マール (火山)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/25 16:01 UTC 版)

マール(英語: maar)とは、水蒸気爆発またはマグマ水蒸気爆発により形成された円形の火口で、火山地形の1つである[1]。
水が豊富にある場所でマグマ水蒸気爆発が起こって火砕サージを発生し、爆発によって生じた円形の火口の周囲に、少量の火砕サージ堆積物からなる低い環状の丘を形成する。火口底が地下水面より低い場合は、中に水が溜まることが多い。その場合、火口は湖となり、沿岸部では湾入する。通常は1回だけの噴火で形成され(単成火山)、この点で成層火山頂上の火口(湖)とは異なる。
語源
「マール」は、もともとドイツ西部のアイフェル地方の方言で「湖」を意味する。アイフェル地方にはこのようにして生じた湖沼が70か所以上に点在していて、俗に「アイフェルの目」とも呼ばれる。19世紀からドイツの地理学者によってこの種の地形を表す語として用いられるようになり、その後国際的に定着した。
おもなマール地形

国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

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日本
- 一ノ目潟・二ノ目潟・三ノ目潟(総称して「目潟」)[1][2](秋田県男鹿市)
- 三宅島の大路池より南の凹地[2](東京都三宅村)
- 伊豆大島の波浮港[2](東京都大島町)
- 草津白根山の弓池(群馬県草津町)
- 御池(宮崎県都城市・高原町)
- 米丸(鹿児島県姶良市)
- 住吉池(鹿児島県姶良市)
- 鰻池(鹿児島県指宿市)
- 山川湾(鹿児島県指宿市)
- 伊豆の一碧湖(静岡県伊東市)
ユーラシア
- ドイツ・アイフェル地方
- パヴァン湖(フランス)
- イサルレ湖(フランス)
南北アメリカ
- デビル・マウンテン・レイクス(アメリカ合衆国、アラスカ州) - 世界最大のマール
- ウキンレク・マール群(アメリカ合衆国、アラスカ州)
- ホール・イン・ザ・グラウンド(アメリカ合衆国、オレゴン州)
アフリカ・大洋州
- ニオス湖 (カメルーン)
脚注
参考文献
- 小山真人『ヨーロッパ火山紀行』筑摩書房〈ちくま新書〉、1997年。ISBN 4-480-05730-7。
- 鈴木隆介『火山・変動地形と応用読図』(改訂版)古今書院〈建設技術者のための地形図読図入門〉、2012年。 ISBN 978-4-7722-5264-5。
- 日本地形学連合 編『地形の辞典』朝倉書店、2017年。 ISBN 978-4-254-16063-5。
- 守屋以智雄『世界の火山地形』東京大学出版会、2012年。 ISBN 978-4-13-066710-4。
関連項目
外部リンク
「マール (火山)」の例文・使い方・用例・文例
- ダマール樹脂が入っている床用ワックスを使っています。
- 私たちの世界は、核保有国と論理的な幼児の世界である。−オマール・N・ブラッドレー
- マールブルグ病を引き起こすフィロウイルス
- 文章、または会話におけるホルマール構造の分析として定義された言語学
- 1919年のワイマールにおけるドイツの共和国
- ワイマール共和国は、1993年に滅び、第三帝国に取って替わった
- ワイマールに住んでいたドイツの詩人、小説家および劇作家(1749年−1832年)
- マールブルグ病ウイルスに起因するミドリザルのウイルス病
- ワイマール憲法という,第一次大戦後にドイツ共和国で成立した憲法
- オマールテルミドールという料理
- ワイマールという都市
- ワイマール共和国という政治体制
- マールという火山の地形
- この祭りは4年に1度,6月から7月にかけて,ポルトガルのほぼ中央にあるトマール市で開催されます。
- その間に,国はテルマール人によって侵略されていた。
- インド・ムンバイのスラム街出身の18歳の少年,ジャマール・マリク(デーヴ・パテル)は,クイズ番組「クイズ$ミリオネア」のインド版で2000万ルピー(約4000万円)を獲得できるまであとたった1問のところにいる。
- 誰(だれ)もが驚いたことに,学校に通ったことのない孤児のジャマールがここまで全問正解しているのだ。
- このクイズ番組の司会者,プレーム・クマールはジャマールがいかさまをしていると考える。
- プレームは警察にジャマールを逮捕して取り調べるように頼む。
- しかし,ジャマールが自分の過去を語るにつれて,彼が自身の並々ならぬ人生の出来事を通じてすべての答えを知っていたことが明らかになる。
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