栗駒山とは? わかりやすく解説

くりこま‐やま【栗駒山】

読み方:くりこまやま

岩手宮城秋田県境にある火山標高1627メートル湿原高山植物が多い。岩手県では須川(すかわ)岳、秋田県では大日(おおひ)岳とよぶ。


栗駒山(秋田県・岩手県・宮城県)

 1627m 北緯38度5739秒 東経140度4718秒 (酢川岳)(三角点)  ※座標世界測地系による

栗駒山地図栗駒山の写真
                                  (写真クリック拡大:323KB)

概要

 安山岩成層火山外輪山成層火山で、南側だけが残存し、その東端最高峰大日岳SiO2 55%)である。中央火口丘剣山平坦な溶岩ドームで、硫気活動が盛んである。火山体を形成している噴出物から得られ最新年代分析値は、約11万年前である。さらに、最新溶岩ドーム剣岳)は、数万以内噴出した可能性がある(藤縄ほか:2001)。
 有史以後活動は、爆発火口内での噴火泥土噴出など。周辺では地震活動が活発である。
 別名、須川岳、酢川岳、大日岳駒ケ岳お駒岳。


最近1万年間の活動

 1万年以内噴火活動に関する詳細な年代分析値は報告されていない山頂付近山頂北側斜面分布する表土クロボク中に堆積している火山灰分析では、915年十和田火山灰以降に、少なくとも2回(1944年の小噴火を含む)の水蒸気爆発起き、約5400年前十和田-中せり火山灰)から915年の間にも、少なくとも2回の水蒸気爆発起こっている(熊井2002)。


記録に残る火山活動

 過去の火山活動履歴

※「概要」及び「最近1万年活動」については日本活火山総覧第3版)(気象庁編、2005)、「記録に残る火山活動」については前述活火山総覧及び最近観測成果よる。


火山活動解説資料

 気象庁実施した火山観測データ解析結果や、火山活動診断結果掲載します毎月1回上旬公表します
最新号(2009年6月の火山活動解説資料(pdf:332kb)) (なお、2009年7月活動解説資料は、2009年8月7日発表予定です。)


栗駒山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/16 19:16 UTC 版)

栗駒山(くりこまやま)は、山体が宮城県秋田県岩手県の三県にまたがるである。標高1,626 m[1]。山頂部は宮城県と岩手県の境界になっている。奥羽山脈に属し、焼石岳神室山とともに栗駒国定公園や栗駒山・栃ヶ森周辺森林生態系保護地域として指定されている。二百名山花の百名山の一つ。


注釈

  1. ^ GNSS測量等の点検・補正調査による2014年4月1日の国土地理院『日本の山岳標高一覧-1003山-』における改定値。なお、旧版での標高は1,627 m
  2. ^ 昭和湖は以前から火口であった場所での噴火で形成されたもの

出典

  1. ^ a b “標高値を改定する山岳一覧 資料2”. 国土地理院. https://www.gsi.go.jp/common/000091073.pdf 2014年3月26日閲覧。 
  2. ^ a b 1:25,000火山土地条件図解説書”. 国土地理院. 2018年11月22日閲覧。
  3. ^ 藤縄明彦、藤田浩司、高橋美保子 ほか「栗駒火山の形成史」『火山』第46巻第5号、2001年、269-284頁、doi:10.18940/kazan.46.5_269 
  4. ^ a b c d e 栗駒山”. 栗原市観光物産協会. 2018年11月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月22日閲覧。
  5. ^ 紅葉時期の栗駒山”. 栗原市観光物産協会. 2021年11月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月28日閲覧。
  6. ^ 火山防災のために監視・観測体制の充実等の必要がある火山”. 気象庁. 2016年2月25日閲覧。
  7. ^ 日本の火山 栗駒山”. 産業技術総合研究所 地質調査総合センター. 2018年11月22日閲覧。
  8. ^ 「噴火警戒レベル」5月から運用 監視続く栗駒山の現状は”. 毎日新聞 (2019年11月12日). 2019年11月12日閲覧。
  9. ^ 国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成(1976年度撮影)
  10. ^ 基準点成果等閲覧サービス”. 国土地理院. 2022年2月9日閲覧。


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