衛星画像利用者への影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 07:00 UTC 版)
「ひまわり5号」の記事における「衛星画像利用者への影響」の解説
MTSATの打ち上げ失敗を受け、GOESの画像を受信する必要が生じたことから、日本のみならず他国の気象機関は、GMS-5での中継能力に障害が出た場合に備え、GOESのGVAR情報を受信するための受信装置を、一時的にレンタルで借りるなどといったことが実際に行われた。日本では、受信装置を気象衛星センター内に設置して2003年4月から受信を開始、GOESのGVAR画像を地球シミュレーターを使ってGMSのVISSRフォーマットにコンバートし、GMS-5経由でユーザーに配信した。近隣諸国では、早いところでは2003年3月にGOES-GVAR受信装置をレンタルで借り、5月22日の運用にあわせて受信を本格的に開始。韓国も2003年7月にはGVAR受信装置を借りてきて、実際に受信を行った。 画像の品質は、日の出入り時刻頃を中心に、可視画像のノイズ混入の程度が著しく、特に濃度の薄い雲やディテールを要する対流雲の高さなどの推定に問題が生じている。また、波長による違いで最も影響を受ける、長波長放射量、海面水温情報、降水量関係は、GOESで運用されている間、観測情報がこれまでのGMSと比較できないなどの理由から、統計処理は行われていない。
※この「衛星画像利用者への影響」の解説は、「ひまわり5号」の解説の一部です。
「衛星画像利用者への影響」を含む「ひまわり5号」の記事については、「ひまわり5号」の概要を参照ください。
- 衛星画像利用者への影響のページへのリンク