あおがしま丸とは? わかりやすく解説

あおがしま丸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/27 07:33 UTC 版)

あおがしま丸
三宝港に寄港直前のあおがしま丸全景
基本情報
船種 貨客船
船籍 日本
所有者 伊豆諸島開発
鉄道建設・運輸施設整備支援機構
運用者 伊豆諸島開発
建造所 三菱重工業下関造船所 第1171番船
航行区域 近海区域(非国際)
船級 JG 第二種船
信号符字 JD3600
IMO番号 9684160
MMSI番号 431005057
経歴
起工 2013年7月3日
進水 2013年9月20日
竣工 2013年12月6日
就航 2014年1月4日
現況 就航中
要目
総トン数 460トン
全長 62 m
垂線間長 57.50m
11m
型幅 10.80m
型深さ 6.60m
喫水 3.75m
主機関 ヤンマー 6EY26W-EUP×2
推進器 可変ピッチプロペラ 4翼×1 (2機1軸推進)
出力 2942kw (1471kw×2)
定格出力 2500kw (1250kw×2)
航海速力 17ノット
搭載人員 60名(乗組員10名+旅客50名)
旅客定員 50名
乗組員 10名
積載能力 コンテナ38個
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あおがしま丸(あおがしままる)は、伊豆諸島開発が運航している貨客船である。

主に東京港辰巳(または芝浦)及び静岡県伊東港から伊豆諸島各島への不定期貨物航路に就航している。

くろしお丸就航前の2022年2月までは、八丈島~青ヶ島航路の定期船として運航されていた。

概要

あおがしま丸就航前は、旅客船還住丸 (119 t) および貨物船黒潮丸 (440 t) が青ヶ島航路に就いていたが、船齢はともに20年を越えて老朽化が進んでいた。

還住丸は小型軽量船であったため、揺れが激しく就航率が50%程度と低いという問題を抱えていたことや、八丈島 - 青ヶ島航路は青ヶ島島民にとって唯一の生活航路であるという役割を考慮し、航路経営の効率性からも、還住丸と黒潮丸の機能を1隻で担う大型化した貨客船を導入することになった。

新造船建造のスキームについては、鉄道建設・運輸施設整備支援機構との共有建造方式を採用している。

就航航路

以前の還住丸は八丈島八重根漁港を利用していたが、船の大型化により主に底土港に変更された。それにより7 kmほど航路が長くなったが、高速化により従来と同等の所要時間を維持している。

底土港への変更により、東京 - 八丈島航路と同一の港を利用することとなり、東京からの乗り継ぎが便利になった。

毎週日曜日は運休日であり、木曜日(隔週で水曜日も)が東京港での貨物積込のために八丈島 - 青ヶ島航路は運休となる。

還住丸に比べ就航率が向上したとは言え、青ヶ島港は風浪・潮流の影響を受けやすいため、就航率は60 - 70%にとどまっている。

2022年2月下旬に新造船「くろしお丸」が八丈島 - 青ヶ島航路の定期船として就航したため、2022年3月より「ゆり丸」の後継として予備船となり、伊豆諸島各島への不定期貨物運航を主とするようになった。ただし前述の通り、くろしお丸と、ははじま丸のドック修繕時及びグループ会社である神新汽船フェリーあぜりあのドック修繕の際は、くろしお丸が父島 - 母島航路及び下田 - 伊豆諸島航路に就航するため、本船が八丈島 - 青ヶ島航路に就航する。

2024年3月、前年12月に発生した機関室火災に伴う修繕のため長期運休となっていた鹿児島県十島村の定期船「フェリーとしま2」の代船としてあおがしま丸が傭船され、鹿児島 - 十島村各島 - 名瀬航路の運用に就いた[1]

船室

2等船室のみ

ギャラリー

脚注

  1. ^ 十島村公式サイト”. www.tokara.jp. 2024年3月23日閲覧。

外部リンク


あおがしま丸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 09:44 UTC 版)

伊豆諸島開発」の記事における「あおがしま丸」の解説

2013年12月6日竣工三菱重工業下関造船所建造460総トン全長62m、2,000馬力×2基、航海速力17ノット旅客定員50還住丸及び黒潮丸担っていた役目を1隻に集約し運行コスト削減する目的設計・建造された。 推進機関を2基搭載しているが、後に建造されははじま丸(3代目)くろしお丸異なり推進軸は1本であり、2基1軸推進採用している。 くろしお丸青ヶ島航路への就航後は、ゆり丸後継として予備船になり、東京辰巳伊東港から伊豆諸島への貨物輸送定期船ドック修繕時の青ヶ島航路下田航路に代船として運行されている。

※この「あおがしま丸」の解説は、「伊豆諸島開発」の解説の一部です。
「あおがしま丸」を含む「伊豆諸島開発」の記事については、「伊豆諸島開発」の概要を参照ください。

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