噴火警戒レベル
気象庁が発表している、特定の火山に対する警戒レベルを5段階で示した指標。「噴火予報」および「噴火警報」を通じて発表される。
噴火警戒レベルに変動があった場合、警戒が必要な市区町村と、変動後のレベルが発表される。レベルの区分はそれぞれ次の通りである。
レベル | キーワード | 火山活動の状況 |
---|---|---|
5 | 避難 | 居住地域に重大な被害をもたらす噴火が発生した、あるいは、切迫している状態にある |
4 | 避難準備 | 居住地域に重大な被害をもたらす噴火の発生が予想される。噴火の可能性が高まってきている。 |
3 | 入山規制 | 居住地域の近くまで重大な被害をもたらす噴火が発生した、あるいは発生すると予想される。その範囲に立ち入ると生命の危険がある |
2 | 火口周辺規制 | 火口付近に重大な被害をもたらす噴火が発生した、あるいは発生すると予想される。火口付近に立ち入ると生命の危険がある |
1 | 平常 | 火山活動は平常。火口内に入った場合には生命の危険がある |
噴火警戒レベル導入火山は、2011年5月現在、浅間山や富士山、阿蘇山、雲仙岳、桜島、吾妻山など、全国30の火山が対象となっている。それ以外の火山は「噴火警戒レベル未導入火山」に区分され、「火口周辺が危険」、「入山が危険」、「居住地域厳重注意」などの警戒情報が状況に応じて発表される。
噴火警戒レベルは、2007年から、それまでの「火山活動度レベル」などに替わって導入された。噴火警戒レベルの導入により、周辺住民がとるべき行動への指示が併せて明示されるようになっている。
2011年5月16日には阿蘇山で小規模な噴火活動が見られ、噴火警戒レベルは平常時を示す「レベル1」から、火口付近への立ち入りを規制する「レベル2」へ引き上げられている。
関連サイト:
現在の噴火警戒レベル - 気象庁
噴火警戒レベルとは - 気象庁
噴火警報、噴火警戒レベルのリーフレット(PDFファイル) - 気象庁
ふんかけいかい‐レベル〔フンクワケイカイ‐〕【噴火警戒レベル】
噴火警戒レベル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 16:02 UTC 版)
噴火警戒レベル(ふんかけいかいレベル、英語: Volcanic Alert Levels[1])とは、日本において、各火山の活動状況に応じて必要な防災対応や警戒範囲を示すものとして気象庁が発表する指標で、1(活火山であることに留意)から5(避難)までの5段階が設けられている[2]。
注釈
出典
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- ^ “口永良部島の火山活動解説資料(平成27年5月)”. 気象庁. 2016年3月26日閲覧。
- 1 噴火警戒レベルとは
- 2 噴火警戒レベルの概要
- 3 歴史
- 4 現在の対象火山
- 5 関連項目
噴火警戒レベル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/09 19:28 UTC 版)
草津白根山では、気象庁が運用を開始した2007年12月1日から噴火警戒レベルが設定されている。群馬県と草津町はレベル1(平常)の段階でも第1次規制として山頂火口の湯釜から半径500メートル以内の立ち入りを制限し、当初は夏場の観光シーズンにのみ規制緩和して火口縁の展望台まで続く歩道を開放していた。 しかし、2009年4月10日に半径500メートル域内のごく小規模な火山灰の噴出などへの警戒を呼びかける噴火予報が発表され、その後火口内で新たな噴気が確認されたことから、2010年4月8日に開催された草津白根山防災会議協議会において、第1次規制の継続と当面の間緩和措置が見送られた。 2014年3月から湯釜周辺で火山性地震が増加し、4月頃からわずかではあるが山体の膨張を示す変動が観測された。その後も様々な火山活動の活発化を示す兆候が現れてきたことを受け、2014年6月3日に気象庁は噴火警報を発表し、噴火警戒レベルを「レベル2(火口周辺規制)」に引き上げた。