成型肉
食肉加工で生じた屑肉を集めて固め、食用に適する大きさに整えた肉のこと。細切れの肉片を寄せ集め、増粘剤「カラギーナン」などを接着剤に使用してある程度のサイズにされる。
成形肉の味や品質全般は通常に食肉に比べるべくもないが、原料は肉であるため一応の風味が楽しめる。もともとが屑肉であるため、安価で流通する。そのため、成型肉を通常の肉と偽って提供する店舗や販売業者が出てきて食品偽装問題に発展することもある。
成型肉の加工に使用される接着剤は、いくつか種類があるが、ものによってはアレルギーを引き起こす可能性がある。
2012年初頭には、米国で量産されている低品質の成型肉、通称「ピンクスライム」が英国メディアに取り上げられ、欧米を中心に物議を醸した。米国内の学校給食や大手ファストフード店でも一般的に使用されたいたが、一連の報道を背景に使用を取りやめると宣言する企業が相次いだ。
成型肉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/05 16:36 UTC 版)
成型肉(せいけいにく、成形肉とも)は、細かい屑肉や内臓肉を軟化剤で柔らかくして結着剤で固め、圧力を加えることで形状を整えた食肉。牛肉の赤身に牛脂や食品添加物などを注射した、「インジェクション加工」と呼ばれる処理を施した肉は含まれない(分類としては加工肉となる)。
- ^ Q1 「サイコロステーキ(結着肉)」の名称はどのように表示したらよいですか。(東京都福祉保健局)
- ^ “株式会社フォルクスに対する排除命令について” (プレスリリース), 公正取引委員会, (2005年11月18日) , "あたかも,当該料理に使用している肉は,牛の生肉の切り身であるかのように表示していたが,実際には,牛の成型肉(牛の生肉,脂身等を人工的に結着し,形状を整えたもの)であった。"
成型肉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 09:07 UTC 版)
安価で形状が不定のくず肉などに脂肪を加え、結着剤で固め成型したもの。カルビやハラミ、キューブ状のものはサイコロステーキなどの名称で、一般の精肉に混じって販売されている。外食チェーン店などで不当表示がしばしば問題になる。
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