しつ‐げん【湿原】
しつげん【湿原】
湿原
気候の寒冷なところでは,池や沼に生えた水草が枯れても,分解しないままに堆積します。やがて,底が浅くなると太陽光線もよく透るようになるので,水底に根づく沈水植物の繁殖も活発になって,ますます底は浅くなります。この水草の枯れた堆積物は,ついには池や沼を埋めてしまいます。そこに湿生植物が生育を始め,この時期の湿原は低層湿原と呼ばれています。植物は,更に堆積を続け,湿原をしだいに盛り上げていきます。湿原
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湿原(しつげん)とは、湿地(英: wetland)の一種で、淡水によって湿った草原を指す[1]。英語ではムーア(moor[2][3])またはボッグ(bog[3] )と訳される。
- ^ 矢部 2014, p. 11.
- ^ 文部省 編『学術用語集 地理学編』日本学術振興会、1981年。ISBN 4-8181-8155-2。
- ^ a b 文部省、日本植物学会編『学術用語集 : 植物学編』(増訂版)丸善、1990年。ISBN 4-621-03376-X。
- ^ 矢部 2014, pp. 12–13.
- ^ a b 矢部 2014, p. 13.
- ^ 矢部 2014, p. 16.
- ^ 矢部 2014, p. 15.
- ^ 矢部 2014, p. 17.
- ^ 辻井 2013, p. 14.
- ^ a b c d 辻井 2013, p. 15.
- ^ a b c 辻井 2013, p. 17.
- ^ a b c d e f g 辻井 2013, p. 18.
- ^ “釧路湿原国立公園”. 環境省. 2011年8月18日閲覧。
湿原
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/09 00:12 UTC 版)
湖沼などに土砂や植物の枯死体が堆積したり、河川がせき止められたりして成立したものである。高層湿原・低層湿原・中間湿原等の種類がある。
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湿原 (The Bog)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 07:09 UTC 版)
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の記事における「湿原 (The Bog)」の解説
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湿原
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 09:08 UTC 版)
八甲田山には、名前の由来の通りにたくさんの高地湿地があるので有名である 。八甲田山が他の高山に対して景観上の特異性を持っているのは、この湿原群に負うところが大きい。 仙人岱仙人岱(せんにんたい)は酸ヶ湯温泉(@八甲田ビジターセンター)から大岳へ登る途中の比較的頂上近くにあり、「辰五郎」水飲み場がある。またここはヒメワタスゲの分布南限地となっていて、ヒナザクラ、アオノツガザクラ、モウセンゴケ、コバイケイソウなども生育している。木道もあるが、以前の登山者による過度の踏みつけにより、荒廃が激しく裸地化している場所が多く、現在植生の復活が図られている。モリアオガエル、ヤマアオガエル、イモリなどの両生類も多く見られる。 毛無岱毛無岱(けなしたい)は大岳から大岳鞍部避難小屋から別ルートで酸ヶ湯温泉に下る途中にあり、上毛無岱・中毛無岱・下毛無岱の広大な湿地である。中毛無岱からの階段から望む下毛無岱の全景は多くの登山者が足をとめ写真を撮る絶好のポイントとなっている。テラスがあり、そこで風景を見ながら休憩することもできる。 田茂萢田茂萢(たもやち、東北地方で萢=谷地=谷戸)は八甲田スキー場の八甲田ロープウェイで登る田茂萢岳(標高1324m)頂上に広がる湿原で、木道がヒョウタン(英語でgourd=ゴード)のように8の字になっているゴードラインを歩くことができる。晴れていれば赤倉岳・井戸岳・大岳が眼前に見えて、そこへ縦走する山道もあり、毛無岱へ抜ける道もある。ミツガシワ、チングルマ、ヒナザクラ、エゾシオガマなどが見られる。特に7月下旬から8月中旬のキンコウカの群生と、10月上旬の草紅葉は見事である。山頂公園駅には売店やトイレ、食堂などが完備されている。 睡蓮沼睡蓮沼(すいれんぬま)は国道103号・国道394号の睡蓮沼バス停から階段を登ったところにある沼で、アクセスはよい。入り口に小さな木道があるが、沼をめぐる木道はない。睡蓮沼の名前は、沼に生えるヒツジグサに由来する。睡蓮沼を含んだ付近一帯の湿地は高田谷地といい、高田大岳の西南部にある。