プレートとはとは? わかりやすく解説

プレートとは

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/06 14:10 UTC 版)

プレートテクトニクス」の記事における「プレートとは」の解説

詳細は「プレート」および「地球#構造」を参照 地球は、半径約6,400キロメートルであるが、その内構造物質的に分類すると、外から順に下記のようになる深さ5 - 40キロメートルまで : 地殻 深さ670キロメートルまで : 上部マントル - 最上層、低速度層(アセノスフェア岩流圏)、遷移層 深さ約2,900キロメートルまで : 下部マントル - メソスフェア固い岩石の層) 深さ約5,100キロメートルまで : 外核外部コア中心 : 内核内部コア地殻マントル岩石構成されており、金属質である。マントル構成する岩石は、地震波に対して固体として振舞うが、長い時間単位見れば流動性有する。その流動性は、深さによって著しく変化し上部マントル最上部(深さ100キロメートルまで)は固くてほとんど流れず、約100 - 400キロメートルまでの間は比較流動性がある。地殻上部マントル上端固い部分合わせてリソスフェア岩石圏)と呼び、その下の流動性のある部分アセノスフェア岩流圏)と呼んで分類する。この厚さ100キロメートル固いリソスフェア地表覆っているわけであるが、リソスフェアはいくつかの「プレート」という巨大な板に分かれている。 地球表面2種類プレート群からなっていることは、地球表面の高度や深度分布割合にあらわれている。地球表面は、大陸大陸棚からなる高度1,500メートル - 深度500メートル部分と、深度2,000 - 6,000メートル海洋底呼ばれる部分多く、その中間である深度500 - 2,000メートル海底割合少なくなっている。 プレート大きく見ると十数分けることができ、それぞれ固有の方向へ年に数センチメートル速さ動かされることになる。大型プレートとしては、ユーラシア大陸主要部西日本などを含むユーラシアプレート北アメリカ大陸グリーンランド東日本などの北アメリカプレート太平洋底の大部分占め太平洋プレートインドオーストラリア大陸乗せたインド・オーストラリアプレートアフリカ大陸中心とするアフリカプレート南アメリカ大陸乗せた南アメリカプレート南極大陸周辺海域を含む南極プレートがある。このほか、アラビア半島アラビアプレートやアメリカ・カリフォルニア沖にあるファンデフカプレート中米太平洋側存在するココスプレートカリブ海カリブプレートペルー沖のナスカプレートフィリピン海中心に伊豆諸島小笠原諸島伊豆半島付近まで伸びるフィリピン海プレート南米大陸南極海の間のスコシア海広がるスコシアプレートなどのような小規模なプレートいくつか存在するプレート大陸部分と海洋部分双方持っていることが多いが、大陸部分や海洋部分それぞれ大部分占めているプレート存在する異なプレート海洋部分大陸部分が衝突した場合、主に花崗岩からなる比重の軽い大陸部分が浮き上がり、主に玄武岩からなる比重の重い海洋部分沈み込むこととなる。プレート起源古く少なくとも38億年前には現在のようなプレートテクトニクス存在していたと考えられている。プレートテクトニクス進展に伴い各地造山帯成立し、これによって成立した地塊衝突して徐々に拡大していき、やがて大陸規模陸地各地出現したプレート海嶺生まれゆっくりとベルトコンベアのように動いて海溝沈み込む大陸プレートの動きに伴い離合集散繰り返しており、しばしば地球上すべての大陸統合され超大陸出現したツゾー・ウィルソンは、この大陸離合集散およそ3年ごと一つサイクルをなしていることを提唱し、これはウィルソンサイクル呼ばれるようになったプレートが動く原因には、プレートが自らの重み海溝沈み込む説と、下のマントル動き合わせてプレート動いていくという説の、2つの説が存在する従来前者の説が有力説であったが、2014年日本海洋研究開発機構調査によって、北海道南東沖でマントル動き伴って地殻動いた痕跡発見され後者の説にも有力な根拠生じたプレート新たに生まれことがあるほか、古いプレート海溝の下に沈み込んで消滅することがある一例として、かつて北西太平洋存在したイザナギプレートは、約2500万年前に消滅している。プレート内部、特にマントル部分そのまま観察することは不可能であるが、かつての海洋プレート残骸であるオフィオライト世界各地存在しており、ここから観察をすることが可能である。なかでもオマーン北部のハジャル山地英語版)には世界最大オフィオライト層が広がっており、盛んに調査が行われている。 プレートテクトニクス地球内部温度低下によっていずれ確実に終了するとされているものの、その時期についてはさまざまな説存在する

※この「プレートとは」の解説は、「プレートテクトニクス」の解説の一部です。
「プレートとは」を含む「プレートテクトニクス」の記事については、「プレートテクトニクス」の概要を参照ください。

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