう口腔粘膜をとくに歯肉といい、歯肉の上皮中歯肉の自由面をおおう部分を外縁上皮、歯頚部エナメル質の表面をおおう部分を内縁上皮という。歯肉は粘膜下組織をかき、粘膜固有層が直接顎骨と結合するほか、固有層の線維の一部は歯頚部のセメント質に付着し、その下方では歯槽縁で歯根膜に移行している。
歯根膜
歯根膜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/18 05:26 UTC 版)
歯小嚢からの細胞が歯根膜を形成する。乳歯、永久歯、そして多くの種類の動物で歯根膜の形成に関する条件は異なる。それにもかかわらず、歯根膜の形成は歯小嚢からの靱帯繊維芽細胞から始まる。これらの繊維芽細胞はコラーゲンを産生する。このコラーゲンが歯槽骨とセメント質表面の繊維と相互に作用する。この相互作用が歯が口に萌出するときに連結となる。反対の顎の歯とどのように互いに咬合するかは歯根膜の形成に影響を与える。この絶え間ない歯根膜の形成が、水平的や傾斜した歯根膜のように異なった方向の繊維群の形成を導く。
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