衛星画像とは? わかりやすく解説

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衛星画像

読み方えいせいがぞう

人工衛星搭載したセンサーにより、地球表面写真化したものをいう。衛星画像の特徴は、以下のことが上げられる。①特定の波長の光やマイクロ波反射強さデジタルデータである。②そのため各波長ごとのデータ特徴にあわせ、分かりやすい画像作成が可能である、またその数量化簡単に可能である。③航空写真異なりラインセンサーなどを使っているので中心投影画像ではない。④衛星画像の先駆けであったランドサットは、当初1画素が地上では120mであったが、現在では1画素1m程度まで向上しているものもある。⑤人工衛星の軌道あわせて撮影周期範囲決められており、任意の撮影一般にできない、すなわち晴れているときに取れるとは限らなく、必要なときに必ずしも取れるものではない。⑥同じ範囲データでは現在のところ航空写真のほうがまだ安価であるが、広範囲データでは同時性優れている

衛星画像

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/16 08:19 UTC 版)

衛星画像の例(ランドサットによる東京湾・トゥルーカラー画像)

衛星画像(えいせいがぞう)とは、地球観測衛星に搭載されるセンサの観測データを画像化したものである。

なお、観測データの画像化には地球自転による誤差を補正する必要があり、画像に利用する光(電磁波)の波長帯(バンド)によって種類がある。インターネットの衛星画像配信では、広域にナチュラルカラー合成画像を使用し、詳細部にトゥルーカラー合成画像を使用する傾向がある。

カラー合成の種類

トゥルーカラー合成

可視域のバンドを用いて画像化したもの。ディスプレイのRGBに対し,R:可視赤色域,G:可視緑色域,B:可視青色域の割り当てを行うカラー合成。

空気の層が写りこみ画像が青っぽくなるものもあるが、衛星を傾けずに真上から観測すると航空写真の色合いに近くなる。

可視域の3バンドをレベル補正して画像化する手順はデジタルカメラRAW画像現像に似ている。ただし、可視域のセンサは反射光を利用しているため、雲の反射率の高さを考慮する必要がある。

赤外カラー合成

可視域と近赤外域のバンドを用いて画像化したもの。ディスプレイのRGBに対し,R:近赤外域,G:可視赤色域,B:可視緑色域の割り当てを行うカラー合成。 植生の部分が赤く表示される。

ナチュラルカラー合成

可視域と近赤外域のバンドを用いて画像化したもの。ディスプレイのRGBに対し,R:可視赤色域,G:近赤外域,B:可視緑色域の割り当てを行うカラー合成。 植生の部分がトゥルーカラー合成よりも鮮やかに緑色で表示される。植生の部分が自然な色合いのためナチュラルカラーと呼ばれる。客観的な評価になるため様々な表現方法がある。 不可視域のバンドを用いるため一部の色合いはおかしくなるが、アルゴリズムの進化により地表面の色合いはかなり自然に見えるようになった。

フォールスカラー合成

トゥルーカラー合成以外のカラー合成全てを意味する。上記の赤外カラー合成やナチュラルカラー合成も含む。衛星画像は近赤外域など可視域以外の光(電磁波)も観測することがほとんどなので,それを可視化すると自ずとフォールスカラー合成になる。 目的にあわせてセンサのデータを組み合わせて、適切と思われる色彩で画像化したもの。人間の見た目とは異なるためフォールスカラーと呼ばれる。 たとえば、赤外線とマイクロ波を組み合わせて緑地を強調表示して、植生状況を知る事ができる。

シュードカラー画像

単一のバンド,指数化画像などの明暗(グレースケール)を色の変化で表した画像であり,微妙な値の変化を色の違いとして強調できる。NDVI(正規化差植生指数)や熱赤外バンドの表現によく使われる。

関連項目

外部リンク

  • Zoom EARTH 各配信サイトの衛星画像を切り替えて表示できる。まったく同じ衛星・時期の観測データが採用されていて色合いが違うことが分かる(Yahoo!のみトゥルーカラー)。

衛星画像

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/04 05:26 UTC 版)

ランドサット7号」の記事における「衛星画像」の解説

1998年8月NASAは、地球陸上部分のほとんど全てカバーするLandsat GeoCoverを作成するための企業アースサットを設立した。GeoCoverは、2000年頃に色調整をしたデジタル画像のEarthSat NaturalVueに拡張された。 Google MapsGoogle EarthMSN MapsYahoo Maps等のウェブマッピングサービスの多くは、ランドサット7号画像データ基づいている。

※この「衛星画像」の解説は、「ランドサット7号」の解説の一部です。
「衛星画像」を含む「ランドサット7号」の記事については、「ランドサット7号」の概要を参照ください。

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