プレート境界、発震機構および地殻変動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/29 15:33 UTC 版)
「南西諸島近海地震」の記事における「プレート境界、発震機構および地殻変動」の解説
「地震#地震の原因と種類」および「沖縄プレート」も参照 南西諸島は琉球海溝と沖縄トラフに挟まれた弧状の列島であり、南西諸島海溝の北端は、南海トラフと繋がっている。 地震調査研究推進本部地震調査委員会は、西南日本および南西諸島近海から、日本海・東シナ海を経て中国大陸(ユーラシア大陸)に至る広大な領域は、一つないし複数の大陸プレートから形成されているとし、このプレートの下に太平洋側から沈み込むフィリピン海プレートと対比する意味で、西南日本および南西諸島が載っているプレートを「陸のプレート」と呼んでいる。この地殻変動は陸上の観測点の移動として観測されており、「陸のプレート」上にある南西諸島では南東ないし南向きの地殻変動が見られ、フィリピン海プレート上にある南大東島および北大東島は北東方向に変動している。 南西諸島周辺の地震は、フィリピン海プレートと南西諸島が載っている「陸のプレート」との境界面で発生するプレート間地震、沈み込むフィリピン海プレートの内部で発生するプレート内地震、および陸のプレートの内部で発生する地震(沖縄トラフで発生する地震を含む)に分類される。また、トカラ列島近海と西表島付近に、火山活動との関連が指摘される群発地震がある。 一方、プレートを細分化した見方によれば、南西諸島が載っている沖縄プレートは九州南端から台湾北端にかけて位置し、東及び南は琉球海溝を挟んでフィリピン海プレート、西は沖縄トラフを挟んで揚子江プレート、北は九州を含む西日本が載るアムールプレートと接している。南西諸島海溝は沈み込み帯及びプレート同士が衝突する収束型境界、沖縄トラフはプレート同士が遠ざかる発散型境界及びプレートが横にずれていくトランスフォーム型境界が卓越している。 (左)琉球海溝(赤線)及び沖縄トラフ(ピンク色の部分)の位置 (右)沖縄プレートおよびその周辺のプレート
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