肉じゃが
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/22 04:59 UTC 版)
肉じゃが(にくじゃが)は、日本の煮込み料理の一つである。「肉じゃが」と呼称されるのは、1970年代中盤以降とされる[1]。
注釈
- ^ 1918年(大正7年)に海軍が発行した教科書では「シチユウ」のレシピにおいて、ワインもバターも必要としてはいない。海軍教育本部 編『海軍五等主厨厨業教科書』,帝国海軍社出版部,大正7. 国立国会図書館デジタルコレクション、65-66コマ目、105-106頁
- ^ 1908年(明治41年)に舞鶴海兵団より発行された『海軍割烹術参考書』において「シチユードビーフ」の名前でビーフシチューのレシピが記載されているが、ワイン、バターを使ってはいない。
- ^ ご当地論争の経緯の詳細は、高森(2006年、pp.237-255)に詳述されている。
- ^ 高森[2006年、pp.15,254]によると、この資料が同学校に保管されるようになったのは、次のような経緯による。『海軍厨業管理教科書』を昭和13年に東京・築地の海軍経理学校が発行した。戦後、広島の江田島が進駐軍から返還されたのち、旧海軍の関係者が江田島の海上自衛隊術科学校に持ち込んだらしい。昭和50年、組織改編があって、その機能の一部が舞鶴に移転した(海上自衛隊第4術科学校)。それに伴って昭和53年ごろ、本書が舞鶴の図書室に移送された。なお、高森は舞鶴に勤務しており、この資料の発掘にあずかった。
出典
- ^ 畑中三応子『ファッションフード、あります。』2013年、紀伊國屋書店 ISBN 9784314010979
- ^ a b 魚柄仁之助『国民食の履歴書: カレー、マヨネーズ、ソース、餃子、肉じゃが』2020年、青弓社 ISBN 9784787220875
- ^ “ずっとやってる『肉じゃが戦争』って?”. ライブドアニュース. 2023年2月2日閲覧。
- ^ “肉じゃがはアレを作ろうとして誕生!? 日本で独自発展した「和製洋食」の数々”. Sirabee (2015年3月28日). 2023年2月3日閲覧。
- ^ “『類聚法規第十二編 下巻 自第十一類至第二十類』,司法省,1891. 国立国会図書館デジタルコレクション、601コマ”. dl.ndl.go.jp. 2023年1月23日閲覧。
- ^ “法令全書. 明治22年 - 国立国会図書館デジタルコレクション、294コマ”. dl.ndl.go.jp. 2023年1月31日閲覧。
- ^ dragoner(石動竜仁) (2018年3月15日). “「肉じゃが発祥の地」をめぐる真相”. Yahoo!個人. 2021年8月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月17日閲覧。
- ^ “舞鶴が肉じゃが発祥の地なのか?”. まいづる肉じゃがまつり実行委員会. 2023年1月30日閲覧。
- ^ 「住民主導でまちを導く 清水孝夫」『月刊ろうきん』第45巻第3号、全国労働金庫協会、1999年6月、31-33頁。(オンライン版、国立国会図書館デジタルコレクション)インタビューを受けた清水孝夫は当時の舞鶴まちづくり市民協議会会長。東郷平八郎とビーフシチューを肉じゃがの由来だとする話を清水が創作したことが記事33ページに述べられている。
- ^ 『旧軍港4市で食文化交流 「肉じゃが発祥の地」の仕掛け人 清水孝夫さん』『毎日新聞』1998年10月24日付、地方版/京都、20面
- ^ まいづる肉じゃがまつり実行委員会
- ^ くれ肉じゃがの会[リンク切れ]
- ^ “アイルランドの肉じゃが!「アイリッシュシチュー」のほっこりレシピ”. macaro-ni (2018年2月23日). 2022年10月8日閲覧。
- ^ “【閉店】英国にも肉じゃが!?NHK「世界入りにくい居酒屋」登場の「ONE BRIDEWELL」でリバプールを味わう!”. エアロプレイン (2015年2月12日). 2022年10月8日閲覧。
- ^ “フランス風肉じゃが ベックオフ レシピ・作り方”. クラシル (2018年2月23日). 2022年10月8日閲覧。
- ^ a b “「肉じゃが」はどこで生まれたのか? 〜広島・呉発祥説を追う〜”. メシ通 | ホットペッパーグルメ. リクルート (2019年12月3日). 2020年12月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月29日閲覧。
- ^ 軍隊調理法、 糧友会 編、1928年(昭和3年)、国立国会図書館デジタルコレクション。
[続きの解説]
「肉じゃが」の例文・使い方・用例・文例
- 肉じゃがのページへのリンク