変成岩
変成岩
変成岩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 02:05 UTC 版)
代表的な変成岩エクロジャイト 角閃岩 結晶質石灰岩 結晶片岩 蛇紋岩 千枚岩 片麻岩 ホルンフェルス マイロナイト ミグマタイト Category:変成岩 詳細は「変成岩」を参照 既に形成された岩石(原岩)が最初にできたときとは異なる条件(高温・高圧など)下で、変成作用を受けて鉱物組成や組織(内部構造)が変化して形成される。火山の火道などでマグマに接触し変化した接触変成岩、マグマからやや離れたところで変化したり、プレートテクトニクスによってプレートが潜り込む地点付近で圧力によって変化した広域変成岩、断層運動などで変化した動力変成岩などが存在する。この他に、かんらん岩が熱水により変質作用を受けて出来た蛇紋岩もある。 以上の3大類型に分類された岩石は、より詳しい成因、あるいは化学組成や構造などにより、さらに細かく区分される。しかしながら、生物や鉱物の分類とは異なり、岩石の特徴は連続的に変化しているため、その分類上の境界は人為的なものに過ぎない。通例、岩石は複雑な過程を通じて生成されるため、その成因について、どの作用を最も重視するかにより、成因的分類は移ろう場合がある。たとえば、海洋性玄武岩が変成してできる緑色岩を例にとると、もとはマグマ起源の物質から生まれたので火成岩といえるが、海底に堆積した点では堆積岩といえなくもないし、変成作用を受けて緑色の変成鉱物を含んでからは変成岩ともいえる。つまり、岩石の生成史において、着目すべき点が変われば、成因による分類上の所属も変わるということである。また、分類体系とは関係なく、実際の野外調査においては、研究者ごとに異なる「野外名」 (field name) が付けられることも多く、たとえ同種の岩石であったとしても、岩石の特徴の識別・記載が行われた時期や地域が違うと、別の岩石名が用いられる例もある。そのため、記載された地域や時期に隔たりのある岩石同士の対比・比較が容易でなかったり、同一の岩石に複数の名称と定義づけが為されていて混乱を招いたりといった問題も生じている。これを解消するため、国際地質科学連合 (IUGS) により、まずは深成岩、のちに火成岩に関して、岩石の客観的定義と名称を定めた統一的な分類体系(QAPF図はその産物)がまとめられているが、完全には定着していない。
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変成岩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/15 19:27 UTC 版)
変成岩(metamorphic rock)は、既存の岩石が変成作用を受けてできた岩石。 接触変成岩(contact metamorphic rock、熱変成岩)ホルンフェルス(hornfels)黒雲母ホルンフェルス(biotite hornfels) 紅柱石ホルンフェルス(andalusite hornfels) 菫青石ホルンフェルス(cordierite hornfels) 結晶質石灰岩(crystalline limestone)/大理石(marble) 珪岩(quartzite) スカルン(skarn) 直閃石菫青石岩(anthophyllite cordierite rock) グライゼン(greisen、英雲岩) 広域変成岩(regional metamorphic rock)千枚岩(phyllite)砂質千枚岩(psammitic phyllite) 泥質千枚岩(pelitic phyllite) 結晶片岩(片岩、schist)黒色片岩(black schist)/泥質片岩(pelitic schist)石墨片岩(graphite schist) 雲母片岩(mica schist)黒雲母片岩(biotite schist) 絹雲母片岩(sericite schist) 石英片岩(quartz schist)紅簾石石英片岩(piemontite quartz schist) 紅簾石片岩(piemontite schist) 藍閃石片岩(glaucophane schist)/青色片岩(blue schist) 緑色片岩(green schist)/塩基性片岩(basic shist)緑泥石片岩(chlorite schist) 緑簾石片岩(epidote schist) アクチノ閃石片岩(緑閃石片岩、actinolite schist) 点紋片岩(spotted schist) 礫岩片岩(conglomerate schist) 片麻岩(gneiss)黒雲母片麻岩(biotite gneiss) 角閃石片麻岩(hornblende gneiss) 花崗片麻岩(granite gneiss) 眼球片麻岩(augen gneiss) ミグマタイト(migmatite) 角閃岩(amphibolite)緑簾石角閃岩(epidote amphibolite) 縞状角閃岩(banded amphibolite) グラニュライト(granulite、白粒岩) エクロジャイト(eclogite、榴輝岩) 動力変成岩(dynamic metamorphic rock)圧砕岩(mylonite、マイロナイト)
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「変成岩」の例文・使い方・用例・文例
- 片麻岩は変成岩の一種で、独特の縞模様がある。
- (特に変成岩の)薄い葉状の層あるいは層を持っているさま
- 変成岩
- 大理石は、磨くとよく艶が出る変成岩である
- 角閃岩と斜長石を主成分とする変成岩
- 火成岩および変成岩から得られる暗褐色から黒色の雲母
- 弱い磁性を持った黒色の鉱物で、変成岩および深成岩に存在する
- 火成岩および変成岩に広く存在する、結晶性のケイ酸塩鉱物の総称
- 泥灰土とほとんど同じ成分でできた変成岩
- 粘土や岩石に熱が作用して生成された、きめの細かい変成岩
- 薄い層に分離可能な、きめの細かい変成岩
- 火成岩および変成岩に存在する茶色または黄緑色の橄欖石
- 花崗岩に似た薄板状の変成岩
- 薄層に分かれる変成岩
- 磨くとよく艶が出る固い水晶の変成岩
- 結晶片岩という変成岩石
- 接触変成岩というマグマの貫入による変成作用により生じた岩石
- 変成岩という岩石
- 領家変成岩という岩石
- ホルンフェルスという変成岩
変成岩と同じ種類の言葉
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