樽前山とは? わかりやすく解説

たるまえ‐さん〔たるまへ‐〕【樽前山】

読み方:たるまえさん

北海道南西部支笏(しこつ)湖の南東苫小牧市千歳市との境にある火山標高1041メートル明治42年(1909)の大爆発火口丘に高さ約130メートル溶岩円頂丘一夜再生した

樽前山の画像
支笏湖しこつこ)と樽前山
樽前山の画像

樽前山(北海道)

1041m 北緯424126秒 東経1412236秒 (樽前山)(世界測地系

樽前山地図 樽前山写真

概 要

 安山岩(SiO2 5661%)の火山支笏カルデラ南東壁に生じた火山で、 山頂部直径南北1.2東西1.5外輪山があり、その中に低い中央火口丘がある。 その火口埋める形で1909年溶岩ドーム生じ、今も噴気地熱認められる有史時代噴火全て山頂起こっている。



最近1万年間の火山活動

  樽前山の火山活動は約9000年前始まりプリニー式噴火で、大量砕屑物噴出したその後6000年あまりの休止期の後、約3000年前に再び短い時間間隙をおいて2回の爆発的なプリニー式噴火起こり砕屑物火砕流火砕サージ噴出した(Ta-c1、Ta-c2)。 その後、約2500年間の休止期があり、江戸時代になって噴火活動再開した(古川1998)。



記録に残る火山活動


 <日本活火山総覧第3版)(気象庁編、2005)による。


火山観測

 気象庁では,地震計5点空振計1点,GPS5点,傾斜計1点遠望カメラ1点設置し札幌管区気象台までテレメータして常時観測行っている。



火山活動解説資料

 気象庁実施した火山観測データ解析結果や,火山活動診断結果掲載します毎月1回上旬公表します



樽前山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/30 14:35 UTC 版)

樽前山(たるまえさん、たるまえざん、たるまいさん、たるまいざん)は、北海道道央地方南部にある支笏湖の南側、苫小牧市の北西部に位置する活火山日本二百名山標高は最高点の樽前ドームで1,041m、一等三角点(点名「樽前岳」)の東山で1,022m、三等三角点(点名「樽前山」)の西山で994m。この樽前ドームは、立ち入り禁止となっている火口原にある溶岩ドームで、周辺との比高は約120m、最大径は約450m[1]


  1. ^ a b c 【わがマチ イチ押し】樽前山(苫小牧市)噴気上げる溶岩ドーム『読売新聞』朝刊2021年7月30日(北海道面)
  2. ^ 渡辺 (2002)
  3. ^ a b 林信太郎『知っておきたい日本の火山図鑑』小峰書店、2017年、56頁。ISBN 978-4-338-08160-3 
  4. ^ 北海道における17世紀以降の火山噴火とその人文環境への影響
  5. ^ 長山泰淳ほか、2013年の樽前山の火山活動と噴火シナリオへの適用の試み 日本地球惑星科学連合 2014年 ID:SVC55-P05 (PDF)
  6. ^ 火山(樽前山)千歳市危機管理課 防災・危機対策係
  7. ^ 樽前山火山防災会議協議会 苫小牧市
  8. ^ 火山災害の予測とハザードマップ 苫小牧市
  9. ^ 火山防災のために監視・観測体制の充実等の必要がある火山”. 気象庁. 2016年2月25日閲覧。
  10. ^ 千歳市の観光-苔の洞門 千歳市ホームページ(2014年11月6日閲覧)
  11. ^ 登山シーズン終了の樽前山 目立つ山岳マラソンやマウンテンバイク愛好者”. 苫小牧民報 (2018年11月13日). 2018年11月19日閲覧。
  12. ^ 樽前山東山コース 修繕工事中閉鎖へ 24年度に”. 北海道新聞 (2023年9月11日). 2023年9月12日閲覧。
  13. ^ 日胆地域における交流人口増加に伴う経済波及効果調査 報告書”. 北洋銀行、北海道胆振振興局、北海道日高振興局. 2023年3月6日閲覧。


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