銭洲海嶺とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 銭洲海嶺の意味・解説 

銭洲海嶺

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/18 11:12 UTC 版)

海底地形図に示す銭洲海嶺の位置
(海上保安庁J-EGG500データ)

銭洲海嶺(ぜにすかいれい)とは、伊豆諸島新島式根島神津島周辺から南西方向へ連なる海底の高まり(広義の海嶺)である。この海嶺の北西側は石廊海底谷および南海トラフと接している。南東側斜面には海嶺と平行に、複数の逆断層が発達している[1]。また、石廊崎の南方およそ70kmの地点では海嶺の一部が海面上に突き出しており、銭洲と呼ばれている。

主な地形

名称 標高 地図 説明
大室ダシ -28m 地図 伊豆大島の南端より南南東約13kmに位置する最浅水深28mの浅瀬、及びその周囲にある水深150m以浅程度の島棚。島棚の中央部に1×0.5kmの海穴(大室海穴)があり、活火山火口と推定されている。
新島ウラノ瀬 -66m 地図 新島の北端より東約12kmに位置する最浅水深66mの浅瀬。最浅部は直径約1.7kmの火口の外輪山東部に位置しており、この火口の中心付近には比高70m程度の中央火口丘が存在する。この火口の南に隣接する形で直径約3.5kmのカルデラ、更にこのカルデラの西側に最浅水深58mの島棚がある。
鵜渡根島 210m 地図 利島と新島の間にある面積0.3km2の無人島。主に玄武岩からなり、後期更新世ごろの活動で形成された。島の周囲には、フヅシ根、モノキ、オタイ根などの岩礁がある。
新島 432m 地図 面積23.17km2有人島。主に流紋岩からなる単性火山群で構成されており、後期更新世以降の活動で形成された。最新活動は886-887年の向山。無人の小島として、島の西に地内島、南に早島がある。
式根島 109m 地図 面積3.67km2の有人島。新島単性火山群の一つで、約1.4万年前の活動で形成された。
高瀬 -59m 地図 新島の北西約10kmにある浅瀬。
神津島 572m 地図 面積18.48km2の有人島。主に流紋岩からなる単性火山群で構成されており、後期更新世以降の活動で形成された。最新活動は838年天上山。無人の小島として、島の西に恩馳島、南東に祇苗島がある。また、祇苗島から南東約7kmに渡って直線状に火砕丘が海底に分布している。
ヒョウタン瀬 -102m 地図 神津島の北西約15kmにある浅瀬。
渡り瀬 -78m 地図 神津島の南東約20kmにある浅瀬。
銭洲 8m 地図 神津島の南西約40kmに位置する岩礁群。大きく分けて北東部と南西部に分けられ、両者は2.5kmほど離れている。
銭洲沖海山 地図 銭洲の南東約60kmに位置する海山。
銭洲海底谷 地図 神津島と神津中瀬の間付近から、銭洲の南東、銭洲沖海山の東を経由して四国海盆に至る海底谷
遠州灘沖海山 -2680m 地図 銭洲海嶺の南端にある海山。
伊良湖海丘 -3350m 地図 銭洲海嶺の西端にある海山。

脚注

[脚注の使い方]



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「銭洲海嶺」の関連用語

銭洲海嶺のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



銭洲海嶺のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの銭洲海嶺 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS