りゅうきゅう‐れっとう〔リウキウレツタウ〕【琉球列島】
南西諸島
(琉球列島 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/01/22 07:48 UTC 版)
南西諸島（なんせいしょとう）は、九州島南方から台湾北東にかけて、約1200キロメートルにわたり点在する島嶼群である[6][11][12][13][5]。
注釈
- ^ a b 鹿児島県の西之表市、奄美市、鹿児島郡、熊毛郡、大島郡と沖縄県全域を合計。
- ^ 加藤（1995年）p.166によると、沖縄県に属する火山島は硫黄鳥島と尖閣諸島の久場島の2島で、また本県の活火山は硫黄鳥島の他に、西表海底火山が挙げられる。
- ^ 中村和郎ほか『日本の自然 地域編 8 南の島々』（1996年）pp.1 - 6によると、海洋には「亜熱帯」は存在しないと述べている。夏季の南西諸島は熱帯収束帯に入る期間がある程度長いからこう呼ばれるのだろうが、大気循環と異なり海流は季節により寒流と暖流が入れ替わることは無いと説明している。さらに大気循環のメカニズムも熱帯と熱帯以外でも根本的に違うため、欧米では熱帯 (tropical ) と熱帯外 (extra-tropical ) と大別して気象を研究している機関もあるという。また河名俊男 『シリーズ沖縄の自然 琉球列島の地形』（1988年）pp.17 - 28でも、植生の分布の違いを基に区分したケッペンの気候区分には「亜熱帯」という用語はなく、さらに気候要素の一つである気団の異なる性質に基づいたアリソフの気候区分には「亜熱帯地帯」という気候区分があるが、これに属するのは南西諸島以外にも北海道を除く日本全土、アメリカ合衆国大陸部のほとんどの範囲に及ぶため、「琉球列島="亜熱帯"」とするのは相応しくないと述べている。
- ^ 気象庁 台風に関する用語によると、台風の接近は「台風の中心がその地点、またその地域の地理的な境界線（海岸線、県境など）を中心とする半径300km以内の域内に入ること」を指し、台風の通過は「台風の中心が、小さい島や小さい半島を横切って、短時間で再び海上に出た場合」をいう。ちなみに、台風の上陸は「台風の中心が北海道・本州・四国・九州の海岸に達した場合」を指し、沖縄・奄美を含む南西諸島に関してはこの用語は使用されない。
出典
- ^ a b 『日本歴史地名大系』「南西諸島」（2002年）p.69下段
- ^ a b c “平成28年全国都道府県市区町村別面積調 島面積” (PDF). 国土地理院 (2016年10月1日). 2017年4月10日閲覧。
- ^ “平成28年 全国都道府県市区町村別面積調 鹿児島県” (PDF). 国土地理院 (2016年10月1日). 2017年4月10日閲覧。
- ^ “平成28年 全国都道府県市区町村別面積調 沖縄県” (PDF). 国土地理院 (2016年10月1日). 2017年4月10日閲覧。
- ^ a b c 河名（1988）p.12
- ^ a b c d e f 仲田（2009年）p.10
- ^ “日本の主な山岳標高 都道府県の最高地点”. 国土地理院. 2013年5月19日閲覧。
- ^ 『平成22年国勢調査』「第62表 沖縄県」（2014年）p.552
- ^ a b 『平成22年国勢調査』（2014年）pp.548 - 553
- ^ 『平成22年 全国都道府県市区町村面積調』（2011年）pp.119 - 123
- ^ a b c d e f g 『角川日本地名大辞典 47.沖縄県』「南西諸島」（1991年）p.550
- ^ a b c d 中村（1996年）p.2
- ^ a b 河名（1988年）p.11
- ^ [1]かごしま移住・交流ウェブサイト（鹿児島県商工労働水産部 産業人材確保・移住促進課）2022年6月4日閲覧
- ^ “石垣泊地 日本・南西諸島・石垣島 海軍省水路部”. 国立国会図書館サーチ. 2013年5月19日閲覧。
- ^ 『日本の島事典』（1995年）p.380
- ^ a b 安城、割田（2009年）p.12
- ^ a b c d e 水谷知生「南西諸島の地域名称の歴史的および政治的背景」『地理学評論 Series A』第82巻第4号、日本地理学会、2009年、300-322頁、doi:10.4157/grj.82.300、2020年7月5日閲覧。
- ^ a b c 『標準地名集』「協議会の決定内容」（1981年）
- ^ a b 安城、割田（2009年）p.11
- ^ a b c d “国土地理院時報 2010 No.120” (PDF). 国土地理院. p. 150 (2010年12月16日). 2016年8月19日閲覧。
- ^ a b c d “国土地理院時報 2011 No.121” (PDF). 国土地理院. p. 215. 2016年8月19日閲覧。
- ^ 安城、割田（2009年）p.15
- ^ 安城たつひこ; 割田育生. “我が国の広域な地名及びその範囲についての調査研究”. 海上保安庁海洋情報部技報 27: 9-17 2020年7月5日閲覧。.
