かせい‐がん〔クワセイ‐〕【火成岩】
火成岩
【英】: igneous rock
岩石は成因的に三大別されるが、火成岩は堆積岩{たいせきがん}、変成岩とともにその一つである。地球内部に由来する高温の珪酸塩溶融体{けいさんえんようゆうたい}(岩しょう)が冷却・固化した岩石。固結時の化学成分、温度、圧力によって鉱物種が、冷却速度を反映する結晶の成長度によって組織がそれぞれ決定される。普通に産する火成岩の主要な鉱物は図に示す 7 種類で、それらの量比によって、酸性、中性、塩基性に三分される。分類の境界は、SiO2 量で 66 %、52 %、有色鉱物の体積が岩石全体積に占める割合を示した色指数で 10 、35 である。表に示すように、冷却速度の違いによって、さらにそれぞれ深成岩、半深成岩、火山岩の三つに分類される。![]() ![]() |

火成岩
火成岩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 02:05 UTC 版)
代表的な火成岩安山岩 花崗岩 花崗閃緑岩 軽石 かんらん岩 玄武岩 閃緑岩 デイサイト ドレライト 斑岩 斑れい岩 ペグマタイト 熔岩 流紋岩 Category:火成岩 詳細は「火成岩」を参照 地下で岩石が溶融した状態とされるマグマ(岩漿)が、地表へと上昇する間に冷却され、固結して形成される。マグマが地表や地表近くで急激に冷やされて固化して形成される火成岩は火山岩と呼ばれ、マグマが地表や水中に噴出し流出した熔岩が固化したものもその一つといえる。火山岩に対して、地下深くでマグマがゆっくりと冷え固まって形成される火成岩は深成岩と呼ばれる。火山岩は急速に冷やされるため、結晶が十分に発達せず、石基と呼ばれる細粒の結晶やガラスから成る部分と、斑晶と呼ばれるやや大きな結晶から成ること(斑状組織)が多い。一方、深成岩は長い時間をかけて冷やされていくため、結晶が充分に成長し、大きさの似通った粗粒の結晶が集まった組織をなしている(等粒状組織)。必ずしも火山起源の岩石すべてが火山岩に属するわけではないし、深成岩に属する岩石すべてが地下深部で形成されるわけでもないため、記載岩石学の実際的には、両者は火成岩の組織の違いによって分類されるのが普通である。火山岩と深成岩の中間的な条件で冷やされて形成される火成岩を半深成岩として分ける場合もあるが、現在ではあまり使われない。
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火成岩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/29 20:59 UTC 版)
溶岩内の気泡や水泡が固まって形成。溶岩の流れでアーモンド状や涙型に形成される。固化した後、熱水循環によって熱水が侵入しミネラル分が結晶化して形成されたものと考えられている。 埋まった状態で開けたジオード スコットランド国立博物館で展示されているアメジスト・ジオード
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「火成岩」の例文・使い方・用例・文例
- 火成岩.
- 地球の表面の下で凝固した火成岩の
- 火成岩は、凝結によって溶かされた状態から形成される岩である;特に融解したマグマから
- ガラス様の火成岩ある、未知の組成から成る多数の微細な未発達の結晶体の総称
- (地質学)2つの古い堆積岩の層の間の、平坦な(通常水平な)火成岩体
- それが埋め込まれた火成岩からの異なる起源の岩石の断片
- 火成岩および変成岩から得られる暗褐色から黒色の雲母
- 霞石と輝石から成る火成岩
- 火成岩および変成岩に広く存在する、結晶性のケイ酸塩鉱物の総称
- 火成岩および変成岩に存在する茶色または黄緑色の橄欖石
- 多くの火成岩で生じる珍しい斜長石
- 明らかに水晶の織地がある深成の火成岩
- 地球の奥深くで固まったと考えられている大きな貫入性の火成岩の固まり
- 珍しい要素が豊富なマグマの結晶化から生じている極めてきめの粗い花崗岩からなる火成岩の形
- 主に橄欖石から成る暗い粗い粒子の火成岩
- 地表近く、または地表上で凝固した、噴出火成岩
- 鉱石のより細かい石基に取り込まれた結晶を持つ火成岩のどれか
- 火成岩という岩石
- 岩頚という,火口にできた火成岩体の露出物
- 岩団という,大きな塊状の火成岩
火成岩と同じ種類の言葉
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