しゃ‐ちょうせき〔‐チヤウセキ〕【斜長石】
斜長石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 02:39 UTC 版)
斜長石(しゃちょうせき、Plagioclase、プラジオクレース)はケイ酸塩鉱物の中の長石の一種であり、固溶体の一つである。(2つのへき開面を持ち斜めに交差していることから、ギリシャ語のplágios (πλάγιος '斜め') + klásis (κλάσις '割れ目')に因みplagioclase feldsparと名づけられた。)ドイツの鉱物学者であるヨハン・F・C・ヘッセルが1826年に発見した。この鉱物は曹長石から灰長石までの一連の鉱物の端成分(それぞれの鉱物を組織するNaAlSi3O8やCaAl2Si2O8など)を占めており、ナトリウムやカルシウムなどの原子が結晶格子に入ることができるようになっている。斜長石はその抱合的な双晶か「レコードの溝効果」の観察で特定される。
- 1 斜長石とは
- 2 斜長石の概要
斜長石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/10 02:42 UTC 版)
斜長石(plagioclases)グループ。ナトリウムの多い端成分が曹長石、カルシウムの多い端成分が灰長石であり、固溶体を形成する(厳密には曹長石と灰長石の微細な結晶の集合体)。かつては曹長石(Ab)と灰長石(An)の間を灰曹長石(oligoclase、Ab90-70An10-30) - 中性長石(andesine、Ab70-50An30-50) - 曹灰長石(labradorite、Ab50-30An50-70) - 亜灰長石(bytownite、Ab30-10An70-90)に分けていたが、現在は独立種でない(固溶体のいわゆる「50%ルール」による)。 灰曹長石 中性長石 曹灰長石 亜灰長石 曹長石(albite、アルバイト) NaAlSi3O8。三斜晶系。ソーダ長石ともいう。 灰長石(anorthite、アノーサイト) CaAl2Si2O8。三斜晶系。 ある一定方向から見ると虹のような光を放つラブラドライト(labradorite)は準貴石の扱いをうける。赤い色のサンストーン(日長石、sunstone)はこの種に属し、準貴石の扱いを受ける。サンストーンの発色は微量に含まれる銅によるものと考えられている。 曹長石(アルバイト) 灰長石(アノーサイト) 曹灰長石(ラブラドライト) 日長石(サンストーン)
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