- ^ 脇水鉄五郎『沖縄視察談』東京地学協会、1907年。NDLJP:766556。
- ^ 『角川日本地名大辞典 47.沖縄県』「琉球列島」（1991年）p.729
- ^ 『日本の島事典』（1995年）p.188
- ^ 『島嶼大事典』（1991年）p.536
- ^ 『角川日本地名大辞典 47.沖縄県』「琉球諸島」（1991年）p.729
- ^ a b 『沖繩大百科事典 下巻』（1983年）p.87
- ^ 『角川日本地名大辞典 47.沖縄県』「州南諸島」（1991年）p.399
- ^ 『沖繩大百科事典 中巻』「州南諸島」（1983年）p.375
- ^ 『角川日本地名大辞典 47.沖縄県』「海南諸島」（1991年）p.250
- ^ 『沖繩大百科事典 上巻』「海南諸島」（1983年）p.667
- ^ 町田（2001年）pp.2 - 3
- ^ 加藤（1995年）p.158
- ^ a b c 『沖繩大百科事典 下巻』「琉球弧」（1983年）p.869
- ^ 『沖繩大百科事典 下巻』「琉球彎」（1983年）p.946
- ^ 仲田（2009年）p.22
- ^ 河名（1988年）p.11
- ^ 中村（1996年）p.25
- ^ 中村（1996年）p.26
- ^ 町田（2001年）pp.26 - 27
- ^ 『沖繩大百科事典 下巻』「三島村」（1983年）p.556
- ^ 『角川日本地名大辞典 46.鹿児島県』「大隅諸島」（1991年）p.153
- ^ 町田（2001年）p.203
- ^ a b 中村（1996年）p.110
- ^ 町田（2001年）pp.200-203
- ^ 町田（2001年）pp.203-207
- ^ 町田（2001年）pp.174-176
- ^ 町田（2001年）pp.274-275
- ^ 『沖繩大百科事典 中巻』「トカラ列島」（1983年）p.556
- ^ 『角川日本地名大辞典 46.鹿児島県』「トカラ列島」（1991年）p.451
- ^ 町田（2001年）p.271
- ^ 『沖繩大百科事典 中巻』「トカラ火山島列」（1983年）p.556
- ^ 『沖繩大百科事典 上巻』「火山島」（1983年）p.701
- ^ a b 町田（2001年）p.272
- ^ 河名（1988年）pp.91 - 98
- ^ 町田（2001年）pp.274 - 278
- ^ a b 『沖繩大百科事典 上巻』「奄美諸島」（1983年）p.90
- ^ 『角川日本地名大辞典 46.鹿児島県』「奄美諸島」（1991年）p.75
- ^ 町田（2001年）pp.237 - 239
- ^ 中村（1996年）p.105
- ^ 河名（1988年）pp.37 - 40
- ^ 町田（2001年）pp.232 - 237
- ^ 中村（1996年）p.116
- ^ 町田（2001年）pp.239 - 245
- ^ 『角川日本地名大辞典 47.沖縄県』「沖縄島」（1991年）p.235
- ^ 『沖繩大百科事典 上巻』「沖縄諸島」（1983年）p.531
- ^ 『角川日本地名大辞典 47.沖縄県』「沖縄諸島」（1991年）p.236
- ^ 町田（2001年）pp.245 - 247
- ^ 中村（1996年）pp.98 - 105
- ^ 町田（2001年）pp.247 - 248
- ^ 中村（1996年）pp.99 - 100
- ^ 沖縄地学会（1997年）pp.247 - 248
- ^ 町田（2001年）pp.248 - 249
- ^ 中村（1996年）pp.105 - 108
- ^ 河名（1988年）pp.83 - 85
- ^ 町田（2001年）p.251
- ^ 沖縄地学会（1997年）pp.138 - 145
- ^ 沖縄地学会（1997年）pp.146 - 152
- ^ 町田（2001年）p.254
- ^ a b 沖縄地学会（1997年）p.120
- ^ 神谷（2007年）pp.114 - 115
