発散型境界
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/12/31 05:48 UTC 版)
発散型境界(はっさんがたきょうかい)とは、プレートテクトニクス理論において、プレート同士が遠ざかっている境界のこと。大西洋中央海嶺、東太平洋海嶺、中央インド海嶺などがこれに該当する。
プルームテクトニクスの考え方で説明すれば、発散型境界とは、プルームによってマグマが下から供給されてプレートが左右に押し分けられつつも、その間に新しいプレートが形成されている場所である。ウィルソンサイクルの説明上、ホット・プルームは海洋プレートに存在するものであり、実際に海嶺は海洋プレート上にしか存在しない。アフリカの大地溝帯は例外的に大陸プレート上に存在する発散型境界だが、数千万年~数億年後には海底に沈んで海嶺化すると考えられている。
関連項目
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発散型境界(広がる境界)
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「プレートテクトニクス」の記事における「発散型境界(広がる境界)」の解説
詳細は「発散型境界」を参照 マントルの上昇部に相当し、上の冒頭図では太平洋東部や大西洋中央を南北に走る境界線に相当する。この境界部は、毎年数cmずつ東西に拡大している。開いた割れ目には、地下から玄武岩質マグマが供給され、新しく地殻が作られている。この部分は、海洋底からかなり盛り上がっており、海嶺と呼ばれている。海嶺の拡大速度はそれぞれ異なり、拡大速度の遅い海嶺の中心部は深い渓谷をなしている。また、海嶺付近にはチムニーと呼ばれる熱水の噴出口も多数見つかっている。 発散型境界はほとんどが深海底に存在するが、まれに陸上にも存在するものもある。アイスランドは大西洋中央海嶺が海面上に姿を現した部分であり、活発な火山活動が起きている。また、アフリカ東部にある大地溝帯は中軸部の深い渓谷と周辺の高山の列からなっており、大西洋中央海嶺と地形が類似していて、ホット・プルームによってアフリカプレートが引き裂かれつつある部分と考えられている。
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