フッ素燐灰石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/08 17:10 UTC 版)
| フッ素燐灰石 | |
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フッ素燐灰石(カナダ産)
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| 分類 | リン酸塩鉱物 |
| シュツルンツ分類 | 8.BN.05 |
| Dana Classification | 41.8.1.1 |
| 化学式 | Ca5(PO4)3F |
| 結晶系 | 六方晶系 |
| へき開 | なし |
| モース硬度 | 5 |
| 光沢 | ガラス光沢 |
| 色 | 無色、白色、緑色、青色、黄色、褐色、赤色 |
| 条痕 | 白色 |
| 比重 | 3.2 |
| 光学性 | 一軸性負 |
| 屈折率 | nω = 1.631 - 1.650 nε = 1.633 - 1.646 |
| 複屈折 | δ = 0.002 |
| 分散 | 弱い |
| 伸長 | 負 |
| 文献 | [1][2][3] |
| プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 | |
フッ素燐灰石(フッそりんかいせき、fluorapatite)は、リン酸塩鉱物の一種。化学組成は Ca5(PO4)3F、結晶系は六方晶系。燐灰石グループの鉱物。
産出地
火成岩、変成岩、堆積岩中に含まれている。ペグマタイトやスカルン中には大きな結晶が見られることがある。
性質・特徴
六角柱状や六角板状の結晶。
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利用
フルオロアパタイトは、サメやその他の魚の歯にも含まれている。また、人間の歯のエナメル質に含まれるハイドロキシアパタイトは、歯磨剤等に含まれるフッ化物と反応しフルオロアパタイトを形成する。フルオロアパタイトはハイドロキシアパタイトと比べてミュータンス菌が産生する酸に対して溶けにくい性質を持っている為、歯の脱灰を抑制しう蝕を予防する効果がある。
脚注
- ^ 国立天文台編 編「おもな鉱物」『理科年表 平成20年』丸善、2007年、643頁。ISBN 978-4-621-07902-7。
- ^ Fluorapatite (英語), MinDat.org, 2012年7月18日閲覧。 (英語)
- ^ Apatite-(CaF) (英語), WebMineral.com, 2012年7月18日閲覧。 (英語)
参考文献
- 黒田吉益、諏訪兼位『偏光顕微鏡と岩石鉱物 第2版』共立出版、1983年、179-180頁。 ISBN 4-320-04578-5。
- 松原聰『日本の鉱物』学習研究社〈フィールドベスト図鑑〉、2003年、138-139頁。 ISBN 4-05-402013-5。
- 青木正博『鉱物分類図鑑 : 見分けるポイントがわかる』誠文堂新光社、2011年、113頁。 ISBN 978-4-416-21104-5。
関連項目
外部リンク
- 福岡正人. “Apatite〔燐灰石〕グループ”. 地球資源論研究室. 広島大学大学院総合科学研究科. 2012年7月18日閲覧。
固有名詞の分類
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