みだ‐が‐はら【弥陀ヶ原】
弥陀ケ原(富山県)
2621m 北緯36度34分16秒 東経137度35分23秒 (国見岳) (世界測地系)
概 要
立山周辺の急峻な山地の低所をうめて成長した安山岩・デイサイト(SiO2 57~63%)の成層火山。火山の山頂部は陥没あるいは侵食で失われている。弥陀ヶ原・五色ヶ原は主に火砕流堆積物の台地。数万年前にマグマ噴火は終わったが、その後の水蒸気爆発によって弥陀ヶ原東部に多くの爆裂火口を生じ、現在は硫気孔活動が活発。別名、立山火山ともよばれるが、立山自体は基盤の花崗岩なので注意を要する。
最近1万年間の火山活動
最近の約4万年間は静穏期で、マグマに由来する生成物は生産されなかったが、地獄谷など爆裂火口群の水蒸気爆発と地獄谷の噴気孔・温泉活動が主な火山活動になっている。
地獄谷の火山灰層からは、2450~2950yBP、2950~5000yBP、6300~約10000yBPの値が求められ、これらの時期に噴出したとされる (小林,1990) 。これ以外に、江戸時代にも噴火活動が発生している。
記録に残る火山活動
- 1836(天保7)年7 月 地獄谷で噴火(中野・伊藤,1998)。
- 1990(平成2)年
- 2 月18 日~ 3 月上旬 南南東約10 ㎞ で地震群発、最大M4.9。
- 10 月29 日~ 11 月4 日 同じ場所で地震群発、最大M2.6。
弥陀ヶ原
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