多良間島とは? わかりやすく解説

多良間島

読み方:タラマジマ(taramajima), タラマシマ(taramashima)

琉球列島一部先島諸島宮古群島属す東シナ海有人島

所在 沖縄県宮古郡多良間村

位置・形状 宮古島石垣島のほぼ中間円形琉球石灰岩からなる周囲サンゴ礁発達

島嶼名辞典では1991年10月時点の情報を掲載しています。

多良間島


多良間島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/24 08:11 UTC 版)

多良間島
右奥は水納島
所在地 日本 沖縄県宮古郡多良間村
所在海域 東シナ海
座標 北緯24度39分28秒 東経124度42分01秒 / 北緯24.65778度 東経124.70028度 / 24.65778; 124.70028座標: 北緯24度39分28秒 東経124度42分01秒 / 北緯24.65778度 東経124.70028度 / 24.65778; 124.70028
面積 19.75 km²
海岸線長 19.0 km
最高標高 34.2 m
多良間島
多良間島 (宮古列島)
多良間島
多良間島 (沖縄県)
多良間島
多良間島 (日本)
プロジェクト 地形
テンプレートを表示
多良間島の空中写真。
2008年11月14日撮影の16枚を合成作成。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。
多良間島の位置

多良間島(たらまじま)は、沖縄県宮古島石垣島の中間に位置する宮古列島の島である。行政区分としては、全島が沖縄県宮古郡多良間村に属する。

地理

多良間島は宮古列島の南西端に位置し、東方にある宮古島との距離は約67km、西方にある石垣島との距離は約35kmである。また多良間島の北方8kmには水納島がある。人口は1,151人(住民基本台帳人口、2019年1月1日時点)[1]

東西約6km・南北約4.3kmのほぼ楕円形をした島で、面積は約19.75km2[2]で沖縄県の島で11番目の大きさである。隆起サンゴ礁からなるため、島全体が平坦で山や河川はない。最高点は北部にある八重山遠見台の34.2m。島の周囲は砂浜に囲まれ、サンゴ礁が発達している。

2011年(平成23年)3月29日には、多良間島及び水納島のほぼ全域が多良間県立自然公園に指定されている[3]

気候

熱帯雨林気候(Af)に属する。

  • 最寒月平均気温 18.7°C(1月)
  • 乾燥限界 626mm<年平均降水量 1943.2mm
  • 最少雨月降水量 111.3mm(3月)
仲筋(2003年 - 2020年)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 27.5
(81.5)
27.8
(82)
28.7
(83.7)
30.9
(87.6)
32.7
(90.9)
34.6
(94.3)
35.2
(95.4)
35.4
(95.7)
34.6
(94.3)
32.9
(91.2)
31.0
(87.8)
29.2
(84.6)
35.4
(95.7)
平均最高気温 °C°F 21.3
(70.3)
22.2
(72)
23.4
(74.1)
25.8
(78.4)
28.6
(83.5)
31.0
(87.8)
32.5
(90.5)
32.0
(89.6)
31.1
(88)
28.8
(83.8)
26.2
(79.2)
22.7
(72.9)
27.2
(81)
日平均気温 °C°F 18.7
(65.7)
19.5
(67.1)
20.4
(68.7)
22.8
(73)
25.6
(78.1)
28.2
(82.8)
29.5
(85.1)
29.1
(84.4)
28.1
(82.6)
26.0
(78.8)
23.6
(74.5)
20.2
(68.4)
24.3
(75.7)
平均最低気温 °C°F 16.3
(61.3)
17.0
(62.6)
17.8
(64)
20.3
(68.5)
23.3
(73.9)
26.1
(79)
27.2
(81)
26.7
(80.1)
25.7
(78.3)
23.9
(75)
21.5
(70.7)
17.9
(64.2)
22.0
(71.6)
最低気温記録 °C°F 7.5
(45.5)
6.6
(43.9)
8.6
(47.5)
10.4
(50.7)
13.4
(56.1)
18.0
(64.4)
22.8
(73)
23.1
(73.6)
18.2
(64.8)
16.6
(61.9)
13.4
(56.1)
6.1
(43)
6.1
(43)
降水量 mm (inch) 135.1
(5.319)
111.5
(4.39)
111.3
(4.382)
138.7
(5.461)
183.9
(7.24)
177.9
(7.004)
136.1
(5.358)
237.0
(9.331)
246.1
(9.689)
159.8
(6.291)
167.2
(6.583)
132.4
(5.213)
1,943.2
(76.504)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 13.1 11.2 10.0 9.2 10.3 9.5 8.8 12.1 11.7 9.7 10.8 12.9 129.8
出典1:Japan Meteorological Agency
出典2:気象庁[4]