これを受け、即日群馬県は国道292号の草津町殺生河原駐車場前から嬬恋村万座三叉路までの8.5キロメートルを通行止めとし、草津町と嬬恋村は第2次規制区域内の登山道を立ち入り禁止とした。その後の同年6月14日に規制が緩和され、日中の8:00 - 17:00に限り国道292号の通行は可能になったが、途中山頂の半径1キロ以内を走る2.5キロメートルの区間は駐停車禁止となり、駐車場や売店も閉鎖された。 2017年6月7日には火山活動の低下により噴火警戒レベルが「レベル1(活火山であることに留意)」に引き下げられ、立ち入り規制が湯釜火口の1キロメートル圏内から500メートル圏内に緩和された。これを受けて6月15日に国道292号の規制が解除され、駐車場と売店の営業も再開された。 2018年1月23日午前10時2分頃、本白根山の鏡池北火口から、直前まで目立った予兆もなく噴火し、気象庁は午前11時5分に噴火警戒レベルを「レベル2(火口周辺規制)」に引き上げ、さらに噴石が1キロメートル以上飛んでいることが明らかとなったため午前11時50分には噴火警戒レベルを「レベル3(入山規制)」に引き上げ、警戒範囲を本白根山鏡池付近から2キロメートルとした。この噴火による噴石で1名が死亡、11名が負傷。多数の監視カメラが向けられていた湯釜ではなく、全く監視していない鏡池付近からの噴火であったため、気象庁側は遅れて察知することになった。 詳細は「本白根山#火山活動」を参照 2018年1月の噴火を受け、同年3月16日から、気象庁は草津白根山の噴火警戒レベルを本白根山と白根山(湯釜付近)とで分けて発表することにし、これに伴い、白根山(湯釜付近)はレベル1を“継続”という形となった(本白根山はレベル3から2に引き下げ)。本白根山を中心とする規制範囲が縮小されたことで、同年4月20日に湯釜の近くを通る国道292号志賀草津道路の冬季閉鎖が解除された。しかし、翌日夜に湯釜付近での火山活動が活発となり、翌22日付で湯釜付近もレベル2に引き上げられた。これにより、志賀草津道路も冬季閉鎖解除からわずか2日で一部区間が通行止めとなった。 2019年4月19日、道路管理者の群馬県から提示された条件を草津町に厳守させることを条件として志賀草津道路の冬季閉鎖が解除された(噴火警戒レベルは2)。しかし、条件の一つにある『全車を一旦停車させ、安全対応について告知するチラシを配布する』が西側において委託している草津観光公社の独断で一切行われておらず、それに伴って本来禁止されているオープンカーも通行していたことが判明し、4月24日に再び閉鎖された。その後は天候状況を判断しながら解放されていた。5月15日から火山性地震が増えているとして、同18日より再閉鎖、6月1日より再開通。その後も、冬季閉鎖期間を除き、火山性地震および火山性微動が基準値以上観測されるなど火山活動が活発化した場合、数日から数週間程度の通行止め期間を経て活動が沈静化した場合再開通する、という経緯を繰り返している。
※この「噴火警戒レベル」の解説は、「草津白根山」の解説の一部です。
「噴火警戒レベル」を含む「草津白根山」の記事については、「草津白根山」の概要を参照ください。
噴火警戒レベル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 07:15 UTC 版)
福岡管区気象台は2007年12月より噴火警戒レベルを導入。中岳の第一火口は常時TVモニターで監視されている。平成19年4月以降は火山性ガス濃度が常時測定され、ガスの濃度により警報が発せられる。危険濃度になった場合、観光目的での火口周囲への立ち入りが制限される。なお、阿蘇山に於ける噴火警戒レベルは、他の火山と異なり『火口が赤熱していても噴火があまり発生しないからレベル1と評価されている』。
※この「噴火警戒レベル」の解説は、「阿蘇山」の解説の一部です。
「噴火警戒レベル」を含む「阿蘇山」の記事については、「阿蘇山」の概要を参照ください。
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