輝石の種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/03 18:47 UTC 版)
1988年、国際鉱物学連合(IMA)の輝石命名の小委員会により、輝石の分類と命名が整理された。20種が輝石の独立種とされ、そのうち13種が固溶体の端成分として用いられる。これらのうち、普通に見られるのは、Ca-Mg-Fe輝石8種(1-5、8-10)、Ca-NaおよびNa輝石4種(14-17)である。 I. Mg-Fe輝石 1. 頑火輝石(Enstatite、エンスタタイト)(En) : Mg2Si2O6 2. 鉄珪輝石(Ferrosilite、フェロシライト)(Fs) : Fe2+2Si2O6 3. 単斜頑火輝石(Clinoenstatite、単斜エンスタタイト) 4. 単斜鉄珪輝石(Clinoferrosilite、単斜フェロシライト) 5. ピジョン輝石(Pigeonite) : (Mg,Fe,Ca)2Si2O6 II. Mn-Mg輝石 6. ドンピーコー輝石(Donpeacorite、ダンピコライト) 7. 加納輝石(Kanoite)(Ka) : MnMgSi2O6 III. Ca輝石 8. 透輝石(Diopside)(Di) : CaMgSi2O6 9. 灰鉄輝石(Hedenbergite、ヘデンバージャイト)(Hd) : CaFe2+Si2O6 10 普通輝石(Augite、オージャイト) : (Ca,Mg,Fe)2Si2O6 11. ヨハンセン輝石(Johannsenite、ヨハンセナイト)(Jo) : CaMnSi2O6 12. ピタダナイト(Petedunnite)(Pe) : CaZnSi2O6 13. エシネアイト(Esseneite)(Es) : CaFe3+AlSiO6 14. デイビス輝石(Davisite) : CaScAlSiO6 IV. Ca-Na輝石 15. オンファス輝石(Omphacite、オンファサイト) 16. エジリン普通輝石(Aegirine-augite、エジリン-オージャイト) : (Ca,Na)(Mg,Fe2+,Al,Fe3+)Si2O6 V. Na輝石 17. ひすい輝石(Jadeite、ジェイダイト)(Jd) : NaAlSi2O6 18: エジリン輝石(Aegirine、エジリン、錐輝石)(Ae) : NaFe3+Si2O6 19. コスモクロア輝石(Kosmochlor、コスモクロア)(Ko) : NaCr3+Si2O6 20. ジャービス輝石(Jervisite、ジャービサイト)(Je) : NaSc3+Si2O6 VI. Li輝石 21. リシア輝石(Spodumene、スポジュメン)(Sp) : LiAlSi2O6 その後、次の輝石が発見された。 ナマンシル輝石(Namansilite) : NaMn3+Si2O6 ナタリー輝石(Natalyite) : Na(V3+,Cr3+)Si2O6 グロスマン輝石(Grossmanite) : CaTi3+AlSiO6 久城輝石(Kushiroite) : : CaAlAlSiO6
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