海台とは? わかりやすく解説

かい‐だい【海台】

読み方:かいだい

大洋底にある、頂部比較平坦な台地状の地形広さ100平方キロメートル以上あり、周囲海底から200メートル以上隆起しているものをいう日本海西部朝鮮海台、北大西洋アゾレス海台など。プラトーplateau)。


海台

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/15 15:32 UTC 版)

海台(かいだい、: plateau)は頂部が比較的平坦で、その広さが100km2以上あり、底部と頂部の比高が0.2km以上ある海底の隆起部。周縁部は比較的急な斜面で限られる場合と、緩斜面の場合がある。

測深技術が未発達で、資料が十分ではなかった時代には、頂上部が平坦であると考えられたものもあったが、最近になって測深技術が発達し、かならずしも平坦ではないものも発見された。

海台の成因はさまざまであり、フロリダ沖のブレーク海台は付近の大陸棚より深い台地で、海流堆積を妨げた結果とされており、ニュージーランド南方のキャンベル海台は断層による沈降の結果とされている。ヘス海台では、海嶺三重点の再編成に伴って白亜紀初期に形成され、一部では火成活動と構造運動が白亜紀後期まで続いた結果であるとされている[1]オーストラリアニューカレドニア間にあるサンゴ海海台、ベロナ海台は巨大な環礁沈水したものとされており、この他にも大陸性地塊が沈下したものがある。

海台の一覧

大陸性の海台

  • キャンベル海台 (南太平洋)
  • チャレンジャー海台 (南太平洋)

火山性の海台

  • アグラス海台[2] (南西インド洋)
  • ブロークンリッジ海台 (インド洋)
  • カリブ・コロンビア海台 (カリブ海)
  • エクスマウス海台 (インド洋)
  • ヒクランギ海台 (南西太平洋)
  • ケルゲレン海台 (インド洋)
  • マニヒキ海台 (南西太平洋)
  • マスカリン海台 (インド洋)
  • ナチュラリスト海台 (インド洋)
  • オントンジャワ海台 (南西太平洋)
  • シャツキー海台 (北太平洋)
  • ベーリング海台 (北大西洋)
  • ランゲリア・テレーン (北東太平洋)
  • イェルマク海台 (北極海)

脚注

  1. ^ 青木斌ほか 著、地学団体研究会編 編『地球の水圏 : 海洋と陸水』東海大学出版会〈新版地学教育講座〉、1995年。ISBN 4-486-01310-7 
  2. ^ Uenzelmann-Neben, G., K. Gohl, A. Ehrhardt, and M. Seargent (1999). Agulhas Plateau, SW Indian Ocean: New Evidence for Excessive Volcanism, Geophysical Research Letters, 26(13), 1941–1944.

関連項目


海台(plateau)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 05:48 UTC 版)

海底」の記事における「海台(plateau)」の解説

かなりの広さ有する平坦ないしはほぼ平坦な地域で、一方またはそれ以上側面急に深くなっているもの。

※この「海台(plateau)」の解説は、「海底」の解説の一部です。
「海台(plateau)」を含む「海底」の記事については、「海底」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「海台」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「海台」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「海台」の関連用語

1
海脚 デジタル大辞泉
74% |||||


3
タム山塊 デジタル大辞泉
50% |||||

4
プラトー デジタル大辞泉
50% |||||




8
小笠原海台海域 デジタル大辞泉
34% |||||



海台のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



海台のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの海台 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの海底 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS