にほん‐りょうり〔‐レウリ〕【日本料理】
日本料理
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日本料理(にほんりょうり/にっぽんりょうり)は、日本の風土と社会で発達した料理をいう[2][3][4]。洋食に対して「和食(わしょく)」とも呼ぶ[5]。食品本来の味を利用し、旬などの季節感を大切にする特徴がある[2]。
注釈
出典
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日本料理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 10:01 UTC 版)
ワカメの茎の部分を思わせる歯切れを生かし、軽く茹でたものを、ぬたや和え物、ピクルス。酢の物などにする。炒め物などにも使われる。
※この「日本料理」の解説は、「ハナビラタケ」の解説の一部です。
「日本料理」を含む「ハナビラタケ」の記事については、「ハナビラタケ」の概要を参照ください。
日本料理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/14 09:58 UTC 版)
調味料が料理名になったもの 淡雪蒸し(あわゆきむし・泡雪とも) メレンゲを魚等にかけて蒸した料理。 蕪蒸し (かぶらむし) おろしたり千切りにしたカブを魚等にかぶせて蒸した料理。 酒蒸し(さかむし・さけむし) 鯛などの白身魚やアサリなどの貝類に日本酒を振り掛けて蒸す。酒は臭み取りの効果がある。 容器が料理名になったもの 茶碗蒸し ふた付きの茶碗にとき卵・だし汁・具(鶏肉、エビ、銀杏、かまぼこなど)を入れて蒸す。小田巻蒸し - 茶碗蒸しにうどんを入れたもの。大阪名物。 土瓶蒸し マツタケとハモなどをだし汁とともに土瓶に入れて蒸す。 柚釜(ゆがま・柚子釜とも) くりぬいたユズを器にして蒸したもの。タイの白子柚釜蒸し 蒸し焼きの別名 (調理法) 焙烙蒸し(焙烙焼き)は、焙烙に塩を敷き蒸し焼きにする料理法。魚やキノコなど。 塩窯蒸し(塩釜焼き)は、鍋などに塩を大量に敷き詰めて素材を載せ藁などでおおう、あるいは素材を大量の塩で包み、蒸し焼きにする料理法。肉、魚など。 その他 蒸しパン もち米料理 もち米を調理する際は、炊く方法を取るうるち米と違って蒸すことが多い。古代においては甑が使用された。もち、赤飯、飯蒸しなど。 和菓子 外郎、軽羹、すあま、饅頭、蒸し羊羹など蒸して加工する。
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日本料理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 23:55 UTC 版)
生食、焼き物 旬になると、掘ったその日のうちに調理または販売・出荷されるタケノコが直売所や食料品・飲食店などに出回り、「朝堀筍」と称されることも多い。掘りたてを皮付きのまま炭火焼きにした焼き物のほか、特に新鮮なものであれば生や、軽く湯がいた刺身として味わえる。これを目当てに、タケノコ掘りに出かける人も多い。 煮物 鰹節で出汁を煮含めるものが多い。そのまま煮詰める土佐煮や、ワカメと合わせた若竹煮が代表的な調理法で、中程より上の柔らかい部分が適する。 汁物 北信地域と新潟県上越地域での調理法で、チシマザサのタケノコをサバの水煮の缶詰と一緒に味噌汁とする。 揚げ物 アク抜きしたものは水分が多く、おいしく天ぷらにするには技術が要る。 その他具材 タケノコご飯、吸い物、八宝菜などの炒め物、カレーの具にも使われる。宮崎県北方町の郷土料理に、乾燥品をもどして煮たタケノコに酢飯を詰めた「竹の子ずし」があり、歯ごたえや風味がシナチクに似て、いりこやシイタケの出汁を含んで甘い。 皮 柔らかい皮(甘皮)は、本体と同じく食用にされる。固い皮はおむすびを包むなど食器・包装材代わりに利用されるほか、梅干しを包んで子供のおやつにする。
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日本料理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 20:08 UTC 版)
日本料理の基礎となる「切る」「煮る」「蒸す」「焼く」「揚げる」など、基本から応用まで。
※この「日本料理」の解説は、「池袋調理師専門学校」の解説の一部です。
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日本料理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 21:11 UTC 版)
伝統的な日本料理である本膳料理では「一汁三菜」「二汁五菜」「三汁五菜」などの形式があり膳が増えると汁物や菜が増える。現代的な食事の組み合わせでは「一汁一菜」や「一汁二菜」の形式もある。 例えば一汁三菜の形式では、主食(ご飯や麺類など)+汁物+主菜(魚料理や肉料理)+副菜(煮物など)+副副菜(和え物や漬物など)の構成となる。配膳では左前が主食、右前が汁物、右奥が主菜、左奥が副菜、中央が副副菜となる。なお、丼物や麺類の一品献立や鍋物など主食と副食という構成にはなっていない形式の料理もある。 「おかず」も参照
※この「日本料理」の解説は、「副食」の解説の一部です。
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日本料理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 10:17 UTC 版)
