かこう‐がん〔クワカウ‐〕【花×崗岩】
花崗岩
【英】: granite
岩石学的には、カリ長石、酸性斜長石、石英および、黒雲母、普通角閃石{ふつうかくせんせき}などの有色鉱物を主成分とする優白質粗粒完品質岩のうちカリ長石が全長石の 3 分の 2 以上を占めるものをいう。斜長石の量が増すにつれて、アダメロ岩、花崗閃緑岩{かこうせんりょくがん}、石英閃緑岩と名称が変わるが、これらも“花崗岩類”として扱うことができる。花崗岩類は、造山帯の中心部に産し、一般に岩体の大きさは最大幅数 10km 、長さ 100km に達する。大陸の基盤は多くの場合、古い造山帯に伴う変成岩と花崗岩であるが、一方、大洋底には花崗岩の存在は知られていない。 |
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花崗岩
花崗岩は、火成岩-深成岩に分類される岩石であり、主に石英と長石からなり、黒雲母を含むのが普通で、角閃石を含むこともある。特に方丈節理を有するものが多く、深いところまで風化している場合がある。石英を多く含んでいるため火に対し不安定で、また長石を含んでいるため破砕すると粉の発生が多い。花崗岩
収載図書石さまざま 上
出版社松籟社
刊行年月2006.5
シリーズ名シュティフター・コレクション
花崗岩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/12 02:30 UTC 版)
花崗岩[注釈 1](かこうがん、英語: granite)とは、火成岩の1種で、ガラス質は含まないが流紋岩に対応する成分の深成岩である。
- ^ 『学術用語集 地学編』(1984年)の表記は「花こう岩」、『地質学用語集』(2004年)の表記は「花崗岩」。
- ^ これに対して、有色鉱物の含有量が多い(約3割)場合は閃緑岩の範疇に入る。なお、花崗岩と閃緑岩の中間的な性質を持つ岩石は、花崗閃緑岩 (granodiorite) と呼ばれる。
- ^ なお、アルカリ分が多い場合は、石英が減って角閃石の割合が増す傾向が見られ、閃長岩と呼ばれる。
- ^ "Pegmatite"は「巨晶花崗岩」と訳されるが、巨晶深成岩の総称というべきものであり、花崗岩質が多いものの、そうではない閃緑岩質や斑れい岩質のものも存在する。
- ^ このような空洞を晶洞と呼ぶ。
- ^ 標準的な圧縮強さは、木材が380 kgf/cm2、コンクリートが200 kgf/cm2、鉄が3,500 kgf/cm2である。
- ^ 『花崗岩』 - コトバンク
- ^ 国立天文台・広報室 (2009年7月6日). “隕石から太陽系最古の花こう岩片を発見”. 国立天文台 アストロ・トピックス 2010年2月22日閲覧。
- ^ 岩石標準試料データベース(産業技術総合研究所)
- ^ 工藤 晃, 牛来 正夫, 大森 昌衛, 中井 均「新版・議事堂の石」新日本出版社 (1990)
- ^ a b 加藤 碵一 『石の俗称辞典(第2版)』 p.355 愛智出版 2014年10月28日発行 ISBN 978-4-87256-419-8
- ^ “御影石のルーツをたどる 神戸・石屋川との関係とは”. 神戸新聞社 (2019年4月11日). 2021年3月15日閲覧。
- ^ “御影石について”. 全国優良石材店の会. 2021年3月15日閲覧。
- ^ “武庫御影石”. 兵庫県立歴史博物館. 2021年3月15日閲覧。
花崗岩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/02 14:54 UTC 版)
花崗閃緑岩とは石英の量がほぼ同じで、アルカリ長石が多いもの。
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花崗岩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 05:48 UTC 版)
花崗岩は硬性が高く、手作業による碑文加工が困難であることから、現在ではブラストマシンによる加工を行なっている。
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花崗岩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/06 15:07 UTC 版)
「ミルフォード (マサチューセッツ州)」の記事における「花崗岩」の解説
ミルフォードは1870年に発見された桃色花崗岩(Milford granite)で有名である。これはボストン公共図書館や、ニューヨークのペンシルベニア駅初代駅舎およびジェームズ・ファーレー郵便局といった建築物に利用されている。またウェストポイントの陸軍士官学校にある南北戦争の戦没将兵記念碑はミルフォード花崗岩で造られており、西半球最大の花崗岩柱だとされている。
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花崗岩
「花崗岩」の例文・使い方・用例・文例
- 空は雲が厚く粘板岩または花崗岩の色だった。
- 粘板岩または花崗岩の色の
- 仕上げをしていない花崗岩
- 花崗岩のように固い
- 大陸の古代アパラチア山脈の永久の花崗岩
- 半花崗岩の、または、半花崗岩に関する
- 花崗岩の形態学上の特徴
- 元々、高さ約6フィートあり、紀元前196年に設置されたと記された花崗岩石碑の一部
- 彼は、花崗岩の破片を必要とした
- テクスチャーが花崗岩の塊と似ているの灰色の緑葉の非常に多肉の茎のない茂みを形成する植物
- 結晶化されず、溶岩の迅速な冷却によって形成される酸性または花崗岩のガラス
- 暗く、酸性の花崗岩のガラス
- 花崗岩に似た薄板状の変成岩
- 石英と雲母から成る花崗岩
- 珍しい要素が豊富なマグマの結晶化から生じている極めてきめの粗い花崗岩からなる火成岩の形
- 鉄とマンガンの酸化タンタルからなる鉱物で、コロンバイトとともに、または、粗い花崗岩の中で生じる
- 花崗岩を切り出して石材としたもの
- バソリスという,花崗岩質の岩体
- 花崗岩という,灰白色で黒い斑点のある石材
花崗岩と同じ種類の言葉
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