普通輝石

鉱物図鑑

普通輝石(Augite)

Vlci hora,Cernosin,Plzen Region,Bohemia,Czech Republic
(Ca,Na)(Mg,Fe,Al,Ti)(Si,Al)₂O₆　画像の幅約１．５ｃｍ

暗緑色の短柱状結晶が普通輝石です。
風化した火山岩中にケルスート閃石(Kaersutite)と共に入っています。

普通輝石(Augite)

佐賀県伊万里市東山代(西ヶ岳)
(Ca,Na)(Mg,Fe,Al,Ti)(Si,Al)₂O₆　画像の幅約２．８ｃｍ

玄武岩の風化土壌中から見つかる普通輝石です。
単結晶と矢筈形をした双晶の２種類の結晶を観察することができます。

ウィキペディア

普通輝石

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2023/01/03 03:20 UTC 版)

普通輝石
分類	ケイ酸塩鉱物
化学式	(Ca,Mg,Fe)2Si2O6
結晶系	単斜晶系
へき開	二方向に完全
モース硬度	5.5～6
光沢	ガラス光沢
色	暗緑色、暗褐色
条痕	灰色
比重	3.2～3.6
プロジェクト:鉱物／Portal:地球科学

普通輝石（ふつうきせき、augite、オージャイト）は、鉱物の一種（ケイ酸塩鉱物）。カルシウムを含む単斜輝石。

化学組成は (Ca,Mg,Fe)₂Si₂O₆ で、カルシウムの割合が小さくなるとピジョン輝石になる。

火成岩や変成岩に広く産する造岩鉱物。短柱状の結晶。

火成岩以外にはほとんど含まれず，変成岩ではまれに高温でできたグラニュライトに含まれる程度。

関連項目

• 鉱物 - ケイ酸塩鉱物 - 輝石
• 鉱物の一覧
• 造岩鉱物

参考文献

• N. Morimoto et al., "Nomenclature of pyroxenes," Mineralogical Journal, Vol. 14, No. 5, pp. 198-221, 1989. PDF
• 森本信男　『造岩鉱物学』　東京大学出版会、1989年、ISBN 4-13-062123-8。
• 松原聰　『フィールドベスト図鑑15 日本の鉱物』　学習研究社、2003年、ISBN 4-05-402013-5。
• 国立天文台編　『理科年表 平成19年』　丸善、2006年、ISBN 4-621-07763-5。

外部リンク

• Augite（mindat.org）
• Augite Mineral Data（webmineral.com）
• Pyroxeneグループ（地球資源論研究室）