ニッケルとは? わかりやすく解説

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nickel

別表記:ニッケル

「nickel」の意味・「nickel」とは

「nickel」とは、化学元素一つである。原子番号28表され記号は「Ni」である。銀白色金属で、高い延性耐食性を持つ。また、硬貨材料としても利用されることから、アメリカの5セント硬貨通称としても「nickel」と呼ばれる

「nickel」の発音・読み方

「nickel」の発音は、IPA表記では /ˈnɪkəl/ となる。IPAカタカナ読みでは「ニッカル」となり、日本人発音するカタカナ英語では「ニッケル」が近い。発音によって意味や品詞が変わる単語ではない。

「nickel」の定義を英語で解説

「nickel」は、"A chemical element with the symbol Ni and atomic number 28. It is a silvery-white lustrous metal with a slight golden tinge."と定義されるまた、"A US coin worth five cents."とも定義される

「nickel」の類語

「nickel」の類語としては、「Ni」、「cobalt」、「copper」などがある。「Ni」は「nickel」の化学記号である。「cobalt」や「copper」は「nickel」と同じく遷移金属分類される化学元素である。

「nickel」に関連する用語・表現

「nickel」に関連する用語としては、「nickel alloy」、「nickel plating」、「nickel ore」などがある。「nickel alloy」はニッケルを主成分とする合金のことを指す。「nickel plating」はニッケルを電気化学的被覆することを指す。「nickel ore」はニッケルを含む鉱石のことを指す。

「nickel」の例文

1. "Nickel is a chemical element with the symbol Ni."(ニッケルは化学記号Ni化学元素である。)
2. "The U.S. five-cent coin is also called a nickel."(アメリカの5セント硬貨はニッケルとも呼ばれる。)
3. "Nickel has high ductility and corrosion resistance."(ニッケルは高い延性耐食性を持つ。)
4. "Nickel is used in the production of stainless steel."(ニッケルはステンレス鋼製造使用される。)
5. "Nickel alloy is used in various industries."(ニッケル合金様々な産業使用される。)
6. "Nickel plating is used to improve corrosion resistance."(ニッケルめっき耐食性向上させるために用いられる。)
7. "Nickel ore is a raw material for nickel."(ニッケル鉱石はニッケルの原料である。)
8. "Nickel is a transition metal."(ニッケルは遷移金属である。)
9. "Nickel is a component of various alloys."(ニッケルは様々な合金成分である。)
10. "Nickel is found in the Earth's crust."(ニッケルは地殻存在する。)

ニッケル【nickel】

読み方:にっける

鉄族元素の一。主要鉱石は珪(けい)ニッケル鉱・紅砒(こうひ)ニッケル鉱などで、隕石中に含まれることもある。単体銀白色光沢があり、展延性富み強磁性を示す。空気アルコールなどに侵されず、合金・めっき・貨幣材料などに利用元素記号Ni 原子番号28原子量58.69。

米国・カナダなどの)5セント硬貨


ニッケル(Ni)


ニッケル

分子式Ni
その他の名称NP 2、NickelNi 4303T、RCH 55/5、C.I.77775、Ni 0901-S、Raney alloyNi
体系名:ニッケル


物質名
ニッケル
英語名
Nickel
元素記号
Ni
原子番号
28
分子量
58.6934
発見
1751年
原子半径(Å)
1.25
融点(℃)
1455
沸点(℃)
2731
密度(g/cm3
8.85
比熱(cal/g ℃)
0.105
イオン化エネルギー(eV)
7.635
電子親和力(eV)
1.15


ニッケル

英訳・(英)同義/類義語:nickel

原子番号28金属元素元素記号 Ni 生体内では、金属酵素にニッケルを含むものがあるほか、実験ではニッケル錯体とヒスチジンが結合することを利用し遺伝子組み換えで(His)n配列持たせた組み換えタンパクを、ニッケル錯体結合させた担体カラムにつめたニッケルカラムに選択的に結合させて精製する手法使われる

ニッケル(Ni)

ニッケルは銀白色に輝く金属で、展延性富んでます。地殻中に約75mg/kg、海水中に0.5μg/リットル含まれています。用途としては、ステンレス鋼等の合金電気メッキバッテリー等に使用されています。ニッケルは、生体必須元素ですが、暴露により接触性皮膚炎原因にもなりますまた、ニッケル工場での鼻腔がん、肺がん発生率が高いことが確認されています。なお、植物にとってニッケルは有害元素で、とともに毒性の強い元素といわれています。指針値は、以前「0.01mg/リットル以下」と定められいましたが、平成11年2月22日付け環水管第49号で削除されました。

ニッケル

作者プリーモ・レーヴィ

収載図書周期律元素追想
出版社工作舎
刊行年月1992.9
シリーズ名プラネタリークラシクス


ニッケル

名前 Nickel; Nickell

ニッケル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/05 08:18 UTC 版)

ニッケル: nikkel, : nickel, : niccolum, : )は、原子番号28の金属元素である。元素記号Ni


注釈

  1. ^ ロシア、カナダ、インドネシア、豪州、ニューカレドニアで約3分の2を占める。
  2. ^ ただし、IARC の報告は疫学的リスク評価であり、ニッケルおよびニッケル化合物に人に対して発癌するリスクが存在するという意味であり、どのぐらいの量をどのくらい長期間接触したら発癌するといった量的評価ではない。

