端成分とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 端成分の意味・解説 

端成分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/07 00:41 UTC 版)

端成分(英語:end member)とは、鉱物学の分野で鉱物を構成する主要成分を表す表示法の事である。

結晶内で複数の成分が均一かつ無秩序に分布した単相の固体を固溶体と呼ぶ[1][2]。固溶体を構成する元素は、分子のような判りやすい形態ではなく、無秩序な結晶構造を取っている。それらを理解しやすいよう、鉱物学的に分類し、質・量的に説明する必要性から一般的に利用される[2]

黒雲母化学式は、K(Mg,Fe)3AlSi3O10(OH)2で、端成分は以下の二種である[3]

金雲母 - KMg3AlSi3O10(OH,F)2
鉄雲母 - KFe3AlSi3O10(OH,F)2

この端成分が様々な割合で溶け合ったものが黒雲母と呼ばれる。

出典

  1. ^ 固溶体(コトバンク)
  2. ^ a b 坂野昇平, 「固溶体鉱物の化学組成の端成分による表示について」『地質学雑誌』 74巻 10号 1968年 p.521-528, 日本地質学会, doi:10.5575/geosoc.74.521
  3. ^ 端成分とは(日本原子力研究開発機構)



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  端成分のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「端成分」の関連用語

端成分のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



端成分のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの端成分 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS