池田・山川(鹿児島県)
256m 北緯31度12分48秒 東経130度34分02秒 (鍋島岳)
3m 北緯32度12分36秒 東経130度38分12秒 (番所鼻) (世界測地系)
概 要
池田・山川は、鹿児島県薩摩半島南東部に位置し、直径約4km の池田カルデラと、松ヶ窪、池底、 鰻池、山川のマール群、および池田カルデラ南縁に分布する鍋島岳溶岩ドームなどの総称である。これ らの南西には活火山である開聞岳火山がある。
最近1万年間の火山活動
約5700 年前に現在の池田湖付近から激しいマグマ水蒸気爆発が始まり、その後スコリア放出、プリ ニー式噴火、大規模な火砕流の噴出と続いた。その後、東南東方向へ噴火が拡大し、西北西-東南東に 並ぶマール群が形成され、山川マールからはベースサージが発生した。これら一連の噴火で現在の池田 カルデラが形成された(宇井,1967,小林・成尾,1983)。その後、鏡池・水無池マールの形成を経て、約 4300 年前ごろに池田カルデラ南縁で噴火が始まり、鍋島岳溶岩ドームが形成された(奥野・小林,1991)。
記録に残る火山活動
現在は、噴気活動が認められる。また、1967 年には、指宿(いぶすき)地域で有感となる群発地震が あった。
<「概要」、「最近1万年間の火山活動」、「記録に残る火山活動」については日本活火山総覧(第3版)(気象庁編,2005)及び最近の観測成果による。>
池田山川
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