- ^ 加藤（1995年）pp.164 - 169
- ^ 神谷（2007年）pp.121 - 123
- ^ a b 『沖繩大百科事典 下巻』「宮古諸島」（1983年）p.597
- ^ a b 『角川日本地名大辞典 47.沖縄県』「沖縄諸島」（1991年）pp.671 - 672
- ^ 町田（2001年）pp.255 - 256
- ^ a b 中村（1996年）p.97
- ^ 神谷（2007年）pp.49 - 50
- ^ 町田（2001年）pp.256 - 257
- ^ a b 町田（2001年）p.259
- ^ a b 『角川日本地名大辞典 47.沖縄県』「八重山諸島」（1991年）p.687
- ^ 中村（1996年）pp.93 - 95
- ^ 神谷（2007年）pp.130 - 131
- ^ 町田（2001年）pp.261 - 262
- ^ 中村（1996年）pp.95 - 96
- ^ 中村（1996年）pp.96
- ^ 町田（2001年）pp.263 - 268
- ^ 加藤（1995年）pp.132 - 140
- ^ 町田（2001年）p.311
- ^ 『角川日本地名大辞典 47.沖縄県』「大東諸島」（1991年）p.435
- ^ 『沖繩大百科事典 下巻』「琉球列島」（1983年）p.939
- ^ 町田（2001年）pp.278 - 281
- ^ 中村（1996年）pp.28 - 30
- ^ 河名（1988年）pp.58 - 67
- ^ 加藤（1995年）pp.144 - 155
- ^ 町田（2001年）p.278
- ^ 中村（1996年）pp.58 - 59
- ^ 『角川日本地名大辞典 47.沖縄県』「沖大東島」（1991年）p.435
- ^ 町田（2001年）p.281
- ^ a b 『角川日本地名大辞典 47.沖縄県』「尖閣諸島」（1991年）p.428
- ^ 町田（2001年）p.270
- ^ 『沖繩大百科事典 中巻』「尖閣諸島海底油田」（1983年）p.582
- ^ 『沖繩大百科事典 中巻』「尖閣諸島領有権問題」（1983年）p.582
- ^ “尖閣諸島について” (PDF). 日本国外務省 (2013年3月). 2013年6月16日閲覧。
- ^ 「日向灘と南西諸島海溝で予想される地震、最大M8に引き上げ…政府の地震調査委」読売新聞オンライン（2022年3月25日）2022年6月4日閲覧
- ^ a b 共同通信記事：『東京新聞』夕刊2022年6月2日5面「巨大地震 九州以西で初想定／政府長期評価 M8級の発生確率示さず」参照
- ^ 『沖繩大百科事典 下巻』「南西諸島」（1983年）p.86
- ^ 中村（1996年）p.6
- ^ 河名（1988年）p.19
- ^ a b c d 仲田（2009年）p.43
- ^ 中村（1996年）p.19
- ^ 中村（1996年）p.63
- ^ a b c d e f g 仲田（2009年）p.45
- ^ a b c d 仲田（2009年）p.47
- ^ a b 中村（1996年）p.21
- ^ 中村（1996年）p.13
- ^ “みぞれ、白く舞う 沖縄で雪 久米島で気温「1度」”. 琉球新報: p. 27. (2016年1月25日)
- ^ “沖縄地方の梅雨に関する統計資料（統計期間：1951年 - 2011年）” (PDF). 沖縄気象台 (2012年1月12日). 2013年5月19日閲覧。
- ^ a b 中村（1996年）p.184
- ^ 高良（1990年）pp.82 - 83
- ^ “給水制限の歴史”. 沖縄県企業局. 2013年5月19日閲覧。
- ^ 『日本歴史地名大系』「南西諸島」（2002年）p.70上段
- ^ “よくある質問集 沖縄で雪が降ったことはありますか?”. 気象庁. 2013年5月19日閲覧。
- ^ a b c 仲田（2009年）p.46
- ^ “奄美 115年ぶりの雪”. 琉球新報: p. 27. (2016年1月25日)
