青ヶ島(東京都)
423m 北緯32度27分30秒 東経139度45分33秒 (大凸部(おおとんぶ)) (世界測地系)
概 要
北北西-南南東3.5km、西南西-東北東2.5kmの火山島。島は海面下の基底15km×8km、海底からの比高1100mの大きな火山の頂上部にあたる。島の北端部にやや古い黒崎火山が残存し、他は主成層火山からなる。主成層火山の頂部は直径1.5~1.7kmの大火口(池の沢火口)があり、その中に中央火口丘の丸山火砕丘がある。黒崎火山・主成層火山とも主に玄武岩(SiO2 49~53%)で、少量の安山岩(SiO2 58~64%)を含む。
主成層火山の活動の後期(3000~2000年前頃)、マグマ水蒸気爆発が続き、池の沢火口が形成。1780~1785年の噴火では、爆発的噴火による岩塊・スコリアの降下、池之沢火口内の丸山火砕丘の生成、池の沢火口を埋める溶岩の流出(ともに安山岩,SiO2 61~62%)が起きた。現在池の沢火口内の丸山西側や火口壁直下のほか、島の北端部近くにも高温の噴気地帯がある。島民約200名(平成16年)。
最近1万年間の火山活動
確認されている最近1万年間の活動は主成層火山で発生している。約3000年前には、大規模なマグマ水蒸気爆発が発生し、サージが全島を覆った(尾白池サージ)。その後、3000~2400年前の間に、島の南東部にあった火口状の凹地を埋める溶岩流と降下スコリアが噴出(金太ヶ浦溶岩類)、また島の東部および北部に多量のスコリア(休戸郷(やすんどごう)降下堆積物)が降下する噴火も発生した。その後岩屑なだれが発生し、最終的に池の沢火口が形成された。
池の沢火口内では、18世紀の噴火で降下スコリアと溶岩流が噴出し、丸山火砕丘が形成された。(東京都防災会議,1990)
記録に残る火山活動
青ヶ島
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