マントルとは? わかりやすく解説

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マントル【mantle】

読み方:まんとる

地球内部の、地殻との間の層。地殻のすぐ下にあるモホロビチッチ不連続面から深さ2900キロまでの部分体積地球の約82パーセント占め橄欖岩(かんらんがん)質の固体推定される

ガスマントル」に同じ。

マントルの画像
マントル(1)

マントル

惑星の、地殻又は地表の間の中間の層。

マントル

名前 Mantle

マントル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/06 16:30 UTC 版)

マントル英語: mantle, 「覆い」の意)は、天体の内部の層の一つ。


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「マントル」の続きの解説一覧

マントル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 16:13 UTC 版)

地球内部物理学」の記事における「マントル」の解説

詳細は「マントル」を参照 上部マントル地震波の伝播速度密度条件を満たすものとして橄欖岩質の物質から成る推定され玄武岩高圧相と考えられるエクロジャイト構成する物質候補とされる深さ70 - 200 km低速度層はアセノスフェア(athenosphere)と呼ばれ剛性率がやや低く、その上部はリソスフェア(lithosphere)と呼ばれるプレートテクトニクスにおいて、プレートとは剛性率の高いリソスフェア地殻 + マントル上部)を指す。 深さ650 kmから720km付近橄欖石 (Mg,Fe)2SiO4 はペロブスカイト構造相転移し、下部マントルペロブスカイト型(Mg,Fe)SiO3 および岩塩型 (Mg,Fe)O から構成され、さらにスピネル型 (Mg,Fe)2SiO4 およびスティショバイト型の二酸化ケイ素 SiO2 が加わると推定される

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マントル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 00:24 UTC 版)

地球」の記事における「マントル」の解説

詳細は「マントル#地球」を参照 珪酸塩鉱物のマントルは深さ約2900kmまで存在し地球体積83%を占めている。マントル全体化学組成は、必ずしもわかっているわけではない上部マントルは、かんらん岩または仮想的な岩石であるパイロライトから成るとする考え主流であるが、下部マントルについては輝石に近い組成であるとする説もあり、定まっていない。 マントルはによって暖められ、また自らの内部にも熱源を持つ。そのため固相のマントルはゆっくりと対流プルームテクトニクス)をしながら熱を地殻運んでいる。地殻に近い位置ではこのマントル対流起こらず地殻一体化するようなふるまいをしておりプレートテクトニクスという水平運動起こす。マントルの動き解明しきれず不明瞭な点が多い。深発地震が700kmより深いところではほとんど起こらない点から、対流運動二層独立している説も提唱されている一方で観測技術の向上に伴い従来の定説では地震起こらない考えられてきた深さ900km付近でも地震起きていることが判明したほか、岩石圏沈み込み付近まで起こっているとの報告もあり、地震学トモグラフィー法などにて構造推定が行われている。 地殻との境には地震波速度不連続変化する層があり、モホロビチッチ不連続面モホ面)という。

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マントル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 04:25 UTC 版)

風俗店の歴史」の記事における「マントル」の解説

マンショントルコ風呂の略。賃貸マンション風俗営業を行う。室内区分けし個室空間をつくり、そこで売春を行う。売春を行う女性従業員を「マントル嬢」という。非合法売春行為であり、暴力団資金源となった。 客の頻繁出入り・マントル嬢の悶え声等でマンション隣人からの苦情多く警察摘発されケース相次いだ。そのため業者およびマントル嬢にとってより安全なホテトル移行していった。

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マントル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 20:32 UTC 版)

デボラ数」の記事における「マントル」の解説

通常の感覚では山や大陸動かないものだが、Wegenerによる大陸移動説によると、1年間で数mm~数cmずつ“流れて”いる。実際、マントルの粘度1020~1022 Pa s剛性率は約100 GPaといわれており、ここから緩和時間はおよそ1010 秒~300年程度見積もられる。したがって地球科学扱われる数億オーダースケールでは、これも液体考えられるわけである。

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マントル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/11/10 16:00 UTC 版)

不適合元素」の記事における「マントル」の解説

上記のような元素固体のマントルの中から追い出されやすく、何らかの原因でマントルが部分溶融英語版)(母岩不完全に溶融すること)すると、他の元素よりも先に溶融した部分、つまり、溶融体(英語版)(液体になった部分)へと選択的に追い出されるこのような元素溶融体へと選択的に濃集されるとも換言できる。このため不適合元素は、液相濃集元素(hygromagmatophile element)とも呼ばれる当然ながら、このようにしてできた溶融体は母岩とは化学組成異なるのは言うまでもない。ただし、一口に部分溶融とは言っても、その程度は様々で、さらに溶融進めば、たとえ適合元素でも溶融体へと溶け出してくることも付言しておく。ともあれこのように不適合元素固体のマントルから溶融体へと選択的に移行するために、地殻形成される時、マントルから地殻へと移動してしまう。このため、マントルにおける不適合元素は、マントルでは含有量低下し逆に地殻では含有量増加する。 なお、実際にこのような現象地球起こっている証拠としては、例えウランは、地球のマントルでは濃度低く地球の地殻では濃度が高いことなどが挙げられるもし仮にウランが、現在の地球の地殻中の濃度と同じ濃度地球全体分布していた場合ウラン原子核崩壊する時に発生する崩壊熱のせいで、地球温度上がり続けると見積もられているものの、実際にそのような温度上昇観測されていない。したがって地球におけるウラン濃度地殻において高く、マントルにおいては低くなければ理屈合わないという間接的な証拠挙げられる

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マントル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 14:37 UTC 版)

地球の構造」の記事における「マントル」の解説

詳細は「マントル」を参照 地球のマントルは地下70-2890kmの深さまで及んでおり、地球で最も分厚いとなっている。マントルは上部下部のマントルに分かれており、両者鉱物相でいう遷移層英語版)にて隔てられている。マントルと外核)の境界グーテンベルク不連続面呼ばれ、この境界隣接するマントルの最下部は「D”(ディーダブルプライム)層」として知られている。マントル底部圧力は約140ギガパスカル(140気圧)である。 マントルは、上層地殻比べてマグネシウム豊富なケイ酸塩岩石構成されている。固体ではあるが、マントル内の高温によってケイ酸塩物質には十分な延性があり、非常に長い時間尺度流動することができる。 マントルの対流は、プレート 運動となって地上表れる。マントルの深部へ向かうにつれて圧力著しく増大するため、マントルの下部上部マントルよりも流れ淀んだものとなる(マントル内での化学変化も重要とされる)。 マントルの粘度は、深さに応じて1021-1024Pa・s の範囲である。プレートテクトニクス引き起こす熱源は、惑星の形成から残され原初の熱および、地球の地殻やマントルにおけるウラントリウムカリウムなどの放射性核種放射性崩壊伴って発生する熱である。

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マントル

出典:『Wiktionary』 (2021/08/22 01:40 UTC 版)

語源

英語 mantle音写

発音(?)

マ↘ントル

名詞

マントル

  1. ガス灯の炎を覆い、光を強くするもの。ガスマントル
  2. (地質学) 惑星などの構造地殻下部から外側までの層。地球では橄欖岩主成分とする岩石層と推定されているが、アセノスフェア流動性によって上部リソスフェア移動している。

派生語

翻訳


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