銭洲
銭洲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/09 16:52 UTC 版)
銭洲(ぜにす)とは、伊豆半島石廊崎の南方約70kmの海上に位置する伊豆諸島の島(岩礁群)[1]。行政区画は東京都神津島村に属する[1]。 銭州、ゼニスと表記されることもある。別名「銭島」。
注釈
- ^ 一色による報告書では、A群とB群(「ダルマ」と呼ばれる)の2群に分け、A群をさらに北亜群と南亜群(「ネープルス」と呼ばれる)に分類している[4]。
- ^ エレマン・ラインズ社には世界の都市名を冠した「シティ・オブ・○○」という名の船が複数所属しており、シティ・オブ・ネープルスもその一隻である。ネープルスはナポリの英語名。
- ^ 濃霧の中で座礁した[13]、とするものもある。
- ^ 救助活動には、ほかに日本海軍の「浦風」も参加した[12]。シティ・オブ・ネープルス号の下級船員はインド人であった[12]。おりしもインドのカシャワール(カーティヤーワール)沿岸でインド船が沈没し、救助を求める遭難者を通りかかったイギリス船(英印汽船会社 (British-India Steam Navigation Company) 所属のヴィタ号 SS Vita)が見捨てたとされる事件(ヴィタ号事件)があり、インドでは反英感情が高まり政治問題化していた[12]。こうした中で、インドの新聞では日本によるシティ・オブ・ネープルス号の救助活動が大きく取り上げられた[12]。
- ^ 東京都議会 平成二十四年 予算特別委員会速記録第四号では「イギリスの駆逐艦ネープルス」が座礁した旨の発言がなされているが、座礁したイギリス船の名にちなむ点以外は誤解である。
出典
- ^ a b c d e f g h “国土地理院広報第566号(2015年8月発行)” (PDF). 国土地理院. 2018年10月31日閲覧。[リンク切れ]
- ^ a b “銭洲”. デジタル大辞泉プラス(コトバンク所収). 2018年10月31日閲覧。
- ^ a b 東京都水産試験場 1976, p. 6.
- ^ a b 一色直紀 1980, p. 5.
- ^ 一色直紀 1980, pp. 5–6.
- ^ a b c 東京都水産試験場 1976, p. 2.
- ^ a b 海上保安庁水路部 1992, p. 250.
- ^ 中村一恵 (1993年1月). “三浦半島沿岸に生息していたニホンアシカについて”. 神奈川県立博物館. 神奈川県立博物館研究報告第22号. pp. 81-89. 2023年11月16日閲覧。
- ^ 東京ダイビングスクール Beyond, 2022年06月22日, 銭洲ダイビング!秘境!スタッフ視察ツアー ダイビング初めて25年!念願の銭洲へ・・・
- ^ 神子元ハンマーズ, 2009年05月31日, 銭洲遠征?夢を追いかけて?
- ^ とび島丸, 2016年, 05月15日, 銭洲帰りにマッコウクジラの群れとイルカの群れに遭遇!, Youtube
- ^ a b c d e f 「「シティ・オブ・ネープルス」号遭難関係」、外務省外交史料館所蔵『外国船舶遭難関係雑件 第一巻』(アジア歴史資料センター(公式) ref:B10074503200)
- ^ a b 神津島年表(PDF)、神津島村商工会ウェブサイト内
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