コマチアイトとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > コマチアイトの意味・解説 

コマチアイト【komatiite】


コマチアイト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/16 14:22 UTC 版)

コマチアイト
火山岩
カナダ楯状地のコマチアイト、大きさ9cm
プロジェクト:地球科学Portal:地球科学

コマチアイト: komatiite[1])は超苦鉄質マントルに由来すると考えられる火山岩の一種。

名前は南アフリカコマチ川に由来する。

性質・特徴

マグネシウム分が18%以上と高く、シリカ他の成分が少ない特徴を持つため、カリウム他に富むキンバーライトとも異なる。始生代の岩石がほとんどで、変成作用を受けている。このマグマの溶融点は1,600℃で玄武岩より高く、このことから当時の地球内部は現代より高温であったと推定される。

アルミニウムの有無で2種類に分けられる。これはマントル内部での部分溶融の程度による。

化学組成
成分 コマチアイト[2]
SiO2 45.8
TiO2 0.30
Al2O3 7.30
Cr2O3 0.20
Fe2O3
FeO 11.2
MnO
MgO 26.1
CaO 7.60
Na2O 0.70
K2O 0.10
P2O5
合計 99.3

コマチアイト溶岩は流動性が著しく、割れ目に入り込み、厚い堆積層をつくらなかった。ただし、シル状に500mの厚さを持つ場合があり、ニッケルコバルトに富むため、オーストラリアカナダ南アフリカガイアナ楯状地で、鉱床価値が高い。

脚注

[ヘルプ]
  1. ^ 日本地質学会編 『地質学用語集 - 和英・英和』 共立出版2004年、328頁。ISBN 4-320-04643-9
  2. ^ 国立天文台編 「おもな火成岩の化学組成」『理科年表 平成20年』 丸善2007年、631頁。ISBN 978-4-621-07902-7

参考文献

関連項目

外部リンク



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「コマチアイト」の関連用語

コマチアイトのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



コマチアイトのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのコマチアイト (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS