アルカリ長石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/10 02:42 UTC 版)
アルカリ長石(alkali feldspar)グループ。カリウムに富む長石はカリ長石(K-feldspar)といわれ、正長石、微斜長石が含まれる。火山岩中の長石のように高温で形成された場合はサニディン、アノーソクレースになり、深成岩や変成岩中の長石のように中温~低温で形成された場合は正長石、微斜長石になる。 正長石(orthoclase) KAlSi3O8。単斜晶系。中温~低温で形成されたカリ長石。白色だが、灰色、黄色、赤のものもある。緑のものはめったにない。モース硬度6の基準。磁器の材料やみがき粉の原料になる。 透明で菱形のものは氷長石(adularia、アデュラリア)ともいう。 サニディン(sanidine、玻璃長石) (K,Na)AlSi3O8。単斜晶系。高温で形成されたアルカリ長石で、ナトリウムを少し含む。火山岩の中に産出する。 青白い色が月の光のように揺らめいているように見える美しいものはムーンストーン(月長石、moonstone)と呼ばれ、宝石になる(アノーソクレースの場合もある)。 微斜長石(microcline、マイクロクリン) KAlSi3O8。三斜晶系。中温~低温で形成されたカリ長石。正長石とは内部の構造が異なるため属する晶系も異なる。しかし、見た目には正長石とほとんど区別がつかない。 青緑色のアマゾナイト(天河石、amazonite)は微量の鉛を含む。 アノーソクレース(anorthoclase、曹微斜長石) (Na,K)AlSi3O8。三斜晶系。高温で形成されたアルカリ長石で、サニディンよりもナトリウムを多く含む。 正長石 微斜長石(マイクロクリン)
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