南日吉海山(東京都)
水深84m 北緯23度30.0分 東経141度56.1分 (世界測地系)
概 要
東京の南約1330km、硫黄島の南南東約150kmのマリアナ弧北端部位置する海底火山である。山体はほぼ
円錐状で、頂部には直径1kmの火口及び内部には最浅水深99mの中央火口丘を持つ。また、数列の北北東-
南南西に配列した側火山を有している(小野寺ほか,2002)。
1975年以前は噴火の記録は確認されていない、1975年8月、1976年2月に海面の盛り上がりや爆発音を伴
う海底噴火があり、さらに12月には硫黄の湧出、1977年には大規模な変色水が観測されている。その後も
1992、1996年にも変色水が観測されている。1996年以降については目立った活動は報告されていない。
火山周辺の自治体
東京都
火山活動の記録
1975年8月(昭和50年) :海底噴火の発生。
1976年(昭和51年)
1977年(昭和52年):変色水域の観測。
1992年(平成4年) :変色水域の観測。
1996年(平成8年) :変色水域の観測。
南日吉海山
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/07 19:17 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動南日吉海山(日吉沖ノ場) | |
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頂上深度 | -97 m |
高さ | 1,300 m |
所在地 | |
所在地 | 南硫黄島の南南東約90 km |
座標 | 北緯23度30分04秒 東経141度56分14秒 / 北緯23.50111度 東経141.93722度 |
地質 | |
種別 | 海底火山 |
火山弧/帯 | 伊豆・小笠原・マリアナ島弧 |
南日吉海山(みなみひよしかいざん)または日吉沖ノ場(ひよしおきのば)とは、北緯23度30分 東経141度56分座標: 北緯23度30分 東経141度56分に位置する海底火山である。
南硫黄島の南南東約90km、東京から南方に1,330kmの地点に位置している。山体はほぼ円錐状で、直径1kmの火口を持つ成層火山である[1]。
年表
- 1975年(昭和50年)8月25日:漁船「第八光賞丸」が海底噴火を目撃する。更に直径25mの渦も目撃される。
- 1976年(昭和51年)2月:海底噴火が目撃される。
- 1976年(昭和51年)12月:硫黄の湧出が確認される。
- 1977年(昭和52年)1月9日:グアム島に向かう途中の日航機が南日吉海山近海(北緯23度54分 東経142度18分)で変色水を目撃する。
- 1977年(昭和52年)1月10日:海上保安庁の観測機が北緯23度30分 東経141度54分で変色水を確認する。
- 1977年(昭和52年)6月:正式に南日吉海山と命名される。
- 1990年(平成2年)5月:海上保安庁の測量船「昭洋」による調査が行われる。最浅水深97mと判明。
- 1992年(平成4年)2月12日:海上自衛隊の哨戒機が変色水を目撃する。
- 1996年(平成8年)1月11日:海上自衛隊の哨戒機が変色水を目撃する。
- 1996年(平成8年)1月12日:海上保安庁の観測機が変色水を目撃する。
脚注
関連項目
外部リンク
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固有名詞の分類
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