フィロウイルス [Filovirus]
フィロウイルス科
(フィロウイルス から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/16 07:50 UTC 版)
フィロウイルス科 | |||||||||||||||||||||
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エボラウイルスの電子顕微鏡像
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分類 | |||||||||||||||||||||
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属 | |||||||||||||||||||||
フィロウイルス科(Family Filoviridae)とはウイルスの分類においてモノネガウイルス目に属する1科[1]。そのビリオンは多形性で紐状の形態(直径80nm、長さ14,000nm)を示し、そのゲノムはマイナス一本鎖RNAである。ビリオンはエンベロープを有し、エーテルに対しては感受性を持つ。螺旋対称性のヌクレオカプシドを有する。細胞質内で増殖し、細胞膜から出芽する。細胞質内封入体を形成。マールブルグウイルス、エボラウイルスのウイルス分離、血清学的診断はBSL-4レベルの設備を有した検査室でのみ許可されている。
分類
- マールブルグウイルス属 (Marburgvirus)
- マールブルグウイルス (Marburg marburgvirus)
- エボラウイルス属 (Ebolavirus)
- ブンディブギョエボラウイルス (Bundibugyo ebolavirus)
- レストンエボラウイルス (Reston ebolavirus)
- スーダンエボラウイルス (Sudan ebolavirus)
- タイフォレストエボラウイルス (Taï Forest ebolavirus)
- ザイールエボラウイルス (Zaire ebolavirus)
- Cuevavirus属
- Lloviu cuevavirus
関連項目
参考文献
- 鹿江雅光、新城敏晴、高橋英司、田淵清、原澤亮編 『最新家畜微生物学』 朝倉書店 1998年 ISBN 4-254-46019-8
- 原澤亮 「動物ウイルスの新しい分類(2005)」 『獣医畜産新報』 58号 921-931頁 2005年
脚注
- ^ “Virus Taxonomy: 2019 Release”. 国際ウイルス分類委員会 (ICTV). 2020年10月23日閲覧。
外部リンク
フィロウイルス
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「コウモリ由来のウイルス」の記事における「フィロウイルス」の解説
フィロウイルス属は、ヒトやサルで出血熱を起こすことで知られ、マールブルグウイルスやエボラウイルスが含まれる。マールブルグ・エボラ両ウイルスともコウモリ由来と考えられ、SARSコロナウイルスと並んでヒト-ヒト感染を起こすことで知られる。
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「フィロウイルス」の例文・使い方・用例・文例
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