戸島_(高知県)とは? わかりやすく解説

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戸島 (高知県)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/17 00:25 UTC 版)

戸島

戸島の空中写真。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成(2016年11月12日撮影)
所在地 日本 高知県須崎市
所在海域 野見湾
座標 北緯33度21分39秒 東経133度18分01秒 / 北緯33.36083度 東経133.30028度 / 33.36083; 133.30028
面積 0.27 km²
海岸線長 2.9 km
最高標高 112.8 m
戸島
戸島 (高知県)
戸島
戸島 (日本)
プロジェクト 地形
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戸島(へしま)は高知県須崎市にある島である。

概要

須崎市の野見湾の入り口に浮かぶ島。中ノ島とは200mほどの距離[1]。集落近くから多くの弥生土器等が発掘されている。「黒田郷」と呼ばれていた頃は「大坊千件、野見千軒、大谷千件、戸島千軒」[2]の言葉が残るほどの大集落が栄えた時期があったといわれているが、648年白鳳地震で集落ごと沈んだとされ、周囲の海中には畦道や井戸跡が遺されている[3]。漁業の他、タイ・カンパチ・シマアジなどの養殖が営まれている[4][5]

昭和40年代頃は、遠足やキャンプの定番地であった。平成になると、1994年に中ノ島から敷設される形で上下水道が完備された。2004年には4世帯16人が、2015年には3世帯6人の島民が暮らし、年齢層は50~80代で若者はいない。現在でも潮干狩りやバーベキュー場、カヌー競技のトレーニングに利用されている[6]

交通

かつては定期船が存在したが、現在は存在しないため、漁船やチャーター船を利用する必要がある。 須崎港から戸島まで10分[5]、中ノ島から戸島まで3分。 島民は自家用船を利用している。1954年から運行されていた[7]通学船も1996年3月に廃止されており、四国本土から架橋されている中ノ島まで自家用船による送迎が必要で、更に遠方へは中ノ島に停めている自家用車を利用している[8]。 郵便配達は、毎日局員が船で配達している。また交通の神様として、海辺に向かって鳥居がある戸島神社が祀られている[9]

脚注

  1. ^ 宅間一之 監修『意外と知らない高知県の歴史を読み解く!高知「地理・地名・地図」の謎』実業之日本社、2015年2月6日、26頁。
  2. ^ 宅間一之 監修『意外と知らない高知県の歴史を読み解く!高知「地理・地名・地図」の謎』実業之日本社、2015年2月6日、28頁。
  3. ^ 宅間一之 監修『意外と知らない高知県の歴史を読み解く!高知「地理・地名・地図」の謎』実業之日本社、2015年2月6日、28頁。
  4. ^ 宅間一之 監修『意外と知らない高知県の歴史を読み解く!高知「地理・地名・地図」の謎』実業之日本社、2015年2月6日、26頁。
  5. ^ a b 中ノ島・戸島”. nihonshima.net. 2020年4月25日閲覧。
  6. ^ 宅間一之 監修『意外と知らない高知県の歴史を読み解く!高知「地理・地名・地図」の謎』実業之日本社、2015年2月6日、26‐27頁。
  7. ^ 宅間一之 監修『意外と知らない高知県の歴史を読み解く!高知「地理・地名・地図」の謎』実業之日本社、2015年2月6日、26頁。
  8. ^ 公益財団法人日本離島センター『日本の島ガイド SHIMADAS(シマダス)』公益財団法人日本離島センター、2019年、830頁。ISBN 9784931230385 
  9. ^ 宅間一之 監修『意外と知らない高知県の歴史を読み解く!高知「地理・地名・地図」の謎』実業之日本社、2015年2月6日、27‐28頁。

関連項目

外部リンク




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