雌阿寒岳とは? わかりやすく解説

めあかん‐だけ【雌阿寒岳】

読み方:めあかんだけ

北海道東部阿寒湖南西にある火山標高1499メートル西麓雌阿寒温泉がある。

雌阿寒岳の画像
雌阿寒岳の画像
雌阿寒岳の火口撮影・663highland https://goo.gl/UonmDR
雌阿寒岳の画像
雌阿寒岳(左)と阿寒富士撮影Makoto Nakashima https://goo.gl/HWlkfP

雌阿寒岳(北海道)

1499m 北緯432312秒 東経1440032秒 (雌阿寒岳) (世界測地系

雌阿寒岳地図 雌阿寒岳写真

概 要

 長径(北東南西)24短径13阿寒カルデラ南西壁上に生じた玄武岩からデイサイト(SiO2 5070%)の成層火山群。 中央部の中マチネシリ火口山頂のポンマチネシリ火口噴気活動が盛んで、山腹山麓にも噴気孔温泉が多い。有史後の噴火水蒸気爆発である。



最近1万年間の火山活動

  約1.2万年前から20003000年間隙をもって「中マチネシリ火砕流」を3時期にわたって噴出したこのうち約12000年前活動が最も大きく火砕流四方流出しプリニー式噴火による降下軽石スコリア溶岩流噴出したその後9000年前には螺湾(らわん)川沿いに、更に50006000年前には茂足寄(もあしょろ)川沿い火砕流流下した。 30007000年前には、降下火砕物溶岩によって、西山北山・ポンマチネシリの各火山体が形成され10002500年前には、阿寒富士火山体が形成された。 阿寒富士活動以降1000年間の活動は、初期除いてすべて水蒸気爆発マグマ水蒸気爆発による噴火である。
 700年前にはポンマチネシリ旧火口形成し400年前には赤沼火口開口山麓火山灰堆積するとともに泥流発生した。 1694~1856年の約160年の間に堆積した火山灰1枚のみである。 1856年以降1955年噴火までの約100年間に、小規模な水蒸気爆発少なくとも10発生している。 これらの活動は、旧火口内青沼火口等や中マチネシリ火口内の小爆裂火口などで行われたものと推測される(和田ほか、1997)。



記録に残る火山活動


 <日本活火山総覧第3版)(気象庁編、2005)、雌阿寒岳(北海道防災会議編、1976)およびその後火山観測成果よる。


火山観測

 気象庁では,地震計5点空振計1点、GPS6点、遠望カメラ1点設置し札幌管区気象台までテレメータして常時観測行っている(平成18年6月1日現在)。



火山活動解説資料

 気象庁実施した火山観測データ解析結果や,火山活動診断結果掲載します毎月1回上旬公表します




雌阿寒岳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/13 16:20 UTC 版)

雌阿寒岳(めあかんだけ)は、北海道東部にある阿寒カルデラの南西部にある8つの火山で構成される成層火山群の総称[3]。主峰はポンマチネシリ(標高1,499m)[4]雄阿寒岳とともに「阿寒岳」として、深田久弥による日本百名山[5]に掲載されている。


  1. ^ 地図閲覧サービス 2万5千分1地形図名:オンネトー(北見)国土地理院、2010年12月30日閲覧)
  2. ^ 日本の主な山岳標高:北海道国土地理院、2010年12月30日閲覧)
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 雌阿寒岳火山防災計画(雌阿寒岳火山防災協議会) 釧路市(2020年)2021年1月16日閲覧
  4. ^ a b c d e 雌阿寒岳・阿寒富士 オンネトートレイルマップ 北海道地方環境事務所(2020年)2021年1月16日閲覧
  5. ^ a b 深田久弥『日本百名山』朝日新聞社、1982年。ISBN 4-02-260871-4 
  6. ^ “雌阿寒噴火の危険に備えて 専門家「地震情報周知を」「噴石対策必要」”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2014年10月14日). http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki3/568406.html 
  7. ^ 横山泉「大地震によって誘発された噴火」『北海道大学地球物理学研究報告』第25号、北海道大学理学部地球物理学教室、1971年3月、129-139頁、doi:10.14943/gbhu.25.129ISSN 04393503NAID 120000961066 


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