あわせてとは? わかりやすく解説

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併せて

読み方:あわせて

「併せて」とは、文中用いると「並行して」という副詞なり文頭で用いると「同時に」という接続詞になる異な二つ上のものを一緒にすることを意味する表現。なお、「併せて」の表記には使い分けがある。一般的に「併せて」は接続詞的な用法用いケースでは「あわせて」、副詞的な用法用いケースでは「併せて」と表記をする。「併せて」を接続詞として用い場合に「あわせて」と平仮名表記するのは、内閣訓令第1号公⽤⽂における漢字使⽤等について」において、「及び」「並びに」「又は」「若しくは以外の接続詞原則として仮名で書くと規定されていることによる

「併せて」の接続詞的な用法

「併せて」の接続詞的な用法とは、二つ上の事柄存在前提に、これを「同時に一緒に、あわせて(行う)」という使い方となり、「あわせて」と表記する。たとえば「あわせて、同封した書類へのご記入もよろしくお願いいたします」などがこれにあたる。このとき、発信者の依頼内容は、同封した書類への記入以外に、先行して依頼している何か別の要件があることが前提となる。その要件実行してもらったうえで、同時に同封した書類への記入依頼しているのである

「併せて」の副詞的な用法

「併せて」の副詞的な用法とは、二つ上の事柄を「並行して(行う)」という使い方を示す。たとえば「第一案と併せて、第二案内容について検討お願いいたします」などの例を挙げることができる。副詞として「検討する」に掛かる「併せて」は、どのような様態で「検討する」のかを示しているもので、「第一案検討お願いします並行して第二案検討お願いします」という内容コンパクトにまとめた表現となる。この「併せて」の用例として、現代でも頻繁に使われることわざに、古代中国文語である漢文に材を取った漁夫の利」がある。「漁者得而并擒之」がその一節で、「漁者得て之を并(あは)せ擒(とら)ふ」と書き下し、「漁師がこれ(ハマグリの)の両方一緒に捕らえた」という意味となる。ハマグリ捕らえ並行して捕らえたことを示した表現である。

「合わせて」と「併せて」の違い

「併せて」の同訓異字語に「合わせて」があり、しばしば両者混用されるケースもあるが、厳密な使い分けがある。「合わせて」とは主に「複数のものをひとまとめにする」「基準通り合わせる」「正しい状態に戻す」などの意味を持つ表現である。別の言葉言い換えると「統合する合計する一体化する」や「一致させる重ね合わせる」、「調整する正常化する」などとなる。「会計合わせて1万円となった」のようにお金合算をいう場合、「一緒に旅行するために、2人スケジュール合わせておく」のように事柄一致させる場合、「遅れた時計正し時刻合わせておく」のようにものごと修復する場合などでは、「合わせて」を使う。いっしょにまとめる、フィットさせるという意味が根底にあり、個々存在前提とした「併せて」とは使い方異なる。

参加者非常に多いので、あわせて申し込むのが大変だった」という表現は、参加者都合調整して申し込むのが大変だったという意味なので「合わせて」を用いるべきであり、もし「併せて」を用いとすれば、「参加者非常に多いので、日程調整と併せて宿泊先確保を行うのが大変だった」のように、並行して行う事柄2つ上明記されていることが必要である。また、言い回しによっては使う漢字固定されている場合もある。たとえば「手を合わせて拝む」「気持ち合わせて事に当たる」「楽器合わせて歌う」「男女合わせて20人のパーティー」「万障繰り合わせ出席する」などには「合わせて」が適用される一方で公共料金と併せて税金も払う」「清濁併せ呑む」などは「併せて」の漢字用いる。

このほか、場面によっては「併せて」「合わせて」のどちらを使用しても可能となる言い回しもある。たとえばスピーチなどの口述を、文章改めるといったテープ起こしなどの事例である。「長々お話申し上げてまいりましたが、あわせて皆さまご多幸お祈り申し上げ気持ち表れお許しいただいてご挨拶代えさせていただきたい存じます」などという発言では、「あわせて」を「併せて」「合わせて」のうちのどちらを用いるべきか判断に迷うというケース少なくないこのような場合には、無理に漢字改めることはせず「あわせて」と仮名にひらいたままにする。

「併せて」の読み方

「併せて」は「あわせて」と読む。訓読みとして常用漢字表内にある読み方である。

「併せて」の熟語・言い回し

併せてご確認くださいとは


「併せてご確認ください」とは、先方確認をしてもらいたいことが複数あって、まず先に依頼終え、さらにその依頼事項並行してもう一つ依頼重ね場合常套句である。そのため、依頼する内容一つである場合にはこの表現成立しないことになる。たとえば「先ほど社内研修へのご参加お疲れさまでした内容をまとめた振り返り資料お送りしましたので、次回開催時までに目を通しておいてください。なお、次回予定していた講師都合により、事前にお知らせしていた日程一部変更になっております。併せてご確認ください」といった内容場合依頼する内容は、「①振り返り資料に目を通すこと」「②次回の日程の変更確認すること」の二つとなる。このうち①②どちらかでも依頼なされない場合は、「併せて」という表現不適当となる。逆に①②のほかに③④…と依頼事が増えたとしても、それぞれ独立した内容であれば、「併せてご確認ください」という言い回し正しく成立する

と併せてとは


「と併せて」とは、「二つ上のものがあってこれを並行して(行う)」という意味になる。「~と併せて~する」の表現用いケースには、「マンションと併せて公園造成する」「映画館と併せてレストラン建設する」などの表現考えられる。この言い回しを使う場合は、「①マンション」「②公園」、「①映画館」「②レストラン」などのように並行して行う対象の①と②が原則として異質のものでなくてはならない。たとえば「マンションと併せてエレベーター設置する」という表現違和感感じるのは、前提としてエレベーターマンション一部であると了解されているからである。このような一致合体の意味で「あわせて」を用い場合は「合わせて」を使い、「マンション合わせてエレベーター設置する」などとしなくてはならない

「併せて」の使い方・例文

「併せて」を使った例文としては、・「住所変更と併せて免許の更新も行う」・「毎食後の歯磨きと併せてフロスを使う習慣定着した」・「一般公開に併せて記念講演会企画する」・「本業と併せて副業も行うことが普通になってきた」・「この二つ融資は併せて利用することはできない」・「書店と併せてカフェ設置することで売り上げの向上を見込むことができる」・「高齢者施設と併せて医療施設開設する」などといった一般的な使用例が考えられる
また、ビジネスシーンでは・「資料チェックと併せてアドバイスよろしくお願いします」・「この度ご協力感謝いたしますとともに貴重なご指摘頂戴いたしましたこと、併せて御礼申し上げます」・「不手際ありましたことを反省いたしますとともに、併せて深くお詫び申し上げます」「企画書作成先様への事前連絡、併せてお願いします」・「以下に改善案記しました内容ご確認いただき、併せてご意見頂戴できれば存じます」などの表現挙げられる

あわせ‐て〔あはせ‐〕【合(わ)せて/併せて】

読み方:あわせて

連語

副詞的に用いて総計して。全部で。「参加者は—五〇〇名」

接続詞的に用いて)その上さらに。同時に。「新年およろこび申し上げ、—皆様の御健康をお祈りいたします

「合せて」に似た言葉

会わせて、併せて、遭せて、合わせて

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「あわせて」の例文・使い方・用例・文例

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