衛星画像とは? わかりやすく解説

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衛星画像

読み方えいせいがぞう

人工衛星搭載したセンサーにより、地球表面写真化したものをいう。衛星画像の特徴は、以下のことが上げられる。①特定の波長の光やマイクロ波反射強さデジタルデータである。②そのため各波長ごとのデータ特徴にあわせ、分かりやすい画像作成が可能である、またその数量化簡単に可能である。③航空写真異なりラインセンサーなどを使っているので中心投影画像ではない。④衛星画像の先駆けであったランドサットは、当初1画素が地上では120mであったが、現在では1画素1m程度まで向上しているものもある。⑤人工衛星の軌道あわせて撮影周期範囲決められており、任意の撮影一般にできない、すなわち晴れているときに取れるとは限らなく、必要なときに必ずしも取れるものではない。⑥同じ範囲データでは現在のところ航空写真のほうがまだ安価であるが、広範囲データでは同時性優れている

衛星画像

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/12/06 22:51 UTC 版)

1946年10月24日に打ち上げられたV-2 No. 13英語版から弾道飛行で撮影された史上初の宇宙から撮影された地球の写真英語版[1]
衛星画像の例(ランドサットによる東京湾・トゥルーカラー画像)
アメリカの偵察衛星コロナが撮影した写真の回収。
宇宙から降下してきた写真を回収する輸送機。

衛星画像(えいせいがぞう)とは、地球観測衛星に搭載されるセンサの観測データを画像化したものである。

なお、観測データの画像化には地球自転による誤差を補正する必要があり、画像に利用する光(電磁波)の波長帯(バンド)によって種類がある。インターネットの衛星画像配信では、広域にナチュラルカラー合成画像を使用し、詳細部にトゥルーカラー合成画像を使用する傾向がある。

カラー合成の種類

トゥルーカラー合成

可視域のバンドを用いて画像化したもの。ディスプレイのRGBに対し,R:可視赤色域,G:可視緑色域,B:可視青色域の割り当てを行うカラー合成。

空気の層が写りこみ画像が青っぽくなるものもあるが、衛星を傾けずに真上から観測すると航空写真の色合いに近くなる。

可視域の3バンドをレベル補正して画像化する手順はデジタルカメラRAW画像現像に似ている。ただし、可視域のセンサは反射光を利用しているため、雲の反射率の高さを考慮する必要がある。

赤外カラー合成

可視域と近赤外域のバンドを用いて画像化したもの。ディスプレイのRGBに対し,R:近赤外域,G:可視赤色域,B:可視緑色域の割り当てを行うカラー合成。 植生の部分が赤く表示される。

ナチュラルカラー合成

可視域と近赤外域のバンドを用いて画像化したもの。ディスプレイのRGBに対し,R:可視赤色域,G:近赤外域,B:可視緑色域の割り当てを行うカラー合成。 植生の部分がトゥルーカラー合成よりも鮮やかに緑色で表示される。植生の部分が自然な色合いのためナチュラルカラーと呼ばれる。客観的な評価になるため様々な表現方法がある。 不可視域のバンドを用いるため一部の色合いはおかしくなるが、アルゴリズムの進化により地表面の色合いはかなり自然に見えるようになった。

フォールスカラー合成

トゥルーカラー合成以外のカラー合成全てを意味する。上記の赤外カラー合成やナチュラルカラー合成も含む。衛星画像は近赤外域など可視域以外の光(電磁波)も観測することがほとんどなので,それを可視化すると自ずとフォールスカラー合成になる。 目的にあわせてセンサのデータを組み合わせて、適切と思われる色彩で画像化したもの。人間の見た目とは異なるためフォールスカラーと呼ばれる。 たとえば、赤外線とマイクロ波を組み合わせて緑地を強調表示して、植生状況を知る事ができる。

シュードカラー画像

単一のバンド,指数化画像などの明暗(グレースケール)を色の変化で表した画像であり,微妙な値の変化を色の違いとして強調できる。NDVI(正規化差植生指数)や熱赤外バンドの表現によく使われる。

歴史

1946年10月24日、アメリカのホワイトサンズ・ミサイル実験場から打ち上げられたV-2 No. 13英語版によって、史上初の宇宙からの地球の写真英語版が1.5秒ごとに1枚撮影された。しかし、衛星軌道ではなく最高高度105㎞に達する弾道軌道で宇宙から地球を撮影したものであった[1]。衛星軌道上から人工衛星による初の衛星写真撮影は、1959年8月7日に打ち上げられたアメリカのエクスプローラー6号によって行われた[2][3]