- ^ “名護、久米島でみぞれ 気象上「雪」 39年ぶり、本島は初”. 琉球新報: p. 1. (2016年1月25日)
- ^ “那覇 平年値（年・月ごとの値、1981年 - 2010年の平均値）”. 気象庁沖縄気象台. 2013年5月19日閲覧。
- ^ 中村（1996年）p.15
- ^ 中村（1996年）p.186
- ^ 高良（1990年）p.105
- ^ 中村（1996年）p.185
- ^ 高良（1990年）p.109
- ^ 丸山敬, 河井宏允, 奥田泰雄, 林泰一「宮古島を来襲した台風0314号について -その2 被害の特性-」『京都大学防災研究所年報. B』第47巻B、京都大学防災研究所、2004年4月、491-502頁、CRID 1050282677089937024、hdl:2433/129220、ISSN 0386-412X、2023年11月30日閲覧。
- ^ a b 中村（1996年）p.16
- ^ “台風の平年値”. 気象庁. 2013年10月13日閲覧。
- ^ 高良（1990年）p.88
- ^ “沖縄コンパクト事典 「ムーチー」”. 琉球新報 (2003年3月1日). 2013年5月19日閲覧。
- ^ 中村（1996年）p.20
- ^ 仲田（2009年）p.48
[続きの解説]
琉球列島（りゅうきゅうれっとう）
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/06/04 08:40 UTC 版)
「南西諸島」の記事における「琉球列島（りゅうきゅうれっとう）」の解説
琉球海溝と沖縄トラフとの間に形成された背斜部分が弧状となった島嶼群（弧状列島）で、南西諸島のうち、東シナ海の大陸棚上に位置する尖閣諸島と太平洋の深海底上に存在する大東諸島を除く。1907年（明治40年）に発行された地質学者の脇水鉄五郎の著書『沖縄視察談』に見受けられる。上記とは別に、琉球列島は沖縄県全域を構成する島々で、琉球諸島と同義に説明している文献もある。
※この「琉球列島（りゅうきゅうれっとう）」の解説は、「南西諸島」の解説の一部です。
「琉球列島（りゅうきゅうれっとう）」を含む「南西諸島」の記事については、「南西諸島」の概要を参照ください。
琉球列島
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/02/16 22:29 UTC 版)
琉球方言/琉球語/琉球諸語北琉球方言(普通、奄美方言と沖縄方言に分けられるが、奄美徳之島諸方言、沖永良部与論沖縄北部諸方言、沖縄中南部方言に三分する説もある)奄美方言/奄美語奄美大島方言/シマユムタ北奄美大島方言（奄美大島北部） 南奄美大島方言（奄美大島南部、加計呂麻島など） 喜界島方言/シマユミタ（喜界島） 徳之島方言/シマユミィタ（徳之島） 沖永良部島方言/シマムニ（沖永良部島） 与論島方言/ユンヌフトゥバ（与論島） 沖縄方言/沖縄語/ウチナーグチ沖縄北部方言/ヤンバルクトゥーバ（沖縄本島北部、伊平屋島、伊是名島など） 沖縄中南部方言（沖縄本島中南部、慶良間列島、久米島、渡名喜島、粟国島など） 南琉球方言宮古方言/宮古語/ミャークフツ宮古島方言 伊良部島方言 多良間島方言 八重山方言/八重山語/ヤイマムニ石垣島方言 竹富島方言 黒島方言 小浜島方言 新城島方言 西表島方言 鳩間島方言 波照間島方言 与那国方言/与那国語/ドゥナンムヌイ（与那国島） ウチナーヤマトゥーグチ（本土共通語が在来の沖縄方言の干渉を受けて変化した新方言。琉球方言には含まれない）
※この「琉球列島」の解説は、「日本語の方言」の解説の一部です。
「琉球列島」を含む「日本語の方言」の記事については、「日本語の方言」の概要を参照ください。
ウィキペディア小見出し辞書の「琉球列島」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ。
- 琉球列島のページへのリンク
