とわだ【十和田】
十和田(青森県・秋田県)
690m 北緯40度27分34秒 東経140度54分36秒 (御倉山)(三角点) ※座標は世界測地系による
(カルデラ縁の最高点は尾鼻部山1,011m)
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概要
二重のカルデラと後カルデラ溶岩円頂丘とからなる。約55000年前に、現在の十和田カルデラの位置から爆発的なプリーニー式の噴火が起こり、大規模なデイサイト質の降下軽石及び奥瀬火砕流の噴出があった。約25,000年前には流紋岩質の降下軽石の大不動火砕流が流出、13,000年前には大量の火砕流
(八戸火砕流)を流出して、直径11kmの第1カルデラが形成された。その直後からカルデラ内南部に小型の安山岩火山(五色岩火山)が生じ、5,000年前頃まで、数回の軽石噴火を行い、山頂部に直径3kmの第2カルデラを生じた(現在2つの半島に囲まれている中湖(なかのうみ))(高橋:1999)。
第2カルデラ形成後には、溶岩ドーム(御倉山(おぐらやま))と湖上の御門石(ごもんのいし))が生じているが、このうち御倉山溶岩ドームは約1,000年前の軽石噴火に引き続いて形成された。
最近1万年間の活動
13000年前の大規模噴火によって、十和田カルデラの大部分が形成された。カルデラ形成後、約2000年間にわたって安山岩質マグマの活動が続き、五色岩成層火山が形成された。その後、約1万年前からは珪長質マグマが活動し、約8500年前と5400年前に大規模な降下軽石が噴出した(南部降下軽石、中せり降下軽石)。最新の活動は、約1000年前の平安時代に発生し(古文書によると915年)、プリニー式噴火による降下軽石噴出後に、大規模な火砕流(毛馬内(けまない)火砕流)が流出した(Hayakawa:1985)
記録に残る火山活動
915(延喜15)年 軽石噴火(大湯降下火砕物層と毛馬内火砕流)に続き、御倉山溶岩ドームの生成。
※「概要」及び「最近1万年の活動」については日本活火山総覧(第3版)(気象庁編、2005)、「記録に残る火山活動」については前述の活火山総覧及び最近の観測成果による。
十和田
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 13:53 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動十和田(とわだ)は日本の地名。
- 十和田市 - 青森県にある市。
- 十和田町 (青森県) - 青森県にあった十和田湖町の町制施行時の町名。現在は十和田市の一部。
- 十和田町 (秋田県) - 秋田県にあった町。現在の鹿角市十和田。
- 十和田湖 - 青森県・秋田県境にある湖。上記、市町名および地域名の由来である。
- 十和田火山 - 青森県・秋田県境にある火山。山頂のカルデラ湖が十和田湖。単に「十和田」とも呼称される。
- 十和田 (列車) - 上野駅 - 青森駅間を常磐線・東北本線経由で運転していた国鉄→JR東日本の急行列車。名称は十和田湖に由来。東北本線優等列車沿革を参照。
- 十和田 (タイタン) - タイタンにある湖の1つ。上記のの十和田湖に因む名称。
関連項目
- 「十和田」で始まるページの一覧
- タイトルに「十和田」を含むページの一覧
- Wikipedia:索引 と#とわ
「十和田」の例文・使い方・用例・文例
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