磐梯山とは?

ばんだいさん 【磐梯山】

福島県北部にある標高一八一九メートル活火山会津富士とも。農業神山として信仰され、修験道霊場でもあった。磐梯町真言宗豊山派慧日寺は、徳一開創との歴史をもち、磐梯山を山号とする。

磐梯山(福島県)

 1819m 北緯373603秒 東経1400420秒 (磐梯山)(三角点) ※座標世界測地系による

磐梯山地図磐梯山の写真
                                   (写真クリック拡大:267KB)

概要

 磐梯火山は、福島県猪苗代湖の北に位置する底径7~10km、比高約1kmの安山岩質(SiO2 5665%)の成層火山。赤埴山(あかはにやま)、ヶ峰、大磐梯小磐梯などが沼の平火口取り囲んで、円錐形火山体が形成されているが、過去山体崩壊何度繰り返されて現在の山容となった。1888年水蒸気爆発にともなう山体崩壊岩屑なだれ著名であるが、この他にも南西方翁島や頭無しなどの岩屑なだれ堆積物があり、それらに対応する崩壊壁が山体認められる守屋1980)。 別名、磐代山、万代山、会津富士
 磐梯火山形成史は、休止期をはさんで新旧2つの活動時期大きく分けられる(山元須藤1996三村中村1998)。古記活動ではおもに南の赤埴山やヶ峰が形成され、新期活動では大磐梯山や小磐梯山が形成された。新期活動では南麓翁島岩屑なだれ軽石流を堆積させた(千葉ほか:1994三村遠藤1997)。崩壊跡地馬蹄形カルデラ内には、その後に再び山体形成された。おもなマグマ性の活動数万前に停止して、その後水蒸気爆発活動へと移行した(千葉ほか:1994山元須藤1996)。
 1888年水蒸気爆発により小磐梯山の山頂を含む北側が崩壊し、その際発生した岩屑なだれ大被害を生じた(関谷菊池1980)。爆発ともなって疾風サージ)も発生した(山元ほか:2000)。山頂部北側の馬蹄形カルデラ壁、北麓裏磐梯高原流れ山桧原湖小野川湖秋元湖など大小湖沼はこの活動山体崩壊岩屑なだれで生じた特徴的地形中村1987)。
 有史後の噴火はすべて水蒸気爆発で、泥流を生じやすい。前記カルデラ壁や山頂沼ノ平火口には微弱硫気孔点在する。カルデラ壁の崩壊山崩れも時々起こっている(町田渡部1988)。


最近1万年間の活動

 磐梯火山では約2.5万年以降にはマグマ噴火記録されておらず、水蒸気爆発だけが起きている(山元須藤1996)。堆積物として記録が残る水蒸気爆発1888年噴火806年噴火含めて最近5000年間で4回発生しており、その発生間隔11001700年である。また、山体崩壊は、小磐梯山の南東側で約2500年前に発生している。


記録に残る火山活動

  過去の火山活動履歴

※「概要」及び「最近1万年活動」については日本活火山総覧(第3版)(気象庁編、2005)、「記録に残る火山活動」については前述活火山総覧及び最近観測成果による。


火山観測

 気象庁では、地震計5台(うち常設1台)、空振計2台、GPS観測装置5点、遠望カメラ1台を設置し、そのデータ仙台火山センター常時伝送し、火山活動監視観測を行っています。
 また年に1、2回の現地観測実施し、赤外映像装置による地熱地帯状況噴気地帯状況等の把握を行っています。 さらに平成14年秋から、現地観測併せて現地収録GPS観測装置使用したより細かな地殻変動観測もおこなっています。

火山活動解説資料

 気象庁実施した火山観測データ解析結果や、火山活動診断結果掲載します。毎月1回、上旬公表します。
 最新号(2009年6月の火山活動解説資料(pdf:828kb))  (なお、2009年7月活動解説資料は、2009年8月7日発表予定です。)


磐梯山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/20 05:26 UTC 版)

磐梯山(ばんだいさん)は福島県耶麻郡猪苗代町磐梯町北塩原村にまたがるである。会津盆地側からは、綺麗な三角の頂が見えることから会津富士(あいづふじ)、あるいは民謡にあるように会津磐梯山(あいづばんだいさん)とも呼ばれている。日本百名山に選定されており、福島県のシンボルの一つとされている[1]