月の写真は、1959年10月4日に打上げられたソビエト連邦のルナ3号によって、10月7日に初めて月の裏側の写真が撮影された[4]

人による宇宙からの初の撮影は、1961年8月7日に打ち上げられたボストーク2号の乗組員ゲルマン・チトフが映画用35ミリフィルムで地球を撮影したものである[5]

画像の入手

地球観測衛星や偵察衛星、商業衛星などから画像が入手される。

商業で販売している場合は、ライセンスを購入する必要がある[6][7]

販売・提供組織

冷戦終結後のアメリカの偵察衛星コロナKH-5KH-6の取得した衛星画像の機密が1995年の大統領令『Executive Order 12951』で解除され[10]、商業や研究での活用が行われている。

また、ロシア側からも冷戦後に全世界へ販売が行われており、大きく3系統の販売経路があるとされる。ソビエト連邦の地球観測衛星Resurs-Fロシア語版の系統、NPOエネルギアの系統、偵察衛星の画像を扱うSovinformsputnik(совинформспутник)の系統である[11]

出典

  1. ^ a b Inc, mediagene (2023年8月24日). “人類による宇宙探索の足跡。宇宙から撮影された地球の歴史的写真9選”. www.gizmodo.jp. 2025年12月6日閲覧。
  2. ^ Explorer 6 Satellite (Reconstructed Replica) | National Air and Space Museum”. airandspace.si.edu. 2025年12月6日閲覧。
  3. ^ First Picture from Explorer VI Satellite”. NASA. 2009年11月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年12月6日閲覧。
  4. ^ 10月 7日 月探査機ルナ3号が月の裏側を撮影(1959年)”. ブルーバックス | 講談社 (2020年10月6日). 2025年12月6日閲覧。
  5. ^ Reichhardt, Tony. “The First Photographer in Space” (英語). Smithsonian Magazine. 2025年12月6日閲覧。
  6. ^ 衛星データ購入の落とし穴!初心者が戸惑いがちなポイント7選”. 宙畑. 2025年12月6日閲覧。
  7. ^ 超高解像度の衛星画像をサブスクで楽しむ! (2) 超高解像度の衛星画像をサブスク購入してみよう | TECH+(テックプラス)”. news.mynavi.jp (2022年7月20日). 2025年12月6日閲覧。
  8. ^ アポロ計画にも影響を与えたリモートセンシングと地球の地図づくり”. 宙畑. 2025年12月6日閲覧。
  9. ^ 管理者 (2023年1月20日). “衛星データを無料で楽しむ!Tellus(テルース)の実力を知る | 経済産業省 METI Journal ONLINE”. journal.meti.go.jp. 2025年12月6日閲覧。
  10. ^   (英語) Executive Order 12951, ウィキソースより閲覧。 
  11. ^ ロシアの衛星写真データ」『日本リモートセンシング学会誌』、doi:10.11440/rssj1981.14.1732025年12月6日閲覧 

関連項目

外部リンク

  • Zoom EARTH 各配信サイトの衛星画像を切り替えて表示できる。まったく同じ衛星・時期の観測データが採用されていて色合いが違うことが分かる(Yahoo!のみトゥルーカラー)。
  • USGS EROS Archive - Products Overview - 米国地質調査所の航空写真・衛星写真アーカイブ。冷戦時代に活躍したアメリカ製の偵察衛星コロナ (人工衛星)、KH-5、KH-9などが機密解除され、考古学研究などに活用されている。

衛星画像

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/04 05:26 UTC 版)

ランドサット7号」の記事における「衛星画像」の解説

1998年8月NASAは、地球陸上部分のほとんど全てカバーするLandsat GeoCoverを作成するための企業アースサットを設立した。GeoCoverは、2000年頃に色調整をしたデジタル画像のEarthSat NaturalVueに拡張された。 Google MapsGoogle EarthMSN MapsYahoo Maps等のウェブマッピングサービスの多くは、ランドサット7号画像データ基づいている。

※この「衛星画像」の解説は、「ランドサット7号」の解説の一部です。
「衛星画像」を含む「ランドサット7号」の記事については、「ランドサット7号」の概要を参照ください。

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