パンゲア・ウルティマ大陸とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > パンゲア・ウルティマ大陸の意味・解説 

パンゲア・ウルティマ大陸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/07/18 04:41 UTC 版)

パンゲア・ウルティマ大陸の形状。下が南極+オーストラリア、左が北アメリカ+南アメリカ、真中の上がアフリカ+ヨーロッパ、右がアジア

パンゲア・ウルティマ大陸(パンゲア・ウルティマたいりく、Pangaea Ultima)とは、約2億5000万年後から約4億年後にかけて形成されると考えられている超大陸の形態の一つである。名前は過去の超大陸であるパンゲア大陸に倣ったもので、「最後のパンゲア」「最終的なパンゲア」の意味。パンゲア・プロクシマ大陸(パンゲア・プロクシマたいりく、Pangea Proxima、「次のパンゲア」)と呼ばれることもある。

超大陸の定義は明確ではないが、一般的に複数の陸塊が合体して一つの大きな大陸になったものを指す。中でも過去20億年の間に4回か5回、地球上の全ての(あるいはほぼ全ての)大陸が集まった超大陸が形成されたと推定されており、パンゲア・ウルティマ大陸もこの意味での超大陸である。

予測されるシナリオ

パンゲア・ウルティマ大陸のシナリオでは、将来アメリカ大陸の東海岸の西大西洋に海溝ができて沈み込みが始まり、大西洋中央海嶺が沈み込み、その後大西洋海盆が消滅して、大西洋が閉じることになり、現在アフリカ大陸とユーラシア大陸から離れつつある北アメリカ大陸、南アメリカ大陸が、再びアフリカ大陸とユーラシア大陸の方へ戻ってきて合体するだろうと考えられている。かつてのパンゲア大陸では北アメリカとヨーロッパ、南アメリカとアフリカが隣接していたが、アフリカ大陸はその後ずっとヨーロッパを押し上げるように北上し続けているため、北アメリカは今度はアフリカと衝突し、南アメリカはアフリカの南側に回り込んでその端がインドシナ半島付近に達する。オーストラリア大陸と南極大陸については、東アジアに衝突するか独立した大陸のまま残るか予想が分かれている。

気候

2023年の Alexander Farnsworth らによる研究によると、約2億5000万年後にパンゲア・ウルティマ大陸が形成された地球の気候と陸棲哺乳類の生存可能性は次のように予測されている。[1][2]

大気中の二酸化炭素濃度には不確実性があるが、現在の約1.5倍の 621 ppm(410 - 816 ppm)であることが予想される。また、2億5000万年後の太陽はエネルギーの放射量が 2.5 % 増加している。二酸化炭素濃度 560 ppm のパンゲア・ウルティマ大陸の環境シミュレーションでは、産業革命前の環境[注釈 1]との比較で、地球全体の平均気温は 11.63 ℃ 上昇するが、パンゲア・ウルティマ大陸は赤道付近にあること、超大陸においては大陸性気候が極端化するため、大陸のみでの平均気温は 23.96 ℃ 上昇する。

超大陸全体では、日平均気温が40℃を超えることになる。このため、大陸全体の陸棲哺乳類が生息可能な環境[注釈 2]の面積の割合は、わずか 16 % になることが予想される。地表の平均標高を2倍に補正しても、生息可能な面積の割合は 19 % に過ぎない。産業革命前の 66 % から大幅に減少するため、陸棲哺乳類は絶滅する可能性がある。

脚注

注釈

  1. ↑ 現在の大陸配置、二酸化炭素濃度 280 ppmでの平均気温は、全球で 11.73℃ 、大陸のみで 5.32 ℃ 。
  2. ↑ この研究では、「少なくとも3ヶ月連続して月平均気温が 0 ℃ 以上」「湿球温度 34.5 ℃ 未満」「Humidex(英語版) 45 未満」を満たす環境と定義。

出典

  1. ↑ Alexander Farnsworth, et al. (2023-09-25). “Climate extremes likely to drive land mammal extinction during next supercontinent assembly”. Nature Geoscience (Nature Portfolio) 16 (10): 901-908. doi:10.1038/s41561-023-01259-3 2026年7月18日閲覧。.
  2. ↑ “Extreme heat likely to cause next mass extinction”. University of Leeds (2023年9月25日). 2026年7月18日閲覧。

参考文献

関連項目

外部リンク


パンゲア・ウルティマ大陸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 00:57 UTC 版)

「超大陸」の記事における「パンゲア・ウルティマ大陸」の解説

アフリカがヨーロッパにめり込みながら大きく北上する一方、大西洋が再び縮小して北アメリカがアフリカ南部に衝突するという説。

※この「パンゲア・ウルティマ大陸」の解説は、「超大陸」の解説の一部です。
「パンゲア・ウルティマ大陸」を含む「超大陸」の記事については、「超大陸」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「パンゲア・ウルティマ大陸」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ。


英和和英テキスト翻訳

英語⇒日本語日本語⇒英語

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「パンゲア・ウルティマ大陸」の関連用語

パンゲア・ウルティマ大陸のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



パンゲア・ウルティマ大陸のページの著作権

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのパンゲア・ウルティマ大陸 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの超大陸 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2026 GRAS Group, Inc.RSS