注釈

  1. ^ 『磐梯山破裂之図』 - 山本芳翠東京朝日新聞の依頼で、7月21日に現地で写生を行い、合田清により木版画原版が作られ「磐梯山噴火真図」として8月1日付の新聞の絵付録として掲載されるとともに、油彩画を旧知の伊藤博文枢密院議長を通して宮中に献上し、三の丸尚蔵館に納められた。油彩画には大爆発の噴煙、雷、逃げまどう人々が詳細にカラーで描かれている。上にある銅版画とは構図、作風が全く異なる[11][要文献特定詳細情報]
  2. ^ 国の救済金が5000円ぐらいであった[13]

出典

  1. ^ 交通・自然・統計情報(福島県定住・二地域居住関係ポータルサイト)
  2. ^ 磐梯山2.32メートル低く 新三角点活用し調査河北新報 2010年12月28日)
  3. ^ 守屋以智雄:磐梯火山の地形発達史 地学雑誌 Vol.97(1988) No.4 P293-300
  4. ^ 千葉茂樹、木村純一「磐梯火山の地質と火山活動史 - 火山灰編年法を用いた火山活動の解析 -」、『岩石鉱物科学』第30巻第3号、日本鉱物科学会、2001年5月30日、 126-156頁、 doi:10.2465/gkk.30.126NAID 10006211543
  5. ^ a b c 吉田英嗣:土砂供給源としてみた日本の第四紀火山における巨大山体崩壊 地学雑誌 Vol.119(2010) No.3 P.568-578
  6. ^ 「会津若松市史13」『会津の大地-自然の生いたちと姿』(自然編3地誌)2004年、会津若松市、p.10
  7. ^ 福島県立図書館デジタルライブラリー:福島県立図書館所蔵 磐梯山噴火120年関係資料目録
  8. ^ 大森房吉第三十表 磐梯山噴火(本州中部及北部噴火表、日本噴火志上編) 震災豫防調査會報告 第86號、1918.2、pp. 135-138
  9. ^ 磐梯山について 磐梯山噴火記念館
  10. ^ 1888年磐梯山爆発 国立科学博物館地震資料室
  11. ^ 『特別展 皇室の名宝』1989年 No.139の解説
  12. ^ 山口伊佐夫『山・川・自然災害逸史』デマンド社p178
  13. ^ 北原糸子他 座談会(後編)「災害の歴史から何を学び、どう向き合うか 災害列島に生きた人々」/ 保立道久成田龍一監修、北島糸子他著『津波、噴火、、、 日本列島地震の2000年史』 朝日新聞出版 2013年 p.110 ISBN 9784023311701
  14. ^ 磐梯山の大崩壊 砂防学会誌 Vol.41(1988-1989) No.1 P79-83_2
  15. ^ a b 米地文夫、大木俊夫、秋山政一:磐梯山1888年噴火開始時点をめぐる諸問題 時刻・地点・噴煙高度 東北地理 Vol.40(1988) No.3 P157-170
  16. ^ 廣井脩:磐梯山噴火と住民の行動 地学雑誌 Vol.97(1988) No.4 P382-387
  17. ^ 米地文夫:噴火以前の磐梯山の地形復元 地学雑誌 Vol.97(1988) No.4 P317-325
  18. ^ 絵画資料の分析による小磐梯山山頂の旧形と1888年噴火経過の再検討 東北地理 Vol.41(1989) No.3 P133-147
  19. ^ 紺谷和生、谷口宏充:磐梯山1888年噴火によるサージ堆積物と被災記録 東北アジア研究(2004) 8号 p.71-90, ISSN 1343-9332
  20. ^ 伊豆大島2013年ラハールの堆積学的特徴:ラハール堆積物の粒度組成による分類 地質学雑誌 Vol.120(2014) No.7 p.233-245
  21. ^ 2000年の磐梯山の火山活動と行政の対応 内閣府 災害教訓の継承に関する専門調査会報告書 2005年3月
  22. ^ 磐梯山の火山活動解説資料(平成21年5月) 気象庁 (PDF)
  23. ^ 磐梯山の火山活動解説資料(平成26年8月) 気象庁 (PDF)
  24. ^ shikihidebeyaのツイート(883578458537738240)


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