海洋プレートとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 海洋プレートの意味・解説 

かいよう‐プレート〔カイヤウ‐〕【海洋プレート】

読み方:かいようぷれーと

地球表面を覆うプレートのうち、海洋底からなるもの。平均密度高く強固なため、海溝において大陸プレートの下に沈み込む日本近海では太平洋プレートフィリピン海プレートがある。

海洋プレートの画像

プレート

(海洋プレート から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/06 10:29 UTC 版)

1:地殻、2:マントル、3a:外核、3b:内核、4:リソスフェア(≒プレート)、5:アセノスフェア
地球の断面構造。組成鉱物相、力学性質から分類。

プレート: tectonic plate)は、地球の表面を覆う、十数枚の厚さ100kmほどの岩盤のこと。リソスフェア(岩石圏)とほぼ同じで、地殻マントルの最上部を合わせたもの。

プレートの動き

プレートには、大陸プレート海洋プレートがあり、海洋プレートは大陸プレートよりも強固で密度が高いため、2つがぶつかると海洋プレートは大陸プレートの下に沈んでいくことになる。

また、地下のマグマの上昇によりプレートに亀裂ができ、連続してマグマが上昇し続けると、その後プレートが分断されて両側に分かれることになる。

プレートのリスト

プレートテクトニクス仮説に基づくプレートのリストを以下に示す。

主要なプレートの位置図
Tectonics plates (preserved surfaces)

大規模なプレート

プレートは大きく分けると、次の14 - 15枚とされている。一般的にはこれら14 - 15枚のプレートを地球上の全プレートと考える。

小規模なプレート

上記の14 - 15枚のプレートを地球上の全プレートと考えると、GPSの観測などでは、1つのプレート内で移動速度が異なる部分があって、不自然となる。これを説明するために考え出されたのが、以下のプレートである。40枚程度存在する。これらはすべて、上記の14 - 15枚のプレートのどれかのグループに便宜的に分類されている。ただ、地質学的に見ても、親プレートと完全に切り離されて独立しているものもあるが、ほとんどは完全には切り離されておらず、一部がつながっている。

埋没しているプレート

造山運動によって山塊の中に埋没しているプレート。

その他のプレート

  • 関東フラグメント (Kanto fragment) - 栃木県南部から神奈川県北部にかけての関東地方の地下深さ30〜100km付近に、厚さ25km、100km四方の太平洋プレートの断片が残存しているものと推定されている。このプレート断片とほかのプレートとの境界では、陸地下でありながらプレート間地震(海溝型地震)が発生すると考えられ、首都直下地震の要因の一つとなる可能性が指摘されている[1][2][3]
  • アリューシャンプレート - ベーリング海の海底を形成するとされるプレート。気象庁の石川有三らが主張しているが、あまり認知されていない。

プレートの位置図

画像ファイル(環境により文字がずれることもあります)
インド・オーストラリア
スンダ
画像ファイル(環境により文字がずれることもあります)
太平洋
画像ファイル(環境により文字がずれることもあります)
太平洋
画像ファイル(環境により文字がずれることもあります)
凡例
  • 線の色:=衝突型境界(沈み込み帯を除く)、=拡張型境界(海嶺や地溝)、黄緑=トランスフォーム断層、=沈み込み帯
  • 灰色の領域:プレートの衝突による造山運動がプレート内部まで及んで隆起が盛んな地域。構造線や断層帯が多数ある。
  • 矢印:アフリカプレート基準の、各プレートの移動方向と速度(mm/年)
  • 出典:[1]

注意:環境によっては、リンクの位置が正しく表示されない場合がある。

過去に存在したとされるプレート

脚注

  1. ^ 関東直下に「地震の巣」…100キロ四方の巨大岩盤が形成 [リンク切れ] 読売新聞 2008年10月6日
  2. ^ Shinji Toda(遠田晋次); Ross S. Stein(ロス・スタイン), Stephen H. Kirby(ステファン・カービー), Serkan B. Bozkurt(サルカン・ボズクルト) (2008). “A slab fragment wedged under Tokyo and its tectonic and seismic implications(東京直下に潜むプレート断片と地殻変動・地震発生における重要性)”. Nature Geoscience 1: 771 - 776. doi:10.1038/ngeo318. ISSN 1752-0894. http://usgsprojects.org/fragment/. 
  3. ^ 首都圏直下に潜むプレートの断片と地震発生産業技術総合研究所

参考文献

関連項目

外部リンク


「海洋プレート」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「海洋プレート」の関連用語

海洋プレートのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



海洋プレートのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのプレート (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS