肉

デジタル大辞泉

しし【^▽肉／^×宍】

読み方：しし

１ 人のからだの肉。

「身(せい)は短(ひく)き方にて、—肥満(こえ)たり」〈柳浪・黒蜥蜴〉

２ 猪(いのしし)・鹿(しか)などの食用肉。

「猪(ゐ)の—、鹿(か)の—はしらず」〈平家・一一〉

にく【肉】

読み方：にく

［音］ニク（呉）　［訓］しし

［学習漢字］2年

１ 動物の皮下で骨を包む柔らかい組織。「肉塊・肉片／筋肉・贅肉(ぜいにく)・皮肉・髀肉(ひにく)」

２ 食用にする動物の肉。「肉牛・肉汁・肉食／牛肉・魚肉・鶏肉・酒肉・生肉・精肉・冷肉」

３ 人のからだ。「肉体・肉薄・肉欲／苦肉・霊肉」

４ 生身ですること。じか。「肉眼・肉声・肉筆」

５ 身近なもの。血縁。「肉親／骨肉」

６ 肉のように柔らかいもの。「印肉・果肉・朱肉・梅肉・葉肉」

［難読］肉叢(ししむら)・肉豆蔲(にくずく)・肉刺(まめ)

にく【肉】

読み方：にく

１ 動物の皮膚の下にあって骨に付着している柔らかい部分。主に筋肉から成る。「—がつく」

２ 食用にする動物の筋肉や脂肪の部分。特に、鳥獣のそれをいう。「魚よりも—を好む」

３ 果物などの、皮と種子の間にある部分。果肉。「—の厚い果実」

４ 精神に対する人間のからだ。肉体。「霊と—の合一」

５ 物の厚み。「—の厚い紙」

６ 骨格・基本となる部分に付け加えられる、内容の厚み・深み・豊かさなど。「文章に—をつける」

７ 印肉のこと。「朱—」

世界宗教用語大事典

にく 【肉】

宗教では霊と肉のことが問題となる。カトリックではイエスの生誕を「受肉」という。パウロやヨハネは、人々が肉の思い・肉の欲を捨てて、神の愛を求めて霊の救いを得るように、と説いた。仏教では色心不二といって、肉（色）と心（霊）は不二一体だと説く（色心互融とも）。動物の肉を食することに関しては、ヒンドゥー教徒のように非暴力の精神、または牛の崇拝から、菜食主義の民族もいる。イスラム世界で豚を食べることがタブーなのは、周知のとおり。キリスト教は成立初期は肉食忌避の傾向が強く、とくにカタリ派は現世を悪と見、その象徴である肉を食するのを拒んだ。だが現在では肉食容認が多い。小乗仏教では乞食生活だから、肉の供養があれば食べるが、三種浄肉といって、自分のために殺されたのを見てないもの、自分のために殺されたと聞いてないもの、以上のような疑いのないものの、見・聞・疑なき三種に限られた。大乗仏教では慈悲の精神により肉食を避けるようになったが、日本では明治政府が僧に肉食勝手の許可を出している。

短編小説作品名辞典

肉

作者小田実

収載図書昭和文学全集 29
出版社小学館
刊行年月1988.2

収載図書海冥―太平洋戦争にかかわる十六の短編
出版社講談社
刊行年月2000.12
シリーズ名講談社文芸文庫

肉

作者水月佐和

収載図書穴
出版社文芸社
刊行年月1998.4

肉

作者小滝橋トオル

収載図書ラヴ・オールウェイズ
出版社角川書店
刊行年月2001.8
シリーズ名文芸シリーズ

肉

作者小林泰三

収載図書家に棲むもの
出版社角川書店
刊行年月2003.3
シリーズ名角川ホラー文庫

肉

作者ヨシイドク,ヨシイミツ

収載図書ねむりばこ
出版社新風舎
刊行年月2004.7

ウィキペディア

肉

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肉（にく、英: flesh）とは、

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

肉

出典:『Wiktionary』 (2021/10/29 23:26 UTC 版)

発音^(?)

• 音読み
  • 呉音 : ニク
  • 漢音 : ジク
• 訓読み : しし

名詞

ニク、（語義1.2.の古語）しし

1. 動物の皮膚に覆われた骨を包む柔らかい組織。
2. 鳥獣類から切り取った食肉。魚肉は含まないことが多い。
3. 1. 2. に類似する柔らかい部分。果肉、印肉などの略。
4. 霊魂と対比しての肉体。
5. 性的イメージを喚起させるものとしての肉体。
6. 基本的な骨組みに付け加えていく具体的な内容。

翻訳

• 英語: flesh ^(en)
• ドイツ語: Fleisch ^(de) 中性
• ポーランド語: ciało ^(pl) 中性
• ラトヴィア語: miesa ^(lv) 女性
• リトアニア語: kū́nas ^(lt) 男性

• 英語: meat ^(en)
• ドイツ語: Fleisch ^(de) 中性
• ノルウェー語（ブークモール）: kjøtt ^(no) 中性
• フランス語: viande ^(fr) 女性
• ポーランド語: mięso ^(pl) 中性
• ラトヴィア語: gaļa ^(lv) 女性
• リトアニア語: mėsà ^(lt) 女性
• ロシア語: мя́со ^(ru) (mjáso) 中性

造語成分

1. （ニク）血縁に関連する語を作る。
   • 肉親。骨肉。
2. （ニク）本人による。手づからの。直接の。じかの。
   • 肉眼。肉筆。肉声。

熟語

• 果肉（かにく）
• 牛肉（ぎゅうにく）
• 魚肉（ぎょにく）
• 筋肉（きんにく）
• 骨肉（こつにく）
• 酒池肉林（しゅちにくりん）
• 朱肉（しゅにく）
• 食肉（しょくにく）
• 鶏肉（とりにく）
• 肉感（にくかん）
• 肉眼（にくがん）

• 肉牛（にくぎゅう）
• 肉刑（にくけい）
• 肉質（にくしつ）
• 肉食（にくしょく）
• 肉親（にくしん）
• 肉声（にくせい）
• 肉体（にくたい）
• 肉弾（にくだん）
• 肉薄（にくはく）
• 肉筆（にくひつ）
• 肉欲（にくよく）
• 豚肉（ぶたにく）

漢字辞典

肉

肉	画数：6 学習年：小学2年で習う漢字 音読み：ニク、 ジュウ 訓読み：しし ピンイン：rou4 ハングル：육、 유 対応する英語：meat

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「肉」の例文・使い方・用例・文例

• 筋肉は年齢とともに弱くなる
• 猛獣，肉食獣
• 牛肉の切り身
• 肉より魚の方が好きだ
• その肉をかみ切ることができなかった
• 肉太の字で
• 肉屋
• 豚肉はポンドいくらで売っている
• 私がお客様に肉を切り分けましょう
• 豚肉よりとり肉のほうが好きだ
• 肉のひと塊
• 鶏肉の冷製
• 筋肉を収縮させる
• 筋肉の収縮
• その肉は少なくとも１時間は火にかける必要がある
• 料理人はその肉を厚切りにした
• 剣の刃は，肉を深く切った
• 彼女は小さな肉の切り身を買った
• 皮肉な意見
• 牛肉はとても高い