出典

  1. ^ M. Carnes et al. (2009). “A Stable Tetraalkyl Complex of Nickel(IV)”. Angewandte Chemie International Edition 48: 3384. doi:10.1002/anie.200804435. 
  2. ^ S. Pfirrmann et al. (2009). “A Dinuclear Nickel(I) Dinitrogen Complex and its Reduction in Single-Electron Steps”. Angewandte Chemie International Edition 48: 3357. doi:10.1002/anie.200805862. 
  3. ^ a b 桜井弘『元素111の新知識』講談社、1998年、155頁。ISBN 4-06-257192-7 
  4. ^ a b 藤原唯義、「ニッケル及モネルメタルの採鑛と製錬」 『日本鑛業會誌』 1933年 49巻 575号 p.165-169, doi:10.11508/shigentosozai1885.49.165, 資源・素材学会
  5. ^ a b 藤井 2013, pp. 130–182, 第4章 金属工業のビタミン「レアメタル」
  6. ^ 深道和明, 斎藤英夫、「不感磁性インバー合金, エリンバー合金Cr基合金を中心にして」 『日本金属学会会報』 1976年 15巻 9号 p.553-562, 日本金属学会
  7. ^ a b GM、バーレとニッケル供給契約 EV電池コスト低減へ」『Reuters』、2022年11月18日。2022年12月8日閲覧。
  8. ^ 外務省 国際ニッケル研究会の概要
  9. ^ “楽園の暴動とニッケル市場”. ニューズウィーク日本版(2024年6月4日号). CCCメディアハウス. (2024-05-28). p. 30. 
  10. ^ 黒川晴正、高石和幸、「住友金属鉱山ニッケル工場におけるニッケル・コバルト精錬」 『Journal of MMIJ.」 2007年 123巻 12号 p.678-681, doi:10.2473/journalofmmij.123.678, 資源・素材学会
  11. ^ 地理 統計要覧 2014年版 ISBN 978-4-8176-0382-1 P,96
  12. ^ 一島英治、『酵素の化学』 p.45


「ニッケル」の続きの解説一覧

ニッケル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/05/05 05:58 UTC 版)

西オーストラリア州の鉱業」の記事における「ニッケル」の解説

ニッケルは西オーストラリア州国内産出量の99%を占め世界比較して年間産出量の約13%を占めている。産出量は年間14トンに及ぶ。これらは南部のキャンバルダなどで産出される

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ニッケル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/05 08:40 UTC 版)

真空用材料」の記事における「ニッケル」の解説

ニッケルは加工性放出ガス少ない、融点が高い、点溶接性がよいなど多くの点で優れており、高真空装置部品多く使用される

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ニッケル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/10 04:16 UTC 版)

栄養素 (植物)」の記事における「ニッケル」の解説

植物のニッケル要求量は乾燥重量当たり0.1mg/kg以下と小さくまた、圃場欠乏することは滅多にないため、ニッケル欠乏が起こることはほとんどないペカンCarya illinoinensisがニッケル不足に陥ると、「ネズミの耳」[ mouse ear]と称される萎縮患うことが知られるだけである。この症状は、ニッケルを必要とするウレイドの分解阻害されることにより、窒素代謝およびアミノ酸有機酸代謝障害を受けることによる蛇紋岩母材とする超塩基性土壌(蛇紋岩土壌[ 英: serpentine soil<英語版>])では、ニッケルが高濃度存在するため、ニッケル過剰発生する。稲ではP型ATPase活性低下して細胞膜機能障害が起こる。小麦では体内過酸化水素発生し、根の伸長阻害される。また、一般にニッケル過剰欠乏誘導する植物体内:ニッケルの重量比が10~5以下になる欠乏症クロロシスネクロシス発生する取り込み利用されるニコチアナミンがニッケルの解毒流用されるためであると考えられている。 ニッケル過剰の耐性には種間差があり、燕麦では土壌交換性ニッケルが10mg/kgで過剰害が発生するが、バレイショカボチャなどでは50mg/kgまで問題はない。耐性の種間差は植物のニッケル吸収性質と関係がある。脆弱な植物では土壌中の交換性ニッケル濃度増加する比例して体内濃度増加するが、耐性植物では体内濃度上昇しにくい。 地上乾燥重量当たり0.1mg/kg以上のニッケルを蓄積して障害受けないニッケル超集積植物や、蛇紋岩土壌特異的に生育する蛇紋岩植物[ 英: serpentine endemics]もある。これらの植物では中のニッケルはクエン酸との結合無毒化させられている。タバコ耐性種ではクエン酸ニッケルが液胞隔離されていることが観察されている。ニッケル超集積植物のAlyssum lesbiacumではヒスチジンがニッケルの地上部への輸送無毒化関与している。 高等植物維管束植物)においてニッケルはNi2+イオン形態吸収される吸収されたニッケルは、窒素代謝において尿素分解するウレアーゼ賦活剤として要求される。ニッケルが不足する有毒な尿素蓄積しネクロシス引き起こす下等植物においてはさまざまな酵素賦活剤であり、また、一部酵素補因子として亜鉛代替となる。

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ニッケル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 14:41 UTC 版)

ビューティフル塊魂」の記事における「ニッケル」の解説

ロボットメイツ

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ニッケル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 07:09 UTC 版)

必須元素」の記事における「ニッケル」の解説

確認されていない

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ニッケル

出典:『Wiktionary』 (2021/12/07 16:02 UTC 版)

語源

オランダ語 nikkel より。すでに宇田川榕菴舎密開宗使われている。[1]

発音

名詞

ニッケル

  1. (元素, 金属) 原子番号 28元素記号 Ni金属元素単体常温常圧では銀白色固体

熟語

翻訳

参照

  1. 宇田川榕菴舎密開宗巻1、1837、10ページ:
    ノ韻ヲ歩��左ニ列舉シ以テ初學記誦ニ便ス。漢名譯名名ハ其下ニ嵌註シ別名ハ篇中條下に讓テ録セズ
    […]〔仁〕古律ニッコリュム ニッケル 多里屈母ニットリキュム 第三十七章ニ出

「ニッケル」の例文・使い方・用例・文例

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