産業

島のほとんどが耕作地で、サトウキビ栽培や肉用牛の飼育が行われており、特に黒糖では単位面積あたりの収穫量が沖縄県内で最多となっている[5]。一方で漁業はあまり盛んではなく[注 1]、近年まで漁港整備も進んでいなかった。なお、リゾート開発が行われていない等、観光産業は発達しておらず、島を訪れる観光客は少ない[注 2]

島の名産品には黒糖ヤギ料理、ぱなぱんびん・うーやきがーす(うーまきがーす)・たらまんぼーなどの菓子がある[6]。また、近年は島で昔から作られてきたササゲ(島では黒アズキ、黒豆などと呼ばれている)の栽培が盛んになってきており、「たらま黒豆」として販売されている[7][8]

交通

多良間空港
前泊港:シードリームたらま

空港

港湾

  • 普天間港 - 島の南東部にある[9]多良間海運が運航する宮古島平良港) - 多良間島間のフェリーが発着する。所要時間2時間。
  • 前泊港 - 島の北部にある。夏場は平良航路のフェリーが発着する。他には水納島へのチャーター船が発着するほか、小型船の利用が中心。2015年4月27日に浮桟橋の供用が開始された[10]
  • 多良間漁港 - 島の南部にある第1種漁港。

道路

国道・主要地方道はなし。一般県道は村役場と前泊港を結ぶ沖縄県道205号多良間多良間港線のみ。かつては塩川と仲筋を結ぶ路線が沖縄県道233号塩川仲筋線として県道に指定されていたが、2013年3月に県道としては廃止され[11]、多良間村に移管された[12]

島内交通

名所・旧跡・観光スポット・祭事

八重山遠見
ふるさと海浜公園

名所・旧跡・観光スポット

祭事・催事

脚注

注釈

  1. ^ 2000年度の国勢調査における、全就業者中の漁業従事者の割合は1%[5]
  2. ^ 2002年3月 - 2003年2月の来島者は9,900人[5]

出典

  1. ^ 島しょ別住民基本台帳人口及び世帯数”. 沖縄県 (2019年9月12日). 2019年12月21日閲覧。
  2. ^ 多良間島の基礎データ(沖縄県企画部地域・離島課)
  3. ^ 多良間県立自然公園 沖縄県
  4. ^ 仲筋 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2025年3月24日閲覧。
  5. ^ a b c 『日本の島ガイド SHIMADAS』(財)日本離島センター、2004年、1263頁
  6. ^ 多良間島の特産品 多良間公式ウェブサイト
  7. ^ 黒豆(ササゲ)で特産品を-多良間で試食会 宮古新報ニュースコム、2010年12月10日
  8. ^ a b 多良間島 DOR39(沖縄県ディスカバー沖縄しま観光振興事業)
  9. ^ 多良間港(普天間地区) (PDF) 沖縄県土木建築部港湾課
  10. ^ 前泊港浮き桟橋が完成/多良間 宮古毎日新聞、2015年5月1日
  11. ^ 沖縄県公報 第4133号” (PDF). 沖縄県 (2013年3月15日). 2018年9月8日閲覧。
  12. ^ 平成26年度管内事業箇所 宮古土木事務所管内図” (PDF). 沖縄県宮古土木事務所. 2018年9月8日閲覧。
  13. ^ 沖縄総合事務局陸運事務所『平成27年版業務概況 (PDF) 』、p.35、「自家用自動車有償運送登録一覧表」を参照
  14. ^ たらまゆがぷうランド 多良間公式ウェブサイト
  15. ^ 文化財課要覧(平成26年度版) VIII 文化財保護 (PDF) 沖縄県教育庁文化財課、p.77
  16. ^ “多良間の「抱護」「林政八書」林業遺産に認定”. 宮古新報. (2019年6月5日). http://miyakoshinpo.com/news.cgi?no=21388&continue=on 
  17. ^ a b 多良間村 多良間島/水納島 Archived 2015年5月17日, at the Wayback Machine. 知・旅・住 離島総合情報サイト 沖縄のしまじま(沖縄県)
  18. ^ スツウプナカ”. 多良間村 (2013年5月31日). 2018年9月8日閲覧。
  19. ^ たらま島一周マラソン大会 多良間公式ウェブサイト

関連項目

外部リンク


多良間島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/24 07:53 UTC 版)

闘山羊」の記事における「多良間島」の解説

多良間島(沖縄県宮古郡多良間村)では、ピンダアースよばれる。「ピンダ」は「ヤギ」、「アース」は「合わせ」を意味する多良間方言である。毎年春秋2回の多良間島ピンダアース大会開かれており、2017年5月第14回数える。この回では初めての島外から参戦として、石垣島ヤギ2頭が参加した前足高く上げて相手威嚇する「マイダツ」、マイダツに続けて角をぶつける「脳天割り」、頭を突き合わせて押す「頭突き押し」、自分の角を相手の角、首、足に掛ける掛けワザ」、互いに押し合う「肩押し」等の技で戦う。

※この「多良間島」の解説は、「闘山羊」の解説の一部です。
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