江戸時代前期(1643年)に発行された『料理物語』に「だしはかつお」、1777年『倭訓栞』(谷川士清)には「垂汁または煮出」と「タレ」と「ダシ」が書かれている。現在は出汁と書いてだしと読む表記やだし汁という表記がみられる。 グルタミン酸のコンブと、イノシン酸の削り節などの魚介類やグアニル酸の椎茸などを単品、または組み合わて出汁をとる(「出汁を引く」とも言う)。煮たり、乾物を水に長時間浸したりして、出汁成分を抽出する。明治時代以降は西洋・中国料理の影響もあって肉類など食材の幅が広がり、鶏肉やスッポン、ウミガメ、豚骨・牛骨などが使われることもある。鍋料理では、出汁を入れて煮た各種の具材からも出汁が出て味を深め、最後は米飯や麺類を入れて食べる、いわゆる「〆(しめ)」づくりに使われる。 後述する西洋料理のだしなどが数時間程度かかるのに対して、昆布や鰹節、煮干しでだしをとるのは、数分-数十分と短時間である。家庭での和風出汁づくりは手間がかかるため、食品メーカーは簡単に煮出せる出汁入りバッグや、顆粒・粉末・液状のインスタント出汁を販売している。食品メーカーや外食産業や食品メーカーでは素材や抽出方法に独自の工夫をした出汁を使うことが多い。特に飲食店では、そのレシピを秘密にする料理人が珍しくない。 精進料理ではコンブ、椎茸の他に、大豆、モヤシ、六条豆腐(塩蔵した乾燥豆腐)なども用いられる。 だしは麺類や、おでんなどの鍋料理や煮物など様々に用いられる。また、和え物の味付けに利用したり、酢などを割って二杯酢など別の調味料としたり、一夜漬けなどの調味に使用する事がある。西日本において「だし」と表記する場合は、うどん用のつゆそのものを指すことがあるが、料亭などでは「だし」と「つゆ」を正しく使い分けており、料理に詳しくない者が誤用したものが広がった呼び方である。また讃岐うどんで知られる香川県では、つゆの作成のために、だしを醤油に抽出させただし醤油が置かれる。 だしを取った後の昆布、鰹節といっただしがらも、醤油等で味を付け、佃煮やふりかけなどに利用されることがある。 日本国外においても、日本風のだしを素材の持ち味を引き出す隠し味として西洋料理に応用する試みが行われている。 日本料理では吸物に用いる一番だしや、下味を付けたり汁物に用いる二番だしなど用途によってだしを使い分ける。 だしには以下のようなものがある。 あわせだし - 複数の食品からとっただし。特に昆布と鰹節のあわせだしが使われる。一番だし - 主に吸物に用いる。鍋に水2リットルと昆布20グラムを入れて煮て、沸騰直前に昆布を取り出す。鰹節30グラムを入れたら火を止める。鰹節が沈んだら漉す。 二番だし - 汁物等様々に用いる。鍋に水2リットルと、一番だしで用いた昆布と鰹節を入れて煮、沸騰したら火を止めて漉す。おいがつおを加える場合もある。 精進だし - 肉を禁じた、精進料理に使われるだし。コンブ・干し椎茸・かんぴょう・大豆・小豆などを水につけたり煮たりして取る。 八方だし - だしに塩で味をつけたもの。醤油とみりんで味を付ける場合もある。下味を付けたり煮炊きに用いる。 また地域や用途によって以下のようなものがある 関東風そばつゆのだし - 主に関東での蕎麦で使うだし。沸騰した湯のなかに、鰹節やソウダガツオの削り節などを入れてそのまま1時間ほど煮出してから絞り漉す。このだしに、醤油と砂糖のみりんのかえしを入れて、つゆとなる。 関西風うどんつゆのだし - 主に関西でのうどんで使うだし。コンブを煮てしばらく沸騰してから取り出す。鰹節にサバ、ウルメイワシの削り節のブレンドを加えて入れて煮出してから漉し絞る。このだしに、醤油と砂糖とみりんを入れて、つゆとなる。 鹿児島県の食品業界は、様々な材料から出汁をとる食文化のブランド化を図る「出汁の王国・鹿児島」プロジェクトを展開している。 沖縄料理のだし - 沖縄料理では、鰹だしと昆布だしの他、豚のばら肉の茹で汁を濾したものを豚だしとして用いる。 ラーメン汁のだし - ラーメンの出汁は鶏肋や豚骨、野菜、コンブ、煮干し、鰹節やサバ節など様々である。 近年は、高血圧や生活習慣病を予防するため、料理中の塩分を減らし、代わりに出汁の旨味で満足感を維持する取り組みが広がっている。青森県が進める「だし活」プロジェクトがその一例である。 昆布・カツオ節が手に入らない山間部では、干し椎茸・切り干し大根のほか、淡水魚の煮干し・タニシ・イナゴ・干し肉が出汁に使われていた。囲炉裏で雑炊・すいとんが作られ、出汁がらも具として食べられていた。
※この「日本料理」の解説は、「出汁」の解説の一部です。
「日本料理」を含む「出汁」の記事については、「出汁」の概要を参照ください。
「日本料理」の例文・使い方・用例・文例
- あなたは日本料理のよい本をたくさん持っていますね.一冊貸していただけますか
- おいしい日本料理の店を知っている
- 率直に言うと日本料理は好きでない
- 近所に日本料理の店が出来ました
- 蒲焼きはウナギを使った日本料理のひとつだ。
- ところで、あなたは日本料理を作るのですか?
- あなたは私に日本料理を教えてくれるのですか。
- このレストランの料理は和洋折衷だけれども、私はいつも日本料理だけ頼む。
- 彼らは家で調理本を見ながら日本料理を作ろうと考えている。
- 今度は私が日本料理を作りますね。
- 今度は私があなたに日本料理を作ります。
- あなたの好きな日本料理は何ですか?
- あなたはどんな種類の日本料理が好きですか?
- これらの他にもたくさんの日本料理があります。
- これらは伝統的な日本料理です。
- あなたは日本料理をどう思いますか?
- あなたは日本料理をいくつか知っていますか。
- あなたはどんな日本料理が好きですか。
- でも、私は本物の日本料理が食べたくなると思います。
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