観望デッキやトイレが完備されている。 田代平湿原(田代萢)田代平(たしろたい)湿原は八甲田温泉近くにある湿原。青森市の天然記念物に選ばれている。他の湿原と比較して標高が低いので趣が異なっている。ここに生育するのは、他の沼地に生育するヒツジグサと違い、開拓民が持ち込んだものがそのまま定着した温帯性のスイレンである。八甲田温泉から湿原に入ることができ、湿原の端には青い鳥居が立つ龍神沼がある。湿原内の道路は1周およそ1時間程度である。6月中旬にはワタスゲの穂が満開となり一面の海のようになる。同じ頃レンゲツツジやヒメシャクナゲ、ツルコケモモも見ることができる。6月下旬にはニッコウキスゲ、7月にはキンコウカ、カキラン、モウセンゴケ、ムラサキミミカキグサ、タヌキモ、タチギボウシ、ネジバナなどを見ることができる。8月下旬にはウメバチソウ、サワギキョウ、ナガボノシロワレモコウ、タチアザミが咲く頃には秋の気配が漂ってくる。 地獄萢酸ヶ湯温泉付近の地獄沼の東部にある湿原。 赤水萢酸ヶ湯温泉付近の赤水沢の上流部で地獄萢の南部にある湿原。 谷地湿原谷地温泉の東部にある湿原。谷地湿原そのものには立ち入りはできないが、谷地温泉手前の展望台付近や国道の傍らから湿原植物を見ることができる。 横沼萢逆川岳南側の横沼の西に続く湿原。 逆川萢駒ヶ峰、櫛ヶ峯の北側、逆川上流一帯の湿原の総称。 矢櫃萢(矢櫃湿原)猿倉温泉から通称旧道をたどり、矢櫃橋手前にある小湿原。ワタスゲやチングルマ、キンコウカなどが目立つ。 一ノ沢分岐の湿地帯旧道と乗鞍岳への登山道との分岐地点にある湿地帯。シナノキンバイ、ハクサンチドリ、コバイケイソウ、イワイチョウなどが咲く。 黄瀬沼分岐の湿原(地獄峠)旧道の黄瀬沼分岐地点にある湿原。旧道から南に分岐すると直ぐに池塘が点在する湿原がある。このほか、一ノ沢分岐から地獄峠の間にも多くの小湿原が点在する。 黄瀬萢(黄瀬田形萢)旧道の櫛ヶ峯登山道との分岐地点付近にある湿原。年によってはヒナザクラが群生する。チングルマ、ヒツジグサ、ニッコウキスゲ、コバイケイソウ、ミズバショウ、ツルコケモモ、ヒメシャクナゲ、ミズギク、カワズスゲ、ヤチスゲ、ワタスゲ、キンコウカ、ウメバチソウ、ウラジロレンゲツツジ、イワカガミ、ショウジョウバカマ、イワイチョウ、ヒナザクラ、シラネニンジンも見られる。旧道脇にはオオタカネバラが咲く。湿原中央部にあるやや大きな池塘にはヒツジグサやミツガシワ、北八甲田にはないネムロコウホネが花を咲かせ、水際にはタニギキョウが生えている。この池塘の近くに生えているヒノキアスナロは、藩政時代に放牧の目印として植えられたものではないかと言われていて論議になっていたが、自生のものと結論づけられた。 黄瀬沼萢乗鞍岳南腹の黄瀬沼付近の湿原。ウサギギク、ワタスゲの群生が見られる。コバイケイソウやトウゲブキ、ツルコケモモなども咲く。黄瀬沼の湖畔は湿原となっており、木道で南端まで移動することができる。 袖ヶ谷地(ソデカ萢)御鼻部山山頂近くにある御鼻部口から入山し、北に2時間ほど旧道を歩いた所にある湿原。道の左右に湿原が広がっており、ミズギクやタチギボウシ、サワギキョウなどが咲く。標高は860m程度である。袖ヶ谷地の西側湿原を突っ切って踏み跡をたどり、藪を漕いで西へ行くこと5分ぐらいのところにソデカの杉がある。神社の杉木立を思わせるような太い杉の群落がある。通常この地区の杉が育成できる限界は標高700m程度なので、各種の研究所で調査研究が行われている。藩政時代の放牧の目印として植えられたものとも言われている。 前谷地袖ヶ谷地からさらに北に30分ほど歩いた所にある湿原。ここまでは明瞭な道が続いている。植生は袖ヶ谷地と似ている。 大谷地(大田代)前谷地から北に50分程度歩いた所にある広大な湿原。滝ノ又沢と黄瀬川との中間にあり、黄瀬萢の南に広がっている。キンコウカの群生が見られるほか、チングルマ、モウセンゴケ、タチギボウシなどが生育している。大谷地を過ぎて北に行くと、枯木沼がある。枯木沼は道路工事によって小沢がせき止められてできたもので、元々湿地だったため周囲にはフイリミズバショウが生えている。フイリミズバショウはここから黄瀬萢まで分布している。
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湿原
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/04 07:42 UTC 版)
台地の凹地には湧き水や雨水がたまってできた低層湿原の池ケ原湿原(標高600m)と妻平湿原(標高510m)がある。
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湿原
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/26 05:04 UTC 版)
