発散問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/04 03:06 UTC 版)
当時は光子や荷電粒子を含むような計算も原理的には可能であると思われていたが、次第に計算結果が無限大に発散することが問題となった。場の量子論における発散問題は1930年代初頭にロバート・オッペンハイマーや他の多くの物理学者によって初めて認識され、フェリックス・ブロッホとアーノルド・ノルドジーク(英語版)の研究(1937年)やヴィクター・ワイスコフの研究(1939年)では、この計算が摂動展開の1次においてのみ成功するが、高次の級数においては無限大が現れることが指摘された。有限の物理量を求めるための計算結果に無限大が現れることは物理法則としての致命的な矛盾である。
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