日本海溝海底地震津波観測網
東日本の太平洋沖に存在する日本海溝・千島海溝を震源として発生しうる巨大地震(日本海溝・千島海溝周辺地震)を観測するため、設置事業が進められている、計測機器のネットワーク。独立行政法人防災科学技術研究所が2012年3月に事業開始を発表した。
日本海溝海底地震津波観測網は、北海道から千葉県沖にかけて一定間隔で計測機器を設置し、海溝の様子を直接に観測できるようにするネットワークである。計測装置は水圧計・地震計が一体化したもので、数十キロ間隔・計150箇所程度が設置される。光ファイバーケーブルで接続され、常時・リアルタイムで計測できる。計測器は水深8000メートルまでの深部にも設置され、海溝型地震やプレート構造の研究が推進することも期待されている。
関連サイト:
日本海溝海底地震津波観測網の整備事業を開始 - 日本海溝海底地震津波観測網
にほんかいこうかいていじしんつなみ‐かんそくもう〔ニホンカイコウカイテイヂシンつなみクワンソクマウ〕【日本海溝海底地震津波観測網】
日本海溝海底地震津波観測網
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日本海溝海底地震津波観測網(にほんかいこうかいていじしんつなみかんそくもう、英語: Seafloor Observation Network for Earthquakes and Tsunamis along the Japan Trench 、略称 S-net)は、防災科学技術研究所により運用管理される房総半島沖から根室沖の太平洋の最大水深6000mを超える海底に設置された、ケーブル式観測機器(海底地震計、海底圧力計)によるリアルタイム観測網。6系統の海底光ケーブルで構成され、観測点150カ所と総延長約5,500kmによる世界でも類をみない規模のリアルタイム海底地震計ネットワークである。
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