内核とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 言葉 > 場所 > 部分 > 内核の意味・解説 

ない‐かく【内核】

読み方:ないかく

地球のうち、5100キロより深い中心部分外核囲まれる主成分とし、固体状考えられている。内部コア

内核の画像

内核

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/27 08:57 UTC 版)

1.地殻、2.マントル、3a(6).外核、3b(7).内核
4.リソスフェア、5.アセノスフェア
地球内部における地震波の伝播速度の違い(IASP91モデル)。地下2,900km及び5,100km付近で伝播速度が急激に変化している。

内核(ないかく、: inner core)とは、地球の内部の層の一つ。

概要

のうち、中心に近いものを言う[1]。地球の中心部を占め、地下およそ5,100kmから6,400kmに位置し、固体であると考えられている。

内核は、地球の中心にある半径約3,500kmの核のうち、中心の半径約1,200kmの部分である[1]。地球の最深部であるため構造は良くわかっていないが、ニッケルなどからなる固体であり、不均質で球対称ではないと推測されている。内核の温度は5,000℃から6,000℃と推定されるが[1]、この様な高温にもかかわらず圧力が360GPa以上と極めて高いため、鉄が固体として存在していると見られている[1]。内核は外核の冷却によって鉄が固化し落下してできたもので、現在も成長中であると考えられている[2]

内核は独立して回転していると考えられているが、詳細は分かっていない[3]

地球内部の構造は掘削して調べることは不可能なため、地球内部における地震波の伝播速度のデータから数理モデルを構築する手法によって推定されている[3]。地震波の伝播速度は地下2,900km及び5,100km付近で急激に変化しており、内部構造の違いを表していると推測される。このことは、1936年デンマーク地震学者インゲ・レーマンが発見したため、内核と外核の境界面はレーマン不連続面と呼ばれている。なお、地震波にはP波S波があるが、このうちS波は液体内を伝わらないので、地下2,900kmから5,100km(外核)は液体で、地下5,100km以上(内核)は固体であると考えられている。

外核が液体であるため、探査機を沈降させる構想もある[4][5]

脚注

関連項目

外部リンク


内核

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 16:13 UTC 版)

地球内部物理学」の記事における「内核」の解説

内核は固体考えられるが、ポアソン比は0.44程度液体0.5近くS波伝播速度小さく 3 km s-1 程度剛性率が低いことを示唆する。 内核は地球の自転軸方向赤道面内よりも地震波速く伝えるため、異方性存在することが判っている。この軸対称走時異常は内核の対流起因し結晶軸特定の方向揃え役割果たしていると考えられている。

※この「内核」の解説は、「地球内部物理学」の解説の一部です。
「内核」を含む「地球内部物理学」の記事については、「地球内部物理学」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「内核」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



内核と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「内核」の関連用語

1
内部コア デジタル大辞泉
100% |||||

2
大気圏核実験 デジタル大辞泉
90% |||||

3
レーマン不連続面 デジタル大辞泉
56% |||||

4
外核 デジタル大辞泉
52% |||||





9
フォールアウト デジタル大辞泉
32% |||||


内核のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



内核のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの内核 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの地球内部物理学 (改訂履歴)、中性子星 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS