断層パラメータ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 05:57 UTC 版)
発震機構解では、走向、傾斜角、すべり角の3つの要素を算出し、表現する。これら3つの要素を断層パラメータという。 走向とは、断層面を地表面(水平面)まで延長したとき、2つの面が交わる直線の方向をあらわす。通常、真北を0°として時計回りに数え、走行を示す矢印の右側に断層面がくる。記号はφθ。 傾斜角とは、断層面を地表面(水平面)まで延長したとき、2つの面がなす角度をあらわす。水平面を0°とし、最大で90°となる。記号はδ。 すべり角とは、断層面の下側の地盤(下盤)に対する、断層面の上側の地盤(上盤)の滑った方向をあらわす。走向を0°とし、反時計回りに数える。記号はλ。 正断層・逆断層・横ずれ断層は、すべり角により判別できる。 正断層 - 270°が横ずれ成分の無い純・正断層で、これより離れるほど横ずれ成分が大きくなる。 逆断層 - 90°が横ずれ成分の無い純・逆断層で、これより離れるほど横ずれ成分が大きくなる。 横ずれ断層 - 0°が正逆成分の無い純・左横ずれ断層、180°が同じく純・右横ずれ断層で、これより離れるほど正逆成分が大きくなる。
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