カヤの平には複数の湿地が点在し、その総面積は22.88haに及ぶ。かつての時代における湿地帯の分布範囲は現在のそれよりも遥かに広い範囲に亘っていたが、その範囲は年々狭まり、現在の広さは、明治、大正時代と比べ11.38ha少ない約3分の2にまで縮小している。 北ドブ湿原は、本高原北部の標高約1,550mに位置する約7haの高層湿原で、多くの湿生植物が確認されている。7月中旬~下旬に湿原一帯を覆うニッコウキスゲをはじめ、サワラン、タテヤマリンドウ、ハクサンチドリ、ジャコウソウ、ワタスゲ、ヒオウギアヤメ、トキソウ、ヤナギラン、イワショウブ、アサヒラン、ミズギク等のさまざまな高山植物や、アオモリミズゴケ、モウセンゴケ、ヒメミズゴケ、ワタミズゴケ、ごくわずかながらウロコミズゴケ、ユガミミズゴケなどの湿生植物を観察できる。特に分布が南限に当たるチシマウスバスミレ、オオバタチツボスミレの2種が生育しており、植物地理学上きわめて重要である。北ドブ湿原周辺はイヌワシの生息地でもあり、環境省は希少な高層湿原とともに自然環境を保全するために、2001年に「生物多様性の観点から重要度の高い湿地(重要湿地)」に指定した。更に2019年には、主にスノーモービルを対象として乗り入れ規制区域とした。 南ドブ湿原は、カヤの平中央部の標高約1,420mに位置する0.5haの湿原で、ブナ、ナラ等の落葉広葉樹林が良好な風致を構成している。北ドブ湿原に比べて土壌が肥沃で、5月下旬にはミズバショウやリュウキンカが見頃を迎え、夏はヤナギなどの低木等で覆われる。付近の高まった場所ではオクチョウジザクラが多く見られる。近傍には野営場(キャンプ場)、牧場などがあり、牧場跡地や小さい凹地にはエゾノミツモトソウ、エゾエンゴサク、ギョウジャニンニクや有毒植物でもあるコバイケイソウ等も見られる。
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湿原
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 03:59 UTC 版)
四十八池湿原、田ノ原湿原、高天ヶ原・一ノ瀬湿原、焼額山湿原、北ドブ湿原(カヤの平)、一沼などが、「志賀高原周辺湿原群」として環境省から「生物多様性の観点から重要度の高い湿地(略称「重要湿地」)」に選定されている。 四十八池湿原(しじゅうはちいけしつげん、四十八池)志賀山と鉢山の間、標高1880メートルに位置する。一つのまとまった池ではなく、湿地に池が点在する地域を指す。実際には60ほどの池があり、天候などにより増減する。 高天ヶ原・一ノ瀬湿原(たかまがはら・いちのせしつげん) 田ノ原湿原(たのはらしつげん) 長池湿原(ながいけしつげん) 日影湿原(ひかげしつげん) 前山湿原(まえやましつげん) 焼額山湿原(やけびたいやましつげん) 北ドブ湿原(きたドブしつげん)
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「湿原」の例文・使い方・用例・文例
- 湿原沿いには、1.5kmの遊歩道が整備される
- 今日は湿原を歩きに行った。
- ツルが湿原に舞い降りた.
- 湿原や沼地にすむユーラシア産のクイナ
- オーストラリアの塩けのある湿原の足の長い3足指のある渉禽
- 北アメリカと日本の湿原生のランの属
- 1本または2本の目立つ花を有するアレトゥーサ属のいくつかの湿原生蘭の総称
- 1枚の基部の葉より上の直立する赤みがかった茎の先端に、紫の斑点がある単生の白からピンクの花をつける北半球の温帯の珍しい湿原生のラン
- 純白の縁毛のある花の穂状花序を持つ、北アメリカ東部の湿原生のラン
- トキソウ属の丈夫な湿原生のランの総称:細い根茎と1つまたは少数の葉と単生で頂生の花をつける直立茎を持つ、地上生のラン
- 常緑の革のような葉と小さな白い円筒形の花を持つ、温帯北部の湿原低木
- 小さな紫の花と、裏側が粉白の薄色の葉を持つ、米国北西部の湿原のゲッケイジュ
- ヨーロッパ北部、中部とシベリア東部から朝鮮と日本の湿原低木
- トウエンソウ目の湿原植物の単子葉植物科
- 湿原に生育する優美なコケ状の植物の小さな属で、白色からスミレ色の花をつける
- ホシクサ科の標準属:水性または辺境の、イグサに似た多年草で、浅瀬や酸性の湖、池、湿原などで見られる
- 米国南東部のパインバレンズの湿原植物で、黄色がかったオレンジ色のふぞろいな穂状花序を持つ
- 北極地方および温帯地域北部に生育する湿原草本の属
- ウメバチソウ属の通常常緑の湿原植物で、根元から出ている葉は幅広でなめらかで、ウマノアシガタに似た薄い色の花が1つ咲くものの総称
- オレンジ色のかさと黄色いひだを持つ小さな菌類で沼にあるミズゴケ湿原で見られる
湿原と同じ